2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/20

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします。

目次

 ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介

経済ニュースを日々キャッチアップするのと同時に、ファンダメンタル分析の理解をさらに深めたい方に向けて、いくつかの優れた書籍を紹介します!

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(18日)は金利上昇、ドル横ばい、株小幅安でした。

米株式市場の大幅反発

S&P500種株価指数が史上最高値を更新

  • 終値: 5713.64 (+95.38, +1.70%)
  • 年初来の上昇率: 約20%
  • 今年39回目の最高値更新

ダウ工業株30種平均とナスダック総合指数も上昇

  • ダウ工業株30種平均: 42025.19 (+522.09, +1.26%)
  • ナスダック総合指数: 18013.98 (+440.68, +2.51%)

市場の動向

テクノロジー株が上げをけん引

  • 大型ハイテク株中心のナスダック100指数: +2.6%
  • 小型株で構成するラッセル2000指数: +2.1% (7営業日続伸)

米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げが好感

  • リセッション(景気後退)回避への期待が再燃
  • 新規失業保険申請件数の減少が雇用市場の健全性を示唆

専門家の見解

シティー・インデックスのファワド・ラザクザダ氏

  • S&P500種の強気なトレンドは続いている
  • FOMCの50ベーシスポイント利下げは市場に歓迎された

トゥルーイスト・アドバイザリー・サービシズのキース・ラーナー氏

  • リセッション回避を条件に、株式は利下げにポジティブに反応する傾向
  • 短期的には小型株が利下げの恩恵を受ける可能性があるが、長期的には大型株を選好

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの米州担当CIO、ソリタ・マルチェリ氏

  • リセッションに陥っていない中での利下げ局面で、株式相場は好調なパフォーマンスを見せてきた
  • S&P500種は年末までに5900に達し、2025年6月までに6200に上昇するとの基本シナリオは変わらず
  • テクノロジーセクター内では、AI(人工知能)が株式市場のリターンをけん引する主要な材料になると見込む

まとめ(解説)

米株式相場は大幅に反発し、S&P500種株価指数が史上最高値を更新しました。FOMCの積極的な利下げスタンスがリセッション回避への期待を高め、市場心理を支えています。

テクノロジー株が上げをけん引する一方で、短期的には小型株が利下げの恩恵を受ける可能性があります。

専門家は、リセッションに陥っていない中での利下げ局面で株式相場が好調なパフォーマンスを見せる傾向があると指摘しており、中長期的にも株式市場の上昇トレンドは続くと予想しています。

特にテクノロジーセクター内では、AIが株式市場のリターンをけん引する主要な材料になると見込まれています。

 

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 1回→61.73%
  • 2回→38.27%

年内利下げ確率

  • 0回→0%(%)
  • 1回→0%(%)
  • 2回→7.38%(%)
  • 3回→92.62%(%)

米国債市場

利回りの変化

  • 米30年債利回り: 4.05% (+3.1bp, +0.77%)
  • 米10年債利回り: 3.72% (+1.3bp, +0.35%)
  • 米2年債利回り: 3.58% (-3.6bp, -0.99%)

利回りカーブのスティープ化が進行

利回りカーブのスティープ化: 2年債利回りと10年債利回りの差(利回り格差)が拡大

  • FOMCの政策決定を消化する動き
  • 新たな材料は特になし

市場の反応

国債利回りの上昇

  • 世界的なリスク選好の高まりを受けて利回りが上昇
  • 10年債利回りは一時、約2週間ぶりの高水準である3.768%を付ける

新規失業保険申請件数の減少が利回り上昇に寄与

  • 前週比1万2000件減の21万9000件と4カ月ぶりの低水準

2年債と10年債の利回り格差が拡大

  • 一時、14.3ベーシスポイント(bp)と、2022年6月以来の大きさ
  • 終盤では13.6bp(前日終盤は8.1bp)

専門家の見解

ジャニー・キャピタル・マネジメントのチーフ債券ストラテジスト、ガイ・ルバス氏

  • 積極的なFRBの政策と、リフレ的な経済成長またはインフレ期待の緩やかな上昇が相まって、利回り曲線のスティープ化がさらに進んでいる

まとめ(解説)

米国債市場では、FOMCの政策決定を消化する動きの中で、利回りカーブのスティープ化がさらに進みました。新規失業保険申請件数の減少が利回り上昇に大きく寄与し、10年債利回りは一時、約2週間ぶりの高水準を付けました。

また、2年債と10年債の利回り格差も拡大し、2022年6月以来の大きさとなりました。専門家は、積極的なFRBの政策と、リフレ的な経済成長またはインフレ期待の緩やかな上昇が相まって、利回り曲線のスティープ化が進んでいると指摘しています。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場

円の動き

  • 対ドルで下げ幅を縮小
  • 東京時間の取引終盤に142円ちょうど付近まで上昇(円高)
  • ニューヨーク時間の朝方には143円台後半まで売られる場面も(円安)

アジア通貨の動き

  • 主要通貨のほとんどがドルに対して上昇
  • インドネシア・ルピア: +0.7%
  • 韓国ウォン: +0.3%

ポンドの動き

  • 上昇し、2年ぶりの高値を付ける
  • イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利を据え置き

市場関係者の見解

アクシオマのアジア太平洋地域応用研究責任者、オリビエ・ダシエ氏

  • アジア市場にとってポジティブなのは、米国の景気後退の可能性が低くなったという点
  • アジアにおける米ドル建ての借り手や、香港のような米ドルにペッグ制を敷いている中央銀行にも安心感をもたらし、それらの国々も金利を引き下げることができる

キャピタル・ドット・コムのシニア市場アナリスト、ダニエラ・サビン・ハソーン氏

  • ポンドは対ドルで強気な形勢が続いている
  • FOMCの方が英中銀よりも多くの利下げを実施すると予想される中、中銀政策のプレーオフでポンドが優位に立っている

今後の見通し

日本銀行の金融政策決定会合

  • 19日に2日間の会合を開始
  • エコノミストは政策変更はないという見通しで一致
  • 20日に会合結果を発表

まとめ(解説)

外国為替市場では、円が対ドルで下げ幅を縮小しました。アジア時間午前には大幅に下落(円安)していましたが、その後下げ幅を縮小しています。

一方、アジアの主要通貨はドルに対して上昇し、ポンドも2年ぶりの高値を付けました。市場関係者は、米国の景気後退の可能性が低くなったことがアジア市場にとってポジティブであり、アジアの国々も金利を引き下げることができると指摘しています。

また、FOMCの方が英中銀よりも多くの利下げを実施すると予想される中、中銀政策のプレーオフでポンドが優位に立っていると述べています。

日本銀行は19日に金融政策決定会合を開始しましたが、エコノミストは政策変更はないという見通しで一致しています。(結果は20日正午頃)

コモディティ市場

原油市場の動向

ニューヨーク原油先物相場が反発

  • 米金融当局の0.5ポイントの大幅利下げを受けて買われる
  • 金融市場全体にリスクオンのセンチメントが広がる

中東情勢への注目

  • イスラエルのガラント国防相が、イスラム武装組織との戦いが「新たな段階」に入ったと発言
  • イランを含む戦争拡大への懸念が強まる

米原油在庫の縮小

  • 主要な原油貯蔵拠点であるオクラホマ州クッシングの在庫が、5年間平均を大きく下回る水準

価格の終値

  • WTI先物10月限: 1バレル=71.95ドル(+1.04ドル、+1.5%)
  • 北海ブレント11月限: 74.88ドル(+1.23ドル、+1.7%)

金市場の動向

金スポット相場が再び日中ベースの最高値に迫る

  • 前日は米利下げ発表後に1オンス=2600ドル台の史上最高値を付けるも、結局下落して終了

金スポット価格の年初来上昇率

  • 約25%
  • 米利下げ期待や中央銀行による購入、中東やウクライナでの戦闘を受けた逃避需要が支え

価格の動向

  • スポット価格: 1.2%高の2588.27ドル(ニューヨーク時間午後3時11分現在)
  • 金先物12月限: 2614.60ドル(+16ドル、+0.6%)で引ける

まとめ(解説)

原油市場では、米金融当局の大幅利下げを受けてニューヨーク原油先物相場が反発しました。金融市場全体にリスクオンのセンチメントが広がる中、中東情勢への注目も高まっています。また、米原油在庫の縮小もさらなる価格上昇を支える可能性があります。

一方、金市場では、金スポット相場が再び日中ベースの最高値に迫る展開となりました。前日は米利下げ発表後に史上最高値を付けるも、結局下落して終了しています。金スポット価格の年初来上昇率は約25%に達しており、米利下げ期待や中央銀行による購入、中東やウクライナでの戦闘を受けた逃避需要が支えとなっています。