2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/7

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(5日)は金利低下、ドル小幅安、株安でした。

米国株式市場

S&P500大幅下落

  • 2023年3月以来の大幅安
  • 前営業日比 -94.99ポイント (-1.73%)

ダウ工業株30種平均

  • 前営業日比 -410.34ポイント (-1.01%)

ナスダック総合指数

  • 前営業日比 -436.83ポイント (-2.55%)

8月雇用統計の影響

非農業部門雇用者数

  • 前月比14万2000人増
  • 市場予想を下回る
  • 3カ月平均は2020年半ば以来の低水準

失業率

  • 4.2%に低下(5カ月ぶり)
  • 一時的なレイオフ増加の流れが反転

市場の懸念

景気冷え込みへの対応

  • FRBの対応が後手に回っているという懸念
  • 景気減速のペースに注目

金融緩和の見通し

  • 利下げの規模と時期に関する議論
  • 9月のFOMC会合での利下げ開始の可能性

FRB理事の発言

ウォラー理事のコメント

  • 労働市場の軟化リスクの増大
  • 9月会合での利下げ開始の重要性を強調
  • 大幅利下げの可能性にオープン

市場専門家の見解

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュート

  • 短期的なボラティリティ継続を予想

TSロンバード

  • 景気の変曲点に近づいているとの指摘
  • FRBの対応が重要と強調

エバコアISI

  • 9月に25bpの利下げ開始を予想
  • 11月以降の50bpへの加速の可能性

まとめ(解説)

米国株式市場は8月の雇用統計を受けて大幅下落、S&P500は2023年3月以来の大幅安となりました。

雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を下回り、景気冷え込みへの懸念が高まっています。市場の関心は、FRBがどの程度の金融緩和を行うか、そして景気減速のペースに集中しています。

FRBのウォラー理事は労働市場の軟化リスクを指摘し、9月の利下げ開始の重要性を強調しました。市場専門家の間では、利下げの規模と時期に関して様々な見解が示されており、9月に25bpの利下げ開始、その後の可能性として50bpへの加速などが予想されています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 1回→70.00%(+11.00%)
  • 2回→30.00%(-11.00%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→0%(%)
  • 4回→42.66%(-19.68%)
  • 5回→57.34%(+19.68%)

米国債市場

2年債利回り

  • 大幅低下: -8.3bp (-2.21%)
  • ウォラーFRB理事発言後、一時15bp低下
  • 2023年3月以来の低水準3.595%を記録

10年債利回り

  • 小幅低下: -0.6bp (-0.15%)
  • 15カ月ぶりの低水準3.648%を一時記録

30年債利回り

  • 小幅上昇: +0.9bp (+0.22%)

利回り曲線の状況

2年債と10年債の利回り格差

  • マイナス6bp
  • 逆イールド状態が継続

金利スワップ市場の反応

9月FOMC会合への期待

  • 50bpの利下げを一時織り込む
  • その後、期待は後退

8月雇用統計の影響

非農業部門雇用者数

  • 前月比14万2000人増
  • 市場予想を下回る

失業率

  • 4.2%(前月4.3%から低下)

市場の金利見通し

CMEグループのフェドウオッチ

  • 9月FOMC: 25bp利下げ確率73%、50bp利下げ確率27%
  • 2025年末までに計251bpの利下げを織り込む

専門家の見解

メットライフ・インベストメント・マネジメント

  • FRBに急ぐ理由はない
  • 労働市場は緩やかに減速中

まとめ(解説)

米国債市場は8月の雇用統計やFRB理事の発言に敏感に反応しました。2年債利回りは大幅に低下し、一時2023年3月以来の低水準を記録。10年債利回りも15カ月ぶりの低水準まで一時低下しました。

雇用統計は市場予想を下回ったものの、失業率は小幅低下しており、労働市場の緩やかな減速を示唆しています。これを受けて、市場ではFRBが急激な利下げを行う必要性は低いとの見方が強まっています。

しかし、債券市場は依然として今後1年半にわたる積極的な利下げを織り込んでおり、2025年末までに計251bpの利下げが予想されています。9月のFOMC会合では、25bpの利下げが最も可能性が高いとみられていますが、50bpの可能性も完全には排除されていません。

2年債と10年債の利回り格差はマイナスを維持しており、逆イールド状態が続いています。これは、短期的な景気後退リスクを市場が警戒していることを示唆しています。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

ドルの動向

ブルームバーグ・ドル指数

  • 小幅上昇: +1.12 (+0.09%)
  • 方向感の定まらない展開

市場のポジション

  • 雇用統計前はドルショートに傾き過ぎていた
  • 統計後のドル上昇は買い戻しによる可能性

主要通貨ペアの動き

ドル/円

  • 下落: -1.10円 (-0.77%)
  • 不安定な値動き: 141.78円〜143円台後半

ユーロ/ドル

  • 下落: -0.0024ドル (-0.22%)

市場の注目点

9月FOMC会合

  • 利下げ幅を巡る見解が分かれる
  • 0.25ポイントvs0.5ポイントの議論

来週の経済指標

  • CPI(消費者物価指数)
  • PPI(生産者物価指数)
  • 利下げ幅決定の重要因子に

専門家の見解

ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)

  • インフレ指標の一部に上振れサプライズ
  • 平均時給の伸びが加速

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)

  • 対円でのドルショートを推奨(ドル円ショート)
  • 早期の大幅利下げの可能性を示唆

アムンディ

  • 円の一段の上昇余地を予想(円高)
  • 円キャリートレードの解消が継続すると予測
  • 円のフェアバリューを140円と評価

まとめ(解説)

為替市場では、8月の雇用統計を受けてドルが方向感の定まらない展開となりました。ブルームバーグ・ドル指数は小幅上昇しましたが、主要通貨ペアでは変動が見られました。特にドル/円は不安定な値動きを示し、141円台から143円台後半の範囲で推移しました。

市場の焦点は9月のFOMC会合での利下げ幅に集中しており、0.25ポイントと0.5ポイントのどちらになるかで見解が分かれています。来週発表予定のCPIとPPIが、この決定に大きな影響を与える可能性があります。

専門家の間では、円に対して強気な見方が目立ちます。MUFGは対円でのドルショートを推奨し、アムンディは円の一段の上昇余地があると予測しています。日本銀行の政策変更が円にとって「ゲームチェンジャー」となる可能性も指摘されています。

コモディティ市場

原油市場

WTI先物価格

  • 下落: 前日比1.48ドル (-2.1%)
  • 終値: 67.67ドル/バレル
  • 週間ベースで11カ月ぶりの大幅下落

ブレント原油先物価格

  • 下落: -2.2%
  • 終値: 71.06ドル/バレル

原油価格下落の要因

米国の需要懸念

  • 雇用統計の軟調な結果
  • 世界最大の原油消費国(米国)の需要低迷懸念

経済見通しの不透明感

  • FOMCの利下げ観測
  • 原油消費減退シナリオの裏付け

OPECプラスの動向

供給調整

  • 10月からの供給拡大計画を2カ月延期
  • 減産巻き戻しの完了を2025年12月に延期

専門家の見解

CIBCプライベート・ウェルス

  • 市場の神経質な状態が継続

シティグループ

  • ブレント原油価格は70-72ドルで支えられている
  • 2025年には供給超過で60ドル前後に下落予想

今後の注目点

  • OPECの月例市場見通し
  • EIAの月例市場見通し
  • IEAの月例市場見通し

金市場の動向

金スポット価格

  • 下落: 前日比21.16ドル (-0.8%)
  • 価格: 2495.60ドル/オンス

COMEX金先物(12月限)

  • 下落: 18.50ドル (-0.7%)
  • 終値: 2524.60ドル/オンス

金価格の変動要因

  • 雇用統計後、一時上昇もその後下落
  • FOMCの利下げ政策に対する不確実性

専門家の見解(金市場)

ブルー・ライン・フューチャーズ

  • 単発的な大幅利下げへの懸念
  • 継続的な利下げが金価格上昇に必要

まとめ(解説)

原油市場は、米国の雇用統計が軟調だったことを受けて下落しました。WTI原油は週間ベースで11カ月ぶりの大幅下落となり、需要低迷への懸念が強まっています。OPECプラスは供給調整を行っていますが、価格下落を止められていない状況です。

専門家は、世界経済の強さとFOMCの行動に市場が注目していると指摘しています。今後は、主要機関の月例市場見通しが注目されます。長期的には、2025年頃に供給過剰となり、価格が更に下落する可能性も指摘されています。

金市場も下落傾向にあり、FOMCの利下げ政策に対する不確実性が影響しています。継続的な利下げが金価格の上昇に必要だとの見方があります。