2025/1

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2025/1/1

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)初心者にも分かりやすく要約しています

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています

情報収集の時短にぜひ活用してください

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです

昨日、何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています

X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします

 ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介(書評)サイト

経済ニュースを日々キャッチアップするのと同時に、ファンダメンタル分析の理解をさらに深めたい方に向けて、いくつかの優れた書籍を紹介します!

私自身も読んでいる本で、初心者の方にも読みやすく、金融リテラシーが上がること間違いなしです!是非ご覧になってください。

 

昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場、2024年最後の取引日は続落

主要指数の動向

  • S&P500種株価指数:5881.63(-25.31、-0.43%)
  • ダウ工業株30種平均:42544.22(-29.51、-0.07%)
  • ナスダック総合指数:19310.79(-176.00、-0.90%)

2024年の株式市場

  • S&P500種は2023年初め以降に50%余り値上がり
  • 2年間の上昇率は1990年代後半以来の大きさ

個別銘柄の動向

  • USスチール:9.5%急伸
    • 日本製鉄による買収提案が好感された

市場関係者の見解

ジム・スミゲル氏(SEI最高投資責任者)
  • 米国株の短期的な反発は勢いを失っている
  • 堅調な米経済と金融当局の見方変化が要因
  • 年末の薄商いや投資家のリバランス、節税対策の影響に留意すべき
グレッグ・バサック氏(AXSインベストメンツCEO)
  • 24年はAIブーム、FRBの利下げ、堅調な米国経済で株価大幅上昇
  • 投資家はトランプ新政権の影響と特定セクターへの影響に慎重になるべき

セクター別の年初来パフォーマンス

  • 大幅上昇:通信サービス、情報技術、一般消費財(29.1%─38.9%)
  • 低調:ヘルスケア、不動産、エネルギー(1桁の上昇率)
  • 下落:素材

まとめ

米国株式市場は2024年、AIブームとFRBの利下げ、堅調な米国経済を背景に記録的な高値を付けたものの、大納会は続落して取引を終えた

S&P500種は2年間で1990年代後半以来の大幅上昇を記録。セクター別では、通信サービス、情報技術、一般消費財が大きく上昇した一方、素材は唯一の下落セクターとなった。

市場関係者からは、米国株の短期的な反発は勢いを失っているとの指摘がある。金融市場はFRBによる来年の追加利下げを織り込んでいるが、割高なバリュエーションとトランプ次期政権の政策を巡る不確実性にも注目が集まる。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→88.78%(0%)
  • 1回→11.22%(0%)

来年12まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 1回→0%(-27.32%)
  • 2回→0%(-72.68%)
  • 3回→9.11%(-4.09)
  • 4回→90.89%(+4.09)

米国債の動向

主要国債利回りの変化

  • 米30年債利回り:4.78%(+3.2bp、+0.66%)
  • 米10年債利回り:4.57%(+3.6bp、+0.80%)
  • 米2年債利回り:4.24%(±0.0bp、±0.00%)

2024年の米国債市場

  • 米債券に関するブルームバーグの指数はプラスを確保
  • 23年と比べると小幅な上げにとどまる

市場の動向

  • 薄商いの中、国債利回りが上昇
  • トランプ政権がもたらす変化を見極める動きが出る中、方向感を欠く取引
  • 一部市場関係者は来年の市場変動リスクを指摘

10年債利回りの動向

  • 3.4ベーシスポイント(bp)上昇の4.579%
  • 年初から60bp超上昇、2年ぶりの大きな上昇幅
  • 今年の最高水準は4月の4.7390%

市場関係者の見解

トーステン・スロク氏(アポロ・グローバル・マネジメント チーフエコノミスト兼パートナー)
  • タームプレミアムは過去3カ月で75bp上昇
  • 市場で米国の財政持続可能性に対する懸念が高まっている可能性
  • 25年に金利市場の変動性が高まるリスクが上昇

その他の動向

  • 2年債利回りはほぼ横ばいの4.252%、年初から約7bp低下
  • 2年債と10年債利回り差は一時34.3bpと、2022年5月以来の水準に拡大
  • FRBは今年、合計1%ポイントの利下げを実施
  • 金利市場では、FRBは89%の確率で来年1月の次回会合で金利据え置きを決定すると見込まれている

まとめ

米国債市場では、年末の薄商いの中で国債利回りが上昇。10年債利回りは年初から60bpを超えて上昇し、2年ぶりの大きな上昇幅を記録した。市場関係者からは、米国の財政持続可能性に対する懸念の高まりや、来年の金利市場の変動性上昇リスクが指摘されている。

FRBは2024年、合計1%ポイントの利下げを実施。金利市場ではFRBが来年1月の次回会合で金利を据え置くとの見方が優勢だが、トランプ新政権がもたらす変化を見極める動きが出る中、方向感を欠く取引となった。2年債と10年債の利回り差は一時2022年5月以来の水準に拡大するなど、イールドカーブのスティープ化も見られた。

 

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

ドル、2024年は15年ぶり大幅高

主要通貨の変化

  • ブルームバーグ・ドル指数:1309.66(+4.91、+0.38%)
  • ドル/円:¥157.29(+¥0.45、+0.29%)
  • ユーロ/ドル:$1.0358(-$0.0049、-0.47%)

2024年のドル相場

  • ブルームバーグ・ドル指数は22年11月以来の高水準
  • 年間で8%上昇、15年以来の大幅高
  • 米経済の底堅さを受けて、米利下げ観測が後退

円の動向

  • ドルに対して下落、一時は157円55銭まで売られる
  • 通年で11%余りの値下がり、4年連続の下落
  • 主要10通貨の中で、対ドルでのパフォーマンスが3番目に悪い

市場関係者の見解

ジャヤティ・バラドワジ氏(TDセキュリティーズ FXストラテジスト)
  • トランプ氏の初期政策の多くが25年初頭にドル高要因に
  • 25年後半には米金融当局が緩和を再開すると予想、ドル高の流れに転換点が訪れる見通し

その他の動向

  • ドル指数は約2年ぶりの高値、年間ベースでほぼ全ての主要通貨に対して上昇
  • 地政学リスクを背景に他の国で成長懸念が高まっていることがドル高を後押し
  • 日米金利差を背景に円が売られやすい展開
  • トランプ次期政権の政策がもたらすと予想される物価上昇の影響が米国債利回りに織り込まれている

主要通貨の年初来変化率

  • ドル指数:+7.0%
  • ユーロ/ドル:-6.2%
  • ポンド/ドル:-1.6%
  • ビットコイン:+121%

まとめ

2024年の外国為替市場では、ブルームバーグ・ドル指数が22年11月以来の高水準をつけ、年間で8%上昇と15年以来の大幅高となった。米経済の底堅さを受けて米利下げ観測が後退したことが背景にある。一方、円は対ドルで11%余り下落し、4年連続の下落となった。

市場関係者からは、トランプ次期政権の初期政策がドル高要因になるとの見方がある一方、25年後半には米金融当局が緩和を再開し、ドル高の流れに転換点が訪れるとの予想も出ている。地政学リスクを背景とした他国の成長懸念や、日米金利差もドル高を後押ししている。

主要通貨の年初来変化率を見ると、ドル指数が7%上昇した一方、ユーロとポンドはドルに対して下落。暗号資産のビットコインは121%の急伸となった。

コモディティ市場

原油、小幅続伸

WTI原油先物の変化

  • 2月限:71.72ドル(+73セント、+1%)
  • 年間ではわずか7セント高、ほぼ変わらず

2024年の原油市場

  • 世界の原油需給は来年、供給超過が予想される
  • 中国の製造業活動が3カ月連続で拡大を示したことを好感
  • 習近平国家主席は2024年のGDP成長率が5%前後になるとの見通し

市場の見通し

  • 原油相場は10月中旬から狭いレンジを抜けていない
  • 地政学的なリスクが下値を支える一方、25年の世界需給が供給超過になるとの見通しが上値を押さえる
  • 向こう2年、原油価格の軟調が続くと予想する銀行もある
  • 中東やウクライナでの紛争激化の可能性があり、原油価格を短期的に押し上げる可能性も

市場関係者の見解

ジョン・ドリスコル氏(JTDエナジー・サービシズ ディレクター)
  • 全面弱気な見方には疑問がある
  • 石油産業の上流で採掘控えが見られるかもしれない
  • 地政学的イベントや極端な天候といったブラックスワンの可能性も否定できない

金、年間で14年ぶり大幅高

ニューヨーク金相場の変化

  • 中心限月2月物の清算値:2641.00ドル(+22.90ドル、+0.87%)
  • 年間では約27%上昇、14年ぶりの大幅高

2024年の金市場を支えた要因

  • 米金融緩和と根強い地政学的リスク
  • 中央銀行による金購入
  • ロシアとウクライナの戦闘、イスラエルとハマスとの交戦による地政学的リスクの高まり
  • FRBが9月以降、3会合連続で政策金利を引き下げ
  • 各国・地域の中央銀行による積極的な金購入

まとめ

2024年の原油市場は、世界的な供給超過予想を背景に軟調な推移となり、年間ではほぼ変わらずの水準で終了した。一方、金市場は米金融緩和や地政学的リスク、中央銀行の金購入を支えに14年ぶりの大幅高となった。

原油市場では、地政学的リスクが下値を支える一方、需給の供給超過見通しが上値を抑えている。市場関係者からは、石油産業の上流での採掘控えや、地政学的イベント、極端な天候といった予期せぬ事態の可能性を指摘する声もある。

金市場は、ロシアとウクライナの戦闘やイスラエルとハマスとの交戦による地政学的リスクの高まりに加え、FRBの政策金利引き下げや各国中央銀行の金購入が追い風となった。10月には史上初めて1オンス2800ドル台を付けるなど、年間を通じて堅調に推移した。