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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説
経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き
米国株市場:S&P500種4日ぶり反落、ハイテク株の下げが重し
16日の米国株市場は、S&P500種株価指数が0.21%下落し、前日の大幅高から反落しました。トランプ次期大統領の財務長官指名公聴会や企業決算への注目が市場を左右する中、大型ハイテク株の下げが全体の足を引っ張りました。
主要株価指数の動き
指数 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 5937.34 | -12.57 | -0.21% |
ダウ工業株30種平均 | 43153.13 | -68.42 | -0.16% |
ナスダック総合指数 | 19338.29 | -172.94 | -0.89% |
市場の注目点
1. ハイテク株の下落
- 大型ハイテク株で構成される「マグニフィセント・セブン」に連動する指数が1.9%下落。
- アップルが4.04%下落し、調査会社カナリスのデータでiPhoneの中国出荷台数が17%減少したことが嫌気されました。
2. トランプ次期政権と財務政策
- トランプ次期大統領が財務長官に指名したスコット・ベッセント氏が、「大型減税が延長されなければ経済危機を迎える」と警告。
- 公聴会の内容が市場の注目を集めました。
3. 銀行セクターの好調決算
- モルガン・スタンレー:決算を受けて4.03%上昇。
- バンク・オブ・アメリカ(BofA):好調な決算を発表したものの、0.98%下落。
- BofAは2025年の金利収入増を見込んでいると発表。
専門家のコメント
- ホセ・トレス氏(インタラクティブ・ブローカーズ)
- 「前日の大幅上昇を受け、投資家が一時的に取引を控えた」と分析。
- ブラックロックのヘレン・ジュエル氏
- 「企業決算が堅調でも、経済成長とインフレの懸念から相場の持続的な上昇は難しい」との見解を示しました。
- ウォラーFRB理事
- 「インフレが緩和し、予想より早いペースで利下げが行われる可能性が高まった」と述べ、利回りの低下につながりました。
市場の課題と見通し
1. 企業決算への期待と懸念
- 第4四半期の決算シーズンが進む中、投資家の関心はマクロデータから個別企業の収益動向に移行。
- ヘレン・ジュエル氏(ブラックロック)は、「決算が予想を上回った場合の市場反応が注目される」と指摘。
2. ハイテク株の弱さ
- ハイテク株は引き続き市場全体のパフォーマンスに影響を与える要因。
- iPhoneの中国市場シェア減少や、金利環境の変化がハイテクセクターに逆風。
3. FRBの利下げ期待
- CPI鈍化を受けた利下げ期待が市場を支える要因となっていますが、利下げの規模や時期を巡る不透明感が残ります。
まとめ
16日の米国株市場は、前日の大幅上昇から反落。ハイテク株の下落や財務政策の不透明感が重しとなりました。一方で、銀行セクターの好調な決算が一定の支えとなり、投資家は引き続き企業業績と経済指標を注視しています。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
※1回⇨0.25%
- 0回→97.33%(0%)
- 1回→2.67%(0%)
年内12月まで利下げ確率(回数)
※1回⇨0.25%
- 1回→43.52%(-34.47%)
- 2回→56.48%(+34.47%)
米国債市場の動向:ウォラーFRB理事の発言を受け利回りが低下
16日の米国債市場は、ウォラーFRB理事の発言を受けて利回りが低下しました。同理事は「インフレデータが良好であれば、年内の利下げが予想より早く、また回数が増える可能性がある」と発言し、これが市場の期待を強めました。
主要国債利回りの動き
国債 | 直近値 | 前営業日比 (bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.85% | -2.6 | -0.53% |
米10年債利回り | 4.61% | -4.3 | -0.92% |
米2年債利回り | 4.23% | -3.0 | -0.69% |
市場を動かした主な要因
1. ウォラー理事のハト派的発言
- インフレ鈍化が続けば、FRBは利下げペースを加速する可能性があると述べ、年内2回以上の利下げ期待が高まりました。
- ウォラー氏の発言により、金利先物市場では年内の利下げ幅が43bpに拡大(前日は37bp)。
- 7月までの初回利下げが完全に織り込まれる形となりました。
2. 経済データ
- 新規失業保険申請件数:21.7万件と予想(21万件)を上回り、労働市場の微妙な鈍化を示唆。
- 小売売上高:12月は前月比+0.4%増加、11月のデータも上方改定され、個人消費の底堅さが確認されました。
3. 利回り曲線の動き
- 10年債利回り:午後には一時4.59%に低下。
- 2年債と10年債の利回り格差:36bpに縮小し、カーブのフラット化が進行。
専門家の見解
アンジェロ・マノラトス氏(ウェルズ・ファーゴ)
「ウォラー理事の発言は明確にハト派的で、利下げサイクルが終了したとの市場観測に冷や水を浴びせた」とコメント。
ロバート・ティップ氏(PGIMフィクスト・インカム)
「FRBは景気拡大を確実にするため、利下げを進めるだろう」と述べる一方、利回り曲線の正常化が進む中で長期金利の大幅な低下は期待できないとの見方を示しました。
今後の注目点
1. 初回利下げのタイミング
- 市場は7月までの利下げを完全に織り込んでおり、6月FOMCでの利下げ実施確率が69%と予想されています。
- これにより、短期債利回りの動向が引き続き焦点となります。
2. 利下げ幅とペース
- 年内の利下げ幅は43bp(0.43%)と見られ、2回の0.25%利下げが現実味を帯びています。
- 経済指標やFRB高官の発言が、市場の利下げ期待を左右するでしょう。
3. 利回り曲線の動向
- 2年債と10年債の利回り格差が縮小を続けるかが、金融市場の正常化の指標となります。
まとめ
16日の米国債市場では、ウォラー理事の発言をきっかけに利回りが低下し、年内の早期利下げ期待が一段と強まりました。ただし、経済データが示す個人消費の底堅さや雇用市場の粘り強さは、FRBの判断を複雑化させる要因となっています。
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑