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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説
経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き
米国株式市場:AI関連株反発で上昇、FOMC会合を控え市場は冷静さを取り戻す
28日の米国株式市場では、S&P500種株価指数が約1%、ナスダック総合指数が2%超の上昇を記録しました。
前日のDeepSeekショックによる急落後、AI関連銘柄やハイテク株の買い戻しが相場を押し上げました。一方で市場の注目は、今週発表予定のハイテク企業の決算とFOMC会合に向けられています。
市場の動き
指数 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 6067.70 | +55.42 | +0.92% |
ダウ工業株30種平均 | 44850.35 | +136.77 | +0.31% |
ナスダック総合指数 | 19733.59 | +391.76 | +2.03% |
- S&P500種は約1%高。
- ナスダック100指数は1.6%上昇。
- ダウ平均も0.3%の上昇を記録。
AI関連銘柄の動き
- 前日に17%安で急落したエヌビディア(NVIDIA)が8.9%上昇し、ナスダック指数を牽引。
- マイクロソフトは2.9%高、TikTok買収協議中との報道が影響。
- アップルは3.7%高。今週予定される決算発表に注目が集まっています。
一方、S&P500種構成銘柄の大半が下落する中、ハイテク関連銘柄の回復が目立ちました。
市場を動かした要因
1. DeepSeekショック後の冷静化
中国のAI企業DeepSeekが公開した低コストのAIモデルにより、AI関連株が前日に急落しましたが、この日は安値拾いの買い戻しが相場を押し上げました。
- DeepSeekショックにより11兆ドル規模のETF市場で投資家の注目が集まり、QQQ(NASDAQ-100 ETF)には43億ドルが流入。これは2021年以来の大規模流入額です。
- 専門家の間では「市場の過剰反応だった」との見方も。
2. ハイテク企業決算への期待
29日にはマイクロソフト、メタ、テスラが決算を発表予定であり、AI投資の収益性に注目が集まっています。
3. FOMC会合への期待感
投資家は今週のFOMC会合で金利据え置きが発表されるとの見方を維持しています。パウエル議長の発言がインフレ見通しにどのような影響を与えるかが焦点です。
4. ディフェンシブ銘柄の動向
株式市場の不安定さから、生活必需品やヘルスケアなどのディフェンシブ銘柄にも一部資金が流れました。
個別銘柄の注目動向
銘柄 | 動き | コメント |
---|---|---|
エヌビディア | +8.9% | 前日の急落後に買い戻しが集中。 |
マイクロソフト | +2.9% | TikTok買収協議報道が影響。 |
アップル | +3.7% | 決算発表前に投資家の期待が高まる。 |
ボーイング | +1.5% | CEOが737型機生産回復に楽観的見解。 |
ジェットブルー航空 | -26% | コスト増見通しを嫌気して急落。 |
ロイヤル・カリビアン | +12% | 通期利益見通しが好感され大幅上昇。 |
専門家の見解
- ソリタ・マルチェリ氏(UBSグローバル・ウェルス): 「AI関連のテーマは引き続き市場の注目を集めるだろう。今回の動向は、一極集中型の投資ではなく分散型のアプローチが必要であることを示している。」
- ケニー・ポルカリ氏(スレートストーン・ウェルス): 「市場には買い手が豊富に存在している。ディープシークのニュースはやや不安を与えたが、パニックに陥る必要はない。」
今後の注目点
ハイテク企業の決算(29日)
テスラ、マイクロソフト、メタが発表予定。
AI投資の収益性やガイダンスが注目されます。
FOMC会合(28-29日)
パウエル議長の発言が市場のインフレ見通しにどのような影響を与えるか。
ETF市場の動向
QQQを始めとしたETF市場の資金流入が続くか。
まとめ
世界的なDeepSeekショックから一定の冷静さを取り戻した米国株式市場。ハイテク株の回復や個別企業の決算発表への期待から、S&P500種とナスダック総合指数は反発した。
一方で、FOMC会合での金利据え置き決定を見込む中、パウエルFRB議長のインフレ見通しに注目が集まっている。AIテーマの継続性や投資アプローチの重要性など、専門家の見解も市場に一定の示唆を与えている
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
2025/1/29(次回FOMC)
次回利下げ確率(前日比)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
※1回⇨0.25%
- 0回→99.47%(0%)
- 1回→0.53%(0%)
年内12月まで利下げ確率(回数)
※1回⇨0.25%
- 1回→1.89%(+1.89%)
- 2回→98.11%(-1.89%)
- 3月利下げ確率→32.53%(-0.14%)
- 5月利下げ確率→60.98%(-2.18%)
米国債市場:長期債が一時アンダーパフォーム、7年債入札の堅調な需要で持ち直し
28日の米国債市場では、長期債が一時アンダーパフォームしましたが、7年債の入札(発行額440億ドル)が堅調な需要を集めたことが追い風となり、相場は持ち直しました。10年債利回りは前日からほぼ変わらずの水準で終了しました。
国債利回りの動き
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.78% | +0.6 | +0.13% |
米10年債利回り | 4.53% | -0.2 | -0.04% |
米2年債利回り | 4.19% | -0.2 | -0.05% |
- 10年債利回りは一時2.1ベーシスポイント(bp)上昇の4.549で推移。
- 2年債利回りは1.1bp上昇し、4.207%で終了。
- 7年債入札の最高落札利回りは4.457%で、入札前の予想を1bp下回る結果となり、需要の強さが示されました。
市場の注目点
1. 株式市場の影響
27日に急落した株式市場が安定し、特にナスダック総合指数が大幅高となったことで、リスクオンの動きが債券市場の地合いに影響を与えました。10年債や30年債利回りは一時的に反発しましたが、FOMCを控えた慎重な姿勢が見られます。
2. FOMC会合を見越した動き
29日まで開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利の誘導目標が現在の4.25%-4.50%で据え置かれる見込みです。
市場は、パウエル議長が会見で慎重なトーンを打ち出し、トランプ政権の財政政策を見極めるための時間を確保する可能性が高いと見ています。
- 金利先物市場では、今年中に0.25%の利下げが2回実施されるという見方が織り込まれており、これは前日からほぼ変わらない状況です。
3. イールドカーブの動き
米国債のイールドカーブ(利回り曲線)はわずかにスティープ化(傾きが緩やかになる動き)しました。
- 2年債と10年債の利回り格差は前日の33bpから34bpに拡大しました。
専門家の見解
- パウエル議長の会見に関して、投資家の間では「慎重なトーンを維持するだろう」との見方が広がっています。これにより、トランプ政権の不確実な財政政策を見極める時間を確保すると予想されています。
- LSCGのFF金利先物市場データによれば、今年の約49bp利下げ(0.25%利下げ2回分)が依然として織り込まれています。
7年債入札の結果
- 最高落札利回り:4.457%(入札前の予想を1bp下回る)。
- 入札の成功が市場の信頼感を支え、午後にかけて米国債市場の安定を促しました。
まとめと今後の注目点
米国債市場では、長期債がアンダーパフォームとなったものの、7年債入札の旺盛な需要を追い風に持ち直した。
株価の安定化やFOMC会合を見越した動きから、国債利回りは上昇。ただし、10年債利回りはほぼ変わらずとなった。
投資家はFOMC声明とパウエル議長の記者会見に注目しており、FF金利は現状維持となる見通し。一方、FF金利先物市場では今年中に2回の利下げを織り込んでいる。イールドカーブはわずかにスティープ化した
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑