2025/1

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2025/1/3

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場、不安定な取引の中続落

S&P500種株価指数

  • 5営業日続落
  • 終値:5868.55(前営業日比-13.08、変化率-0.22%)

ダウ工業株30種平均

  • 終値:42392.27(前営業日比-151.95、変化率-0.36%)

ナスダック総合指数

  • 終値:19280.79(前営業日比-30.00、変化率-0.16%)
  • ナスダック100指数は0.2%安で終了

注目の個別銘柄

  • テスラ:5営業日続落、年間自動車販売台数が過去10年余りで初めて減少、株価は約20%下落
  • アップル:2.6%下落、中国で最新モデルのiPhoneを最大500元値引きする異例のセール開始との報道

市場関係者の見解

リサ・シャレット氏(モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメント)

  • 今年は企業の収益力が問われる
  • 昨年末の米株式相場の続落について「悪い兆候だと言うにはまだ早い」

トム・エッセイ氏(ニュースレター「ザ・セブンズ・リポート」)

  • 米下院議長選でマイク・ジョンソン氏の再選に注目
  • 複数回の採決が必要な場合、「共和党内の結束という面で悪い兆候となり、成長志向の政策への期待が損なわれる

まとめ

米株式相場は5営業日続落し、S&P500種株価指数、ダウ工業株30種平均、ナスダック総合指数ともに下落して取引を終えた。電気自動車大手のテスラは年間販売台数が過去10年余りで初めて減少し、株価は約20%下落した。一方、12月28日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比9000件減の21万1000件と、8カ月ぶりの低水準となり、労働市場の堅調さを示した。

市場関係者の間では、今年は企業の収益力が問われるとの見方がある。また、米下院議長選の行方によっては、共和党内の結束に悪影響を及ぼし、成長志向の政策への期待が損なわれる可能性が指摘されている。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→88.24%(-1.60%)
  • 1回→11.76%(-1.60%)

来年12まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 1回→28.43%(+1.11%)
  • 2回→71.57%(-1.11%)

米国債相場はまちまち、経済指標と社債発行に影響される

利回りの動き

  • 米30年債利回り:4.78%(前営業日比-0.1bp、変化率-0.02%)
  • 米10年債利回り:4.56%(前営業日比-1.0bp、変化率-0.22%)
  • 米2年債利回り:4.24%(前営業日比±0bp、変化率0.00%)

相場の概要

  • 米国債相場はまちまち
  • 10年債は上昇(利回り低下)して始まったが、新規失業保険申請件数の減少、活発な社債発行、原油高を受けて下落に転じる場面があった
  • 薄商いの中、方向感を欠く取引となった

市場関係者の見解

ジョージ・ゴンカルベス氏(MUFGセキュリティーズアメリカ 米マクロ戦略責任者)

  • 2025年の米国債カーブは2年債を除き、4%を上回った状態が続くとの見方
  • タカ派の米金融当局と財政政策を巡る不透明感、供給増加で10年債利回りは高止まりするとの指摘

ジャン・ネヴルジ氏(TDセキュリティーズ 金利ストラテジスト)

  • 全てが極めて抑制されているとの見方
  • 国債と社債の双方で、より多くの発行が見られるまで大きな動きはないとの見通し

今後の注目点

1月10日:12月雇用統計発表

1月7日~9日:財務省による国債入札

  • 7日:3年債(580億ドル)
  • 8日:10年債(390億ドル)
  • 9日:30年債(220億ドル)

まとめ

米国債相場は、新規失業保険申請件数の減少や活発な社債発行、原油高などを受けて方向感を欠く展開となった。市場関係者からは、2025年の米国債カーブは2年債を除き4%を上回った状態が続くとの見方や、国債と社債の発行増加まで大きな動きはないとの指摘があった。

 

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

ドル、堅調な米経済指標を背景に続伸

主要通貨の動き

  • ブルームバーグ・ドル指数:1314.09(前営業日比+4.43、変化率+0.34%)
  • ドル/円:¥157.52(前営業日比+¥0.28、変化率+0.18%)
  • ユーロ/ドル:$1.0267(前営業日比-$0.0089、変化率-0.86%)

市場の概要

  • ドル指数が続伸、米新規失業保険申請件数が8カ月ぶりの低水準となり、労働市場の堅調さが示された
  • 円はドルに対して小高く推移していたが、その後下落し一時0.4%安の1ドル=157円85銭を付けた
  • ユーロは対ドルで大幅安、一時1.3%安の1ユーロ=1.0226ドルと、2022年11月以来の安値を付けた

市場関係者の見解

ジョーダン・ロチェスター氏(みずほ EMEA マクロ戦略責任者)

  • 日本銀行が1月に開催する金融政策決定会合はライブ会合だとの見方

リー・フェリッジ氏(ステート・ストリート ストラテジスト)

  • トランプ次期米大統領の就任を控えて、トレーダーらは新たにドルロングのポジションを構築することに一段と前向き
  • ドルロング積み増しの動きは、ロシアからのパイプラインを通じたガス供給の停止で加速

アダム・バトン氏(フォレックスライブ チーフ通貨アナリスト)

  • 2025年の経済成長という点で、ドルに匹敵する通貨はない
  • 米国株の好調にも言及し、米経済が本格的につまずかない限り、ドルが主役

まとめ

外国為替市場では、米国の労働市場の堅調さを背景にドル指数が続伸した。一方、ユーロは対ドルで大幅に下落し、2022年11月以来の安値を付けた。市場関係者からは、トランプ次期米大統領の就任を控えてドルロングのポジション構築に前向きな姿勢が見られるとの指摘があった。

コモディティ市場

原油、2025年最初の取引で上昇、米在庫減少とテクニカル要因が支援材料に

価格の動き

  • WTI原油:1バレル当たり73ドル台に乗せ、前営業日比1.41ドル(2%)高の73.13ドルで終了
  • 北海ブレント原油:一時76ドルを超え、前営業日比1.7%上昇の75.93ドルで終了

市場の概要

  • 原油相場は2025年最初の取引で上昇し、昨年10月以来の高値に達した
  • テクニカル分析で強気要因が示され、米在庫の減少が価格を支えた
  • 米原油在庫は先週に118万バレル減少し、6週連続で水準を切り下げた

市場関係者の見解

ジョン・バーン氏(ストラテガス・セキュリティーズ アナリスト)

  • EIAのデータは確固たる結論を導き出すには不十分で、税務上の目的による年末の在庫調整で見通しが不透明
  • 原油は目標レンジ上限にあり、この水準だと本来の買いは尽きると予想

市場の注目点

  • 昨年のWTIは年間の値動きとしてはほぼ20年ぶりの小動きとなった
  • 投資家は今年の需給が供給超過になる可能性に身構え
  • OPECプラスは生産引き上げの見通しを立てにくくなっている
  • 予測不能な第2次トランプ政権を控えていることも、市場を視界不良にしている
  • 中国経済の回復見通しは依然不確か
  • EVと再生エネルギーの急速な普及も、ガソリンから需要を奪いつつある

金上昇、リスクオフムードで逃避先資産に需要

価格の動き

  • 金スポット価格:一時約1.4%高、前営業日比31.08ドル(1.2%)高の1オンス=2655.58ドル
  • 金先物2月限:前営業日比28ドル(1.1%)高の2669.00ドルで引け

市場の概要

  • ニューヨーク金相場は上昇し、昨年は年間での上昇率が2010年以来の大幅となった
  • 金融市場全体にリスクオフのムードが広がり、金は逃避先資産と見なされている
  • 昨年の27%上昇は、FOMCの利下げサイクルと根強い逃避需要、中央銀行による一連の金買いに支えられた

市場関係者の見解

カイナット・チェインワラ氏(コタック・セキュリティーズ アナリスト)

  • 米金融当局が慎重なトーンになっているにもかかわらず、中央銀行による購入継続や地政学的な不透明感のために、金は今後も逃避先資産として選好されるだろう

まとめ

原油市場では、2025年最初の取引で上昇し、昨年10月以来の高値を付けた。テクニカル分析での強気要因や米在庫の減少が価格を支えたものの、市場関係者からは原油価格が目標レンジ上限にあり、本来の買いは尽きるとの見方も示された。今後は、需給バランスやOPECプラスの動向、第2次トランプ政権の政策、中国経済の回復見通しなどが注目される。

一方、金市場では昨年の上昇率が2010年以来の大幅なものとなり、金融市場全体のリスクオフムードを背景に金が逃避先資産と見なされている。FRBが慎重なスタンスを示す中、中央銀行による金購入の継続や地政学的な不透明感から、金は今後も選好されるとの見方がある。