2025/1

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2025/1/4

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場、6 営業日ぶりに反発 – 押し目買いが入り、主要3指数が上昇

主要株価指数の動向

  • S&P500種株価指数: 5942.47 (+1.26%)
  • ダウ工業株30種平均: 42732.13 (+0.80%)
  • ナスダック総合指数: 19621.68 (+1.77%)

市場の反応と要因

  • 米下院議長選でジョンソン氏の再選決定が相場を押し上げ
    • トランプ次期政権の企業寄りの政策と規制緩和への期待
  • 米供給管理協会(ISM)の12月製造業総合景況指数が市場予想を上回る
    • 新規受注が2022年5月以来の高水準

市場関係者の見解

  • ローラ・クーパー氏(ヌビーンのグローバル投資ストラテジスト)
    • 米国例外主義が今年上期の主要テーマであり続ける
  • アダム・クリサフルリ氏(バイタル・ナレッジ創業者)
    • ISM製造業景況指数は徐々に好ましい内容になっているが、タカ派的な政策と高利回りへの懸念を強める

個別銘柄の動向

  • 住宅金融の連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が大幅上昇
    • 米監督当局が政府管理解除のロードマップを策定
  • USスチールが一時8%超の下げ
    • バイデン大統領が日本製鉄による買収計画阻止を表明

まとめ

米国株式市場は、主要株価3指数が反発し、S&P500種は6営業日ぶりに上昇した。

トランプ新政権による企業優遇政策への期待や、ISM製造業景況指数の改善が買い材料となった。

市場関係者は、米国例外主義が上期の主要テーマであり続けるとの見方を示す一方、タカ派的な政策と高利回りへの懸念も指摘している。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→88.78%(+0.54%)
  • 1回→11.22%(-0.54%)

来年12まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 1回→43.44%(+15.01%)
  • 2回→56.56%(-15.01%)

米国債、利回り上昇 – 大量の社債発行や経済指標を前に売りが優勢

国債利回りの動向

  • 米30年債利回り: 4.81% (+3.6bp)
  • 米10年債利回り: 4.60% (+4.0bp)
  • 米2年債利回り: 4.28% (+4.1bp)

利回り上昇の要因

  • 来週予定の利付債入札や大量の社債発行が意識された
  • ISM製造業指数が市場予想を上回り、仕入れ価格指数が上昇

今後の注目点

  • 来週の国債入札
    • 6日: 3年債
    • 7日: 10年債
    • 8日: 30年債
  • 12月の米雇用統計(10日発表)

市場関係者の見解

  • リッチモンド連銀のバーキン総裁
    • 政策金利の現行水準は、今年のインフレ抑制に引き続き十分に景気抑制的

まとめ

米国債相場は下落し、利回りは上昇した。来週予定されている利付債入札や大量の社債発行、そしてISM製造業指数の改善が利回り上昇を後押しした。市場では、来週の国債入札や12月の米雇用統計など、一連の経済指標を待つ展開となっている。

リッチモンド連銀のバーキン総裁は、現行の政策金利水準がインフレ抑制に十分に景気抑制的だとの見解を示した。金利先物市場では、1月のFRB会合で金利据え置きが予想されている。

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

ドル、小幅反落 – 堅調な米経済指標と新政権への不透明感の間で綱引き

主要通貨の動向

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1312.24 (-0.14%)
  • ドル/円: ¥157.31 (-0.12%)
  • ユーロ/ドル: $1.0308 (+0.42%)

ドル指数の動向

  • ISM製造業指数の改善を受けて一時上昇するも、再び売りに押される
  • 週間ベースでは5週連続の上昇

市場関係者の見解

  • ブラッド・ベクテル氏(ジェフリーズ外国為替グローバル責任者)
    • 今後の政策との関連でドル上昇を示唆する要素がある
    • 第1四半期の早い時期にはドル高に賭ける投資が続く
    • 第1四半期の中盤から終わりにかけては相場変動が大きくなり、ポジションと見通しの明確さは欠けてくる
  • ミーラ・チャンダン氏ら(JPモルガン・チェースのグローバル外為戦略共同責任者)
    • 欧州に関する悲観的な見方は相場に織り込まれ始めているが、ユーロにはさらに軟調となる余地がある

その他の通貨の動向

  • 円は対ドルで上昇するも、上げ幅を縮小し157円台前半で取引
  • ユーロは前日の大幅下落から反発
  • 中国人民元は1ドル=7.3199元と、1年超ぶりの安値

まとめ

外国為替市場では、ドル指数が小幅に反落した。ISM製造業指数の改善を受けて一時上昇する場面もあったが、再び売りに押された。ただし、週間ベースでは5週連続の上昇となった。

市場関係者は、今後の政策動向との関連でドル高を示唆する要素があるとの見方を示す一方、第1四半期の中盤以降は相場変動が大きくなり、ポジションと見通しの明確さが欠けてくると予想している。

ユーロは前日の大幅下落から反発したものの、欧州経済に対する悲観的な見方から、さらに軟調となる余地があるとの指摘もある。

コモディティ市場

原油、約2か月ぶり高値 – 在庫減少とリスクオンが中国経済への不安を相殺

原油価格の動向

  • ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限: $73.96 (+1.1%)
    • 5営業日続伸、10月中旬以来の高値
  • 北海ブレント3月限: $76.51 (+0.8%)

原油価格上昇の要因

  • 米原油在庫の減少
  • 金融市場全般に広がるリスクオンのムード
  • 株式市場の堅調とドルの軟調

原油価格の上値を抑える要因

  • 人民元の下落と中国経済への不安

市場関係者の見解

  • ダーン・ストライフェン氏(ゴールドマン・サックス・グループの商品調査責任者)
    • 現在の原油価格は数ドル過小評価されている
    • 世界のエネルギー需要は非常に著しい増加を続ける

2025年の原油市場の見通し

  • 供給超過が予想される
  • OPECプラスが控えていた産油活動を復活させる可能性
  • 中国の需要はさえない
  • トランプ氏の大統領返り咲きが世界市場を予測不能にする

金は反落、短期的な株価乱高下への不安が関心を集める

金価格の動向

  • 金スポット価格: $2639.90 (-0.7%)
  • 金先物2月限: $2654.70 (-0.5%)

金相場の注目点

  • 米国で年末年始に立て続けに起きた悲惨な事件を受け、市場は神経質に
  • 今月下旬の大統領就任式を控え、安全面での不安が広がる

2024年の金相場と2025年の見通し

  • 2024年は27%高で終了、2010年以来の好調な年
    • 米金融緩和サイクルと根強い地政学リスク、中央銀行による金購入が価格を支えた
  • ワールド・ゴールド・カウンシルは2025年は上昇ペースが落ちると予想
    • 経済成長やインフレといった変動要素に上値を抑えられる

まとめ

原油市場では、WTIが約2カ月ぶりの高値を記録し、5営業日続伸した。米原油在庫の減少や金融市場のリスクオンのムードが原油価格を支えた。一方で、人民元の下落と中国経済への不安が上値を抑えている。2025年は供給超過が予想され、OPECプラスの産油活動復活や中国需要の低迷、トランプ氏の大統領返り咲きが市場を予測不能にする可能性がある。

金相場は反落したが、短期的な株価乱高下への不安から投資家の関心を集めている。2024年は好調な年となったが、ワールド・ゴールド・カウンシルは2025年の上昇ペースが経済成長やインフレによって抑えられると予想している。