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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説
経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き
米国株式市場が反落、インフレ再燃懸念で下落傾向に
主要株価指数の下落
- S&P500種株価指数:5909.03(-66.35、-1.11%)
- ダウ工業株30種平均:42528.36(-178.20、-0.42%)
- ナスダック総合指数:19489.68(-375.30、-1.89%)
大型テクノロジー株の売りが相場を圧迫
- ナスダック100指数:1.8%下落
- マグニフィセント・セブン(主要ハイテク7社指数):2.5%下落
- エヌビディア:6.2%の大幅下落
- ラッセル2000指数(小型株指数):0.7%下落
重要な経済指標がインフレ懸念を刺激
- 11月の雇用動態調査(JOLTS):求人件数が予想外に増加
- 12月の非製造業総合指数(ISM):上昇し、投入価格指数が約2年ぶりの高水準
- これらのデータがインフレ再燃の懸念を強め、市場は下落傾向に転じた
専門家の見解
ケニー・ポルカリ氏(スレートストーン・ウェルス)
- 主な意見:景気が悪化し始めない限り、利回り上昇は株式にとって問題ではない。しかし、インフレが顕在化する場合、利回り上昇は問題になる
- 市場への影響:インフレ懸念が高まると、株式市場に下押し圧力がかかる
オソン・クォン氏ら(バンク・オブ・アメリカ)
- 主な意見:強い経済指標が高金利の長期化を示唆し、市場にマイナス材料となる可能性がある
- 市場への影響:インフレと金利が重視される中で、成長への懸念は和らぐが、高金利環境が株式に影響を及ぼす
トルステン・スロック氏(アポロ・グローバル・マネジメント)
- 主な意見:国債利回りが高止まりし、企業の借り入れコストが高水準で継続すると、株式投資家に打撃を与える
- 市場への影響:高い借り入れコストが企業収益を圧迫し、株価の下落要因となる
ジョー・マッツォラ氏(チャールズ・シュワブ)
- 主な意見:市場はインフレとの戦いが終盤に近づいたと見ていたが、インフレが長期化する可能性を認識し始めている
- 市場への影響:長引くインフレ懸念が投資家心理を冷やし、株価の下落につながる
債券利回りの上昇とその影響
- 米10年債利回り:一時8カ月ぶりの高水準に上昇
- 利回り上昇の影響:高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売り圧力が強まる
- 半導体セクターへの影響:エヌビディアなど主要企業が大幅安
まとめ
米国株式市場は、インフレ再燃による利回り上昇を懸念する動きから下落傾向となった。堅調な経済指標が逆に市場の不安材料となり、特に大型テクノロジー株やハイテクセクターが売られる展開となった。
専門家らは高金利環境の長期化が企業収益や投資家心理に与える影響を警戒しており、今後もインフレ動向と金利の推移が市場の焦点となる見通し
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
※1回⇨0.25%
- 0回→95.19%(+2.14%)
- 1回→4.81%(-2.14%)
来年12まで利下げ確率(回数)
※1回⇨0.25%
- 1回→51.38%(+10.14%)
- 2回→48.62%(-10.14%)
米国債利回りが8カ月ぶりの高水準に上昇:利下げ期待が後退
国債利回りが軒並み上昇
7日の米金融市場で、米国債利回りが一斉に上昇しました。30年債利回りは4.91%(前日比+6.6bp)、10年債利回りは4.69%(+5.5bp)、2年債利回りは4.29%(+1.5bp)と、それぞれ8カ月ぶりの高水準を記録しました。
インフレ圧力と利下げ観測の後退
インフレ圧力が見られる中、7月より前に利下げが実施される可能性が低いとの見方が強まりました。これにより、短期的な金利の低下期待が後退し、長期金利が上昇する結果となりました。
10年債入札で2007年以来の高利回りを記録
この日実施された390億ドル規模の10年債入札で、最高落札利回りが2007年以来の高水準となりました。これは市場の利回り上昇を反映しており、社債の大量発行も相まって債券価格を押し下げました。
主要経済指標とニュースが示すインフレ懸念
ISM非製造業景況指数が上昇
12月のISM非製造業総合景況指数において、仕入れ価格指数が2023年初頭以来の高水準となりました。これはサービス業における価格上昇を示し、インフレ懸念を強める結果となりました。
11月の米求人件数が6カ月ぶり高水準
11月の米求人件数は6カ月ぶりの高水準となり、労働市場の底堅さが示唆されました。ビジネスサービス業などでの求人増加が主な要因ですが、他業種ではばらつきが見られました。
専門家の見解と市場への影響
マーク・ストライバー氏(FHNファイナンシャル)
主な意見や予測
ISM非製造業指数の結果は、物価上昇リスクを理由に2025年の利下げペースが減速する可能性を裏付けると指摘。
市場への影響の分析
金利の長期的な高止まりが予想され、債券市場にとっては利回り上昇圧力が継続する可能性があります。
ビル・アダムズ氏(コメリカ・バンク)
主な意見や予測
FOMCは2023年、昨年のような毎会合での利下げではなく、据え置きを挟みつつの利下げに移行する可能性が高いと予想。
市場への影響の分析
利下げペースの減速観測により、金利の高水準維持が続き、投資家の利回り期待に影響を与えます。
ラファエル・ボスティック総裁(米アトランタ連銀)
主な意見や予測
政策決定において慎重さが必要であり、インフレ抑制の進展が一定しないことや、金利を高水準に維持し過ぎるリスクに言及。
市場への影響の分析
過度な金融引き締めへの警鐘が鳴らされ、将来的な政策変更の可能性に市場が敏感に反応する可能性があります。
ローレン・グッドウィン氏(ニューヨーク・ライフ・インベストメンツ)
主な意見や予測
米経済は今年、2%の長期トレンドに近い水準と予想しつつも、年間を通じて緩やかに減速すると指摘。10年債利回りのレンジは3.5%~5.1%と通常より広いと予想。
市場への影響の分析
金利のボラティリティ(変動性)が高まる中、大胆な金利ポジションはリスクが高く、慎重な運用が求められます。
まとめ
米国債利回りはインフレ圧力の高まりと利下げ期待の後退を背景に、8カ月ぶりの高水準に達しました。重要経済指標の発表や専門家の見解からも、金利の高止まりや利下げペースの減速が示唆されています。
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑