2025/10

『米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約』・2025/10/3

米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約とは?

 

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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)

米国株、政府閉鎖下でも最高値更新 AI・半導体株がけん引

  • 米国株は政府閉鎖2日目でも続伸し、主要3指数がいずれも最高値を更新
  • AI関連株・半導体株が上昇を主導、特にナスダックは強い買いが集中
  • 政府閉鎖で経済指標が発表延期となり、利下げ見通しに不透明感
  • テスラは販売好調でも先行き懸念で急落、バークシャーは大型買収を発表

株式市場の動き

2日(米時間)のニューヨーク株式市場は、連邦政府の閉鎖2日目という不確実性の中でも強さを見せました。

  • S&P500種株価指数:6715.35(前日比+0.06%)

  • ダウ平均:46519.72(+0.17%)

  • ナスダック総合指数:22844.05(+0.39%)

特にハイテク株の比重が高いナスダック100は2日連続で最高値を更新しました。


AI・半導体関連株が主導

  • OpenAIの企業価値が5000億ドルに達し、世界最大のスタートアップに。AI関連への期待感が市場を押し上げました。

  • フィラデルフィア半導体株指数は1.9%上昇。AMDやインテルが買われました。

  • エヌビディア、アップル、ブロードコムなどの大型ハイテク株にも資金が流入。


政府閉鎖の影響

  • 失業保険統計など一部の経済指標が発表されず、投資家は「統計の空白期間」に直面。

  • 雇用統計やインフレ統計が遅れれば、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ判断に影響する可能性があります。

  • 市場では「年内に2回の利下げ」という見方が広がっています。


個別銘柄の動き

  • テスラ:第3四半期の販売台数は予想を上回ったが、EV向け税額控除終了後の需要減懸念で 5%超下落

  • バークシャー・ハサウェイ:石油化学部門オキシケムを97億ドル(約1.4兆円)で買収へ。

  • オキシデンタル・ペトロリアム:同部門売却を発表し7%安。


今後の焦点

  • 政府閉鎖が長引けば、統計不足によりFOMC(米連邦公開市場委員会)が政策判断を下しにくくなるリスク。

  • 雇用市場の軟調さからFRBの利下げ期待は強まる一方、インフレ指標の遅延は市場の不透明感を高めます。


まとめ

  • 米株は政府閉鎖2日目でもハイテク株を中心に最高値を更新

  • AI・半導体関連が上昇をけん引

  • 政府閉鎖で経済統計が発表延期、金融政策の判断に影響の懸念

  • テスラは需要減観測で急落、バークシャーは大型買収を発表

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

米国債利回り

米国債市場、政府閉鎖でデータ不足が重荷に

  • 米国債利回りは小動き、10年債は4.08%で終了
  • 政府閉鎖により雇用統計など経済データの発表が停止
  • 市場は利下げ確率90%を織り込み、FOMCに注目
  • 長期化すれば景気減速・利下げ観測を強める可能性

米国債相場の動き

2日の米国債市場は小幅な値動きでした

  • 30年債利回り:4.69%(-2bp)

  • 10年債利回り:4.08%(-1.3bp)

  • 2年債利回り:3.54%(+0.4bp)

一時4.12%まで上昇した10年債利回りは、労働市場の弱さを示す民間データを背景に下落して取引を終えました。


データ発表の遅延が市場を揺らす

米政府閉鎖の影響で、通常木曜に公表される新規失業保険申請件数が発表されませんでした。さらに、3日予定の9月雇用統計(非農業部門雇用者数)も延期されることになりました

  • 雇用統計が得られない中、市場は民間調査や地区連銀経済報告(ベージュブック)など代替データに注目しています。


利下げ観測が強まる背景

  • 市場では、今月のFOMCで0.25ポイント利下げが決定する確率を約90%と見ています

  • UBSやINGなどのストラテジストは、政府閉鎖の長期化が景気の足かせとなり、利下げ観測を後押しする可能性を指摘しています


専門家の見方

  • UBS:政府閉鎖は「金利にとって強気(利下げ要因)」

  • JPモルガン:2週間以内なら影響は一時的だが、長期化すれば景気への打撃は加速

  • ウェルズ・ファーゴ:5日以上の閉鎖では金利が小幅に低下する傾向


今後の注目イベント

  • 9月CPI(消費者物価指数):15日発表予定

  • 9月PPI(生産者物価指数):16日発表予定

  • FOMC:10月28-29日開催予定


まとめ

  • 米国債市場は小動き、政府閉鎖でデータ不足が鮮明に

  • 雇用統計発表が止まる可能性が高く、市場は代替データを重視

  • 利下げ確率は90%に上昇、政府閉鎖の長期化がその観測を強める

  • 9月CPI・FOMCが今後の最大の焦点

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体の動き

ドル単体の動き

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

 

ドル反発も上値は重い:政府閉鎖と統計延期が市場の焦点に

  • 米政府閉鎖により重要統計(雇用統計など)が延期され、ドル相場の上値を抑制
  • ドルは円やユーロに対して小幅反発、ドル指数は0.13%上昇
  • 日本では4日の自民党総裁選が円相場の焦点に
  • 民間データでは雇用の弱さが鮮明となり、年内2回の利下げ観測が強まる

ドル相場の動き

米国の政治リスクと統計発表延期が重なり、ドルは反発したものの勢いは限定的でした。

  • ドル/円:147.28円(前日比+0.21円)

  • ユーロ/ドル:1.1715ドル(前日比-0.0017ドル)

  • ドル指数(Bloombergドルスポット):1201.75(+0.13%)

円は一時147円51銭まで下落し、欧州時間の146円60銭から大きく振れました。


政治リスクと経済統計の延期

米政府閉鎖により、3日に予定されていた雇用統計の発表は中止となりました。

  • 長引けば15日の消費者物価指数(CPI)も発表延期のリスクあり。

  • 民間データは発表が続くため、市場の混乱は限定的との見方もあります。

政府閉鎖とは?
米連邦政府の予算が議会で成立しない場合に一部の政府機関が業務を停止すること。統計発表や行政サービスに影響が出ます。


雇用関連データの弱さ

  • ADP全米雇用報告(9月):民間雇用者数が予想外に減少 → 2023年3月以来最大の落ち込み

  • チャレンジャー人員削減数:9月は前月比減少したが、年初来では2020年以来最多

  • 採用計画数:16年ぶりの低水準

→ この結果、FRBが年内に2回利下げするとの観測が強まる状況です。


日本政治イベントの注目

4日に行われる自民党総裁選は、日本の財政・経済政策に影響を与える可能性が高く、円相場の焦点となっています。イベント予測市場では、小泉進次郎農相の次期首相就任確率を77%と見ています。


その他の市場動向

  • 英ポンド:1.3443ドル(-0.25%)

  • ビットコイン:12万0218ドル(+2.24%)

  • ノルウェー・クローネ:原油安の影響で下落


まとめ

  • 米政府閉鎖で雇用統計が延期 → ドル相場は反発も上値重い

  • 民間雇用統計で弱さが示され、FRBの利下げ観測が強まる

  • 日本の自民党総裁選が円相場の注目材料に

  • ドルは主要通貨に対して小幅高、ビットコインは上昇

原油価格は続落、金は最高値更新

  • 原油:OPECプラスの増産協議と米在庫増加でWTIは3日続落
  • :米政府機関の一部閉鎖を背景に安全資産として買われ、史上最高値を更新

原油・金市場の動向:OPECプラス会合と米政治リスクが焦点

  • 原油相場は 4日続落し約5カ月ぶり安値、OPECプラスの増産観測が重し
  • 米政府閉鎖と数千人規模の人員削減見通しで 需要懸念が強まる
  • 金相場は 6営業日ぶり反落、ドル高と利益確定売りが要因

原油市場:OPECプラス会合を前に弱気ムード

ニューヨーク原油(WTI)は1バレル=60.48ドルと、5月以来の安値で取引を終了しました。北海ブレントも同様に下落し、64.11ドルとなっています。

背景には次の要因があります:

  • OPECプラスの増産観測:5日の会合でさらに生産回復を決めるとの見方

  • 米政府閉鎖の影響:数千人規模の連邦職員削減見通し → 政治リスク拡大

  • 需要懸念:米経済の健全性が揺らぎ、石油消費の見通しに不安

エミレーツNBDのベル氏は「2026年に在庫が高水準で積み上がると予想される中でも、OPECプラスは増産継続で合意する可能性が高い」と述べています。


金市場:利益確定売りで反落

金のスポット価格は1オンス=3856.90ドルと小幅安。12月限の先物も3868.10ドルで引けました。

下落の主な理由は

  • ドル高進行:安全資産としての金の魅力が相対的に低下

  • 利益確定売り:直近で最高値を更新しており、売却が出やすい環境

ただし、ニューヨーク午後には下げ幅を縮小し、依然として高水準を維持しています。


補足:専門用語解説

  • OPECプラスとは?
    石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟の産油国を加えた枠組み。原油価格を安定させるために生産調整を行う。

  • WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)とは?
    米国産の代表的な原油の種類で、世界的な原油価格の指標となる。


まとめ

  • 原油はOPECプラスの増産観測と米政治リスクで下落、約5カ月ぶりの安値

  • 米経済への不安が石油需要見通しをさらに悪化させている

  • 金はドル高と利益確定売りで反落するも、高水準を維持