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昨日の市況まとめ 1分解説
株式市場(総合ニュース)
米株、FOMC後に失速 AI銘柄が支えも、利下げペース巡る不透明感広がる
- FRBが利下げを決定したが、パウエル議長は「12月利下げは確実ではない」と発言
- S&P500はほぼ横ばい、ダウは反落、ナスダックはAI関連株が支え
- エヌビディアが世界初の時価総額5兆ドル突破
- アルファベットは好決算、マイクロソフトはクラウド成長鈍化で下落
FOMC後に株価が失速、パウエル発言が市場心理を冷やす
米国株式市場は29日、FOMC(連邦公開市場委員会)後のパウエル議長の発言を受けて上げ幅を縮小しました。
FRB(米連邦準備制度理事会)は0.25%の利下げと12月からの量的引き締め(QT)停止を発表しましたが、議長が「12月の利下げは既定路線ではない」と述べたことで、市場の楽観ムードにブレーキがかかりました。
この発言を受け、12月利下げの織り込み確率は90%から71%に低下しました。
S&P500は横ばい、ダウは小幅反落となった一方、ナスダックはAI関連株が支えとなり上昇しました。
エヌビディア、時価総額5兆ドル突破
AIブームの象徴であるエヌビディア(NVIDIA)は、時価総額が5兆ドル(約760兆円)を突破し、世界で初の企業となりました。
終値は3%高で取引を終え、CEOのジェンスン・フアン氏は新たなAI提携を発表し、「AIバブル懸念」を一蹴しました。
また、トランプ大統領が中国の習近平国家主席との会談でエヌビディア製GPU「ブラックウェル」について協議する意向を示したことも、注目を集めました。
アルファベットは好決算、マイクロソフトは失望売り
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アルファベット(グーグル親会社)
第3四半期決算で売上高が市場予想を上回り、クラウド部門がAI需要を背景に好調でした。株価は時間外取引で約5%上昇。
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マイクロソフト
同期間の決算では、主力のクラウド事業「Azure(アジュール)」の成長が一部投資家の期待に届かず、株価は時間外で1%下落しました。
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メタ・プラットフォームズ(Facebook親会社)
時間外で8%超下落。一方で、キャタピラーは決算好調で11.6%急伸しました。
市場見通し:年末にかけては“エアポケット”のリスクも
ジャニー・モンゴメリー・スコットのアナリスト、ダン・ワントロブスキ氏は「市場は複数の時間軸で買われ過ぎ」と指摘。
S&P500は年内7000、来年にかけて7400を目指す可能性を示唆しつつも、
「11月は調整局面(エアポケット)になる可能性がある」と警戒感を示しました。
まとめ
-
FRBが利下げを実施も、「12月利下げは確実ではない」との発言で市場に慎重ムード
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ナスダックはAI関連株の上昇で連日最高値更新
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エヌビディアが時価総額5兆ドル突破、AIブーム続く
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アルファベットは好決算、マイクロソフトは期待外れ
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市場は年末にかけてボラティリティ(変動性)高止まりの可能性
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
米国債利回り
FRB、2会合連続の利下げも見解分かれる
市場は12月の追加利下げ観測を後退、国債利回りは急上昇
- FOMCは予想通り0.25%の利下げを決定(誘導目標レンジ:3.75〜4%)
- パウエル議長は「12月の追加利下げは既定路線ではない」と発言
- 2人の反対票が出るなど、FRB内の意見対立が表面化
- 国債利回りが大幅上昇、ドルは153円台へ上昇
FOMC、2会合連続で利下げも内部に亀裂
米連邦公開市場委員会(FOMC)は、29日の会合で2会合連続となる0.25ポイントの利下げを実施し、政策金利(FF金利)の誘導目標を3.75〜4%に引き下げました。
投票結果は賛成10・反対2
反対票は
と、政策スタンスが正反対の2人から出ました。これにより、FRB内部の見解の分裂が鮮明になりました。
パウエル議長「12月利下げは当然視すべきでない」
会見でパウエル議長は、「12月の追加利下げを当然視するのは誤りだ」と強調。
「今回の会合では、12月にどう対応すべきかを巡って強い意見の相違があった。政策はあらかじめ決められた道筋に沿って進むものではない」と述べ、市場に対して慎重姿勢を示しました。
この発言を受けて、市場が織り込む12月利下げ確率は約60%へ低下(会合前はほぼ100%)しました。
債券市場が反応、金利は急上昇
議長発言後、米国債は下落(=利回り上昇)特に短期債が敏感に反応しました。
| 国債 |
直近利回り |
前日比(bp) |
変化率 |
| 米2年債 |
3.60% |
+10.6 |
+3.04% |
| 米10年債 |
4.08% |
+10.0 |
+2.52% |
| 米30年債 |
4.63% |
+8.6 |
+1.90% |
※bp(ベーシスポイント)=金利の最小単位。1bp=0.01%。
10年債利回りは4%を再び上回り、7月以来の大幅上昇となりました。
ドル上昇、株は横ばい
ドルは上昇し、一時1ドル=153円台まで円安が進行。
株式市場ではS&P500種指数はほぼ変わらずで取引を終えました。
市場全体では「12月の利下げ見通し後退 → 金利上昇 → ドル高」という典型的な反応となりました。
アナリストの見方
-
ルネサンス・マクロ・リサーチのニール・ダッタ氏
「大幅利下げ派と据え置き派の対立を踏まえると、12月会合で方向性を固めるのは難しい」
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ブランディワイン・グローバルのジャック・マッキンタイア氏
「パウエル議長は市場の利下げ期待とFRBの見通しとの間に距離を置こうとしている」
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JPモルガン・IMのプリヤ・ミスラ氏
「今回の利下げは“リスク管理目的”の措置。FRB内部の意見分裂は、中立金利や労働市場への見方の違いを示している」
まとめ
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体の動き

ドル単体の動き
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