2025/10

経済ニュースまとめ 週始めの重要ニュース 2025/10/6

経済ニュース速報まとめ わかりやすい市場分析とは?

 

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目次

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高市新総裁就任で「高市トレード」復活、円安・株高の展開へ

  • 高市早苗氏が自民党総裁選で予想外の勝利
  • 市場では円安・株高の「高市トレード」が進行中
  • 日銀の10月利上げ観測が後退
  • 財政拡大路線で超長期国債に下落圧力

市場は大きなサプライズに

自民党総裁選で高市早苗前経済安全保障担当相が勝利したことで、東京市場は大きく動いています。市場では小泉進次郎氏の勝利が有力視されていたため、まさに予想外の結果となりました。

円相場は対ドルで一時149円49銭まで下落し、約4カ月ぶりの大幅安となっています。

アベノミクス回帰で政策転換

緩和的な政策姿勢

高市新総裁は安倍元首相の「アベノミクス」路線を継承する方針です。景気刺激を重視し、金融・財政の両面で緩和的な政策を掲げています。

アベノミクスとは?
金融緩和、財政出動、成長戦略の「3本の矢」で経済成長を目指す安倍元首相の経済政策のことです。

主な政策方針

  • 日銀の政策金利は現行の0.5%を維持
  • 防衛費など必要な投資には赤字国債発行も検討
  • 消費税減税も排除しない姿勢

市場への影響

株式市場

内需株や小型株には追い風となる見込みです。一方、銀行株は金利上昇期待が後退するため軟調になる可能性があります。

為替市場

専門家は円が対ドルで150円程度まで一時的に売られる可能性を指摘しています。

債券市場

財政拡大への警戒から、超長期国債の利回り上昇(価格下落)が予想されています。

今後の注目点

10月の日銀利上げ観測は大きく後退しました。財務相人事や補正予算の規模など、具体的な政策が市場の方向性を左右することになります。

米株式市場に調整懸念、高バリュエーションと政府閉鎖が重荷に

  • S&P500のPERは23倍とドット・コム・バブル期並みの高水準
  • 政府機関閉鎖で経済データ公表が停止、投資判断が困難に
  • 来週から本格化する決算発表が相場の試金石
  • 専門家は5~10%の調整局面を予想

過熱感が高まる米株式市場

米国株式市場では、バリュエーションの高騰に対する警戒感が強まっています。S&P500種株価指数の予想株価収益率(PER)は23倍に達し、2000年代初頭のドット・コム・バブル期と同水準となりました。

PER(株価収益率)とは?
株価が企業の利益の何倍まで買われているかを示す指標です。数値が高いほど株価が割高とされます。

政府閉鎖が不透明感を増幅

経済データの公表停止

政府予算案を巡る対立が長引き、主要な経済データが公表されない状況が続いています。投資家は「ほとんど手探りの状態」で判断を迫られている状況です。

過去の閉鎖時との比較

  • 1976年以降の20回の政府閉鎖では、S&P500は平均でほぼ横ばい
  • ただし2018年の例を除けば平均0.5%の下落
  • 当時と比べ現在のバリュエーションははるかに高水準

投資家の動きに変化

利益確定の動きが加速

専門家の間では以下のような動きが見られます。

  • エヌビディアなど高バリュエーション銘柄の持ち高削減
  • ディアやキャタピラーなど割安銘柄へのシフト
  • モメンタム株での利益確定売りの検討

モメンタム株とは?
勢いよく上昇している株のことで、市場の期待を集めて買われている銘柄を指します。

決算発表シーズンが正念場

来週から本格化する企業決算が、今後の相場を左右します。市場の期待値が非常に高いため、失望を誘う内容となれば株価は下落しやすい状況にあります。

フロント・バーネットのマーシャル・フロント氏は、季節的なリスクや不透明感を考慮すると「S&P500種が今月5~10%下落しても驚きではない」と指摘しています。

今後の注目点

15日に予定されている消費者物価指数(CPI)の公表が政府閉鎖で遅れる可能性があり、その場合は市場のボラティリティー(価格変動)が一段と高まる見通しです。

米国債投資家が長期債にシフト、10年債利回り4%割れの可能性

  • 投資家が短期国債から長期国債へ資金をシフト
  • 10年債利回りが4%割れの可能性も浮上
  • 政府機関閉鎖で経済リスクが高まり長期債に追い風
  • スティープナー取引から利益確定の動きが加速

投資戦略が大きく転換

米国債市場では、投資家の戦略に大きな変化が起きています。JPモルガン・アセット・マネジメントやTDセキュリティーズでは、顧客が短期国債から長期国債へ資金を移す動きを確認しました。

現在、10年債利回りは約4.1%、30年債利回りは約4.7%で推移しており、PIMCOは「魅力的な水準にあるうちに利回りを確保すべき」と顧客に助言しています。

これまでの勝ち組戦略が転換点に

スティープナー取引とは?

短期金利の低下と長期金利の高止まりによる利回り格差の拡大を見込む投資戦略のことです。今年前半はこの戦略が大きな利益を生みました。

格差は縮小傾向

  • 5年債と30年債の利回り格差:約1ポイント(9月初めは約1.26ポイント)
  • 1~9月のパフォーマンスは過去5年間で最高を記録
  • 最近は利益確定の動きが加速

長期債に注目が集まる理由

経済不安の高まり

以下の要因が長期債への投資を後押ししています。

  • 労働市場の弱さを示す兆候が増加
  • 短期債には既に今後1年で1ポイントの利下げを織り込み済み
  • より高い利回りを求めて長期ゾーンへシフト

政府機関閉鎖の影響

政府閉鎖が2週目に突入する恐れがあり、状況は深刻化しています。

  • 経済指標の発表が相次いで遅延
  • トランプ大統領が連邦職員の「多数」解雇の可能性に言及
  • 過去のデータでは閉鎖長期化が長期国債相場を押し上げる傾向

専門家の見解

ベアード・ファンズのウォーレン・ピアソン共同最高投資責任者は「債券市場には投資妙味がある。退職者や年金基金にとって、この水準の金利は非常に良好だ」と評価しています。

ウェリントン・マネジメントのブリジ・クラナ氏は、景気の急減速が「短期ゾーンには織り込まれているが、長期ゾーンには反映されていない」と指摘し、長期債が短期債をアウトパフォームするシナリオを描いています。

今後の注目点

10年債利回りが4月以来初めて4%を割り込むとの見方も出ており、長期債を巡る強気のオプション取引が相次いでいます。ただし専門家は「慎重に行動すべき」と警鐘を鳴らしています。

 

今週のアメリカ注目指標

通貨強弱(為替市場)

先週(9/29~10/3)

先々週(9/22~9/26)

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

債券市場 金利市場

CMEのFedWatchツールの見方はこちら

総合:利下げ織り込み(先週比)

今日

一週間前

米金利一週間

 

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