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昨日の市況まとめ 1分解説
株式市場(総合ニュース)
米株式市場は反発、アマゾン決算が強気相場を後押し
- 米主要3指数はそろって上昇。S&P500は6カ月連続高を記録
- アマゾンの好決算が市場を押し上げ、アップルは中国減速で軟調
- FRBの慎重姿勢で「利下げ期待」はやや後退
- 「強気相場は続く」との見方が多数派だが、上昇の裾野の狭さに懸念も
米株は再び上昇、強気ムード継続
10月31日の米株式市場は反発
S&P500種株価指数は 0.26%高の6840.20、ナスダック総合指数は 0.61%高の23724.96、ダウ平均は 0.09%高の47562.87 で取引を終えました
上昇の主因はアマゾンの好決算による投資家心理の改善です。
アマゾン決算が市場を牽引、アップルは一時下落
アマゾン・ドット・コムの株価は 9.6%高
第4四半期の売上高見通しが市場予想(2081億ドル)を上回ったことで、AI関連のバブル懸念を和らげました。
一方、アップルは 0.4%安。売上高と利益は予想を上回ったものの、中国での販売減やiPhone供給制約が懸念材料となりました。
投資家心理:利下げ期待と慎重なFRB発言
この日はFRB(米連邦準備制度理事会)当局者の発言が相次ぎました。
アトランタ連銀のボスティック総裁は「12月の利下げは確定ではない」と発言。
クリーブランド連銀のハマック総裁も「インフレは依然高い」として、直近の利下げに反対していたことを明かしました。
これを受け、市場が織り込む12月利下げ確率は65%(前日72.8%)に低下。
追加利下げへの過度な期待がやや修正されました。
強気相場の持続を裏付ける動き
S&P500は4月の急落以降、約40%上昇。
月間では6カ月連続の上昇となり、2021年以来の長期上昇です。
ナスダック100は7カ月連続高で、8年ぶりの記録となりました。
「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる大型ハイテク7銘柄は 1.2%上昇。
AI関連銘柄やクラウド企業が引き続き市場をけん引しています。
市場の課題:「裾野の狭さ」と押し目買い戦略
上昇を主導する銘柄が限られていることから、専門家の間では「裾野の狭さ」への懸念も。
パイパー・サンドラーのジョンソン氏は「多くの銘柄は下げているが、押し目買いの好機」と指摘。
ファンドストラットのリー氏も「第4四半期は季節的に強く、AI以外でも利益成長が続いている」と述べました。
用語補足
・利下げとは?
中央銀行(FRB)が政策金利を引き下げること。企業の借入コストが下がり、景気や株価の押し上げ要因になります。
・マグニフィセント・セブンとは?
米国の大型ハイテク7社(アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット、メタ、エヌビディア、テスラ)を指す言葉です。
まとめ
-
米株はアマゾン決算を好感して反発
-
FRBの慎重発言で利下げ期待はやや後退
-
ハイテク中心の上昇が続くも、銘柄の偏りに注意
-
年末にかけて押し目買いの好機との見方も
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
米国債利回り
【米国債市場】利下げ観測が後退、金利は小幅低下も週単位では上昇
- FRBパウエル議長のタカ派発言(利下げに慎重な姿勢)で、市場の利下げ期待が後退
- 米国債利回りは日次で小幅低下したが、週単位では上昇
- 12月利下げ確率は90% → 65%に低下
- 政府機関の一部閉鎖で経済データの発表が遅れ、政策判断が難しくなっている
米国債利回りの動き
31日の米国債市場では、20年以下の国債利回りが小幅に低下しました。
主な指標の終値は以下の通りです。
| 期間 |
利回り |
前日比 |
変化率 |
| 米30年債 |
4.65% |
±0.0bp |
0.00% |
| 米10年債 |
4.08% |
-2.0bp |
-0.48% |
| 米2年債 |
3.58% |
-3.3bp |
-0.90% |
ただし週ベースでは利回りが上昇しており、これはFRBによる12月の追加利下げ観測が後退したことが背景です。
背景:パウエル議長の発言と市場の反応
FRBは10月末のFOMC(連邦公開市場委員会)で0.25%の利下げを決定しました。
これは9月に続き2会合連続の利下げとなりましたが、パウエル議長は会見で
「今回が今年最後の利下げとなる可能性がある」
と発言。
このコメントが市場では「タカ派的(利下げに慎重)」と受け止められ、
12月の追加利下げ観測が大きく後退しました。
利下げ観測の後退
市場で取引される金利スワップや、CMEフェドウォッチによる確率は以下のように変化しました。
-
FOMC前:12月利下げ確率 約90%
-
現在: 12月利下げ確率 約65%
また、アメリベット・セキュリティーズのグレゴリー・ファラネロ氏は
「利下げ期待の“フロス(泡)”が取り除かれた」と述べ、
「今後さらに金利を下げるには景気減速が必要」と分析しています。
経済指標の遅れとFRBの難しい判断
一方、米連邦政府の一部閉鎖が続いており、
一部の経済指標の発表が滞っています。
FRBは「景気の現状を正確につかめない中での政策運営」を強いられており、
次回12月の判断も不透明感が増しています。
現在の利回り差(イールドカーブ)
この差がプラスになっているのは、長期金利が短期金利を上回る正常な状態を示します。
(以前は逆転しており「逆イールド」と呼ばれる不況シグナルが続いていました)
まとめ
-
FRBのタカ派姿勢で、12月の利下げ観測が65%に低下
-
米国債利回りは日次で下落、週次で上昇
-
政府機関の閉鎖で経済指標の発表遅れ → FRBの判断が難航
-
長短金利差がプラス転換し、景気見通しにも変化の兆し
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体の動き

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