2025/11

『米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約』・2025/11/22

米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約とは?

 

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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)

米株式市場、12月利下げ期待で反発 AI・半導体に再び資金流入の兆し

  • NY連銀総裁の「近い将来の利下げ」発言が市場を押し上げた
  • S&P500など主要3指数が反発して週を終えるも、週間では下落
  • AI・暗号資産など個人投資家人気の高い銘柄が大きく乱高下
  • エヌビディアは中国向けAI半導体の出荷検討報道で買い戻しも、週間では下落

米株式市場は利下げ期待で反発

NY連銀総裁の発言で安心感広がる

21日の米株式市場は、主要3指数がそろって反発しました。
背景にあるのは、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が「近い将来の利下げ」に言及したことです。

  • S&P500:+0.98%

  • ダウ平均:+1.08%

  • ナスダック:+0.88%

特にS&P500では構成銘柄の約450銘柄が上昇し、幅広い買いが入りました。

▷用語補足:利下げとは?

中央銀行が政策金利を引き下げること。企業の借入コストが下がり、株式市場には追い風となりやすい。


エヌビディア、中国向けAI半導体「H200」出荷検討報道で動意

下落から一転して持ち直し

エヌビディア株は一時4%超下げていたものの、
トランプ政権が「H200」半導体を中国向けに出荷する可能性を検討しているとの報道が買い材料となり、ほぼ下げ幅を回復しました。

ただし終値は1%安、週間ベースでは5.9%安と調整が続いています。


市場全体ではボラティリティ上昇

AIや暗号資産などに激しい値動き

今週は個人投資家に人気のAI関連や暗号資産などが大きく乱高下しました。

ネーションワイドのハケット氏によると、
「市場全体の基調が崩れたわけではなく、ポジション調整の流れ」と分析。
半年続いた安定相場の『安全弁』として正常な調整局面と指摘しています。


11月としては異例の弱さ — 月間パフォーマンスは低調の見通し

例年11月は株式市場のシーズナリティ(季節性)が強い月ですが、
S&P500はこのままいけば3月以来の低調な月になる見込みです。

▷補足:シーズナリティとは?

季節によって株価や経済が動く傾向のこと。


専門家の見方:年末相場はどうなる?

12月利下げなら反発の可能性

ナベリアー氏は、
「調整の底を見極めるのは難しいが、利下げが実現すれば12月の反発は大きくなる可能性がある」と述べました。

また、イエルポ氏は市場を動かす2つのストーリーを整理しています。

  • ①金融政策(=利下げ期待)

  • ②AIの収益化ストーリー

米政府閉鎖で経済指標が遅れ、両者が混線して市場が不安定になっていたが、
「徐々に霧が晴れている」とコメントしました。


個別銘柄:GAFAやイーライ・リリーが堅調

  • イーライリリー:+1.6%(一時時価総額1兆ドル超え)

  • アルファベット:+3.5%

  • アップル:+2%

  • メタ:+0.9%

大型ハイテクに資金が戻り、指数の押し上げ要因となりました。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

米国債利回り

米国債利回りが3週間ぶり低水準に低下:FRB当局者発言で12月利下げ観測が急拡大

  • 米国債利回りが大幅に低下し、特に2年債は金融政策期待で敏感に反応
  • FRB当局者の一連の発言により、12月利下げ確率が35%→70%へ上昇
  • 雇用の弱含みや市場のリスク回避姿勢も、国債買いの追い風

米国債相場が上昇(=利回りは低下)し、10年債利回りは約3週間ぶりの低水準となりました。背景には、FRB要人による利下げに前向きな発言が相次いだことや、労働市場の軟化があります。


米国債利回りの動き

利回りの動き(直近値)

  • 2年債:3.50%(-2.9bp)

  • 10年債:4.06%(-2.1bp)

  • 30年債:4.72%(-0.8bp)

※bp(ベーシスポイント)とは?
金利の単位。1bp=0.01% のこと。

短期金利に敏感な2年債利回りの低下が目立ち、これは市場が早期利下げを織り込み始めたサインです。


利下げ観測が急拡大した理由

① ウィリアムズ総裁「近いうちに利下げ可能」発言

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、

  • 現在の政策は「緩やかに引き締め的」

  • FRBはインフレ目標を損なうことなく「近い将来」利下げ可能

と発言。

マーケットはこの発言を強く反応し、
12月FOMCでの利下げ確率は35% → 70%へ急上昇

② 他のFRB当局者も発言

  • ミラン理事:利下げに賛成の意向を示す

  • コリンズ総裁:12月利下げに慎重姿勢だが、政策は「適切な位置」と評価

→ ハト派・中間派の発言が増え、利下げ期待が強まりました。


労働市場の軟化も追い風

9月の雇用統計では雇用者数は堅調だった一方、失業率が4.4%へ上昇(約4年ぶり高水準)

→ 労働の弱さは、FRBによる金融引き締め停止・利下げへつながりやすい要素。


市場のムード:リスク回避と流動性低下

トロント・ドミニオン銀行のクムラ氏は、

  • 株安によりリスク回避姿勢が強まっている

  • 感謝祭前で流動性が低下し、相場が不安定になりやすい

と指摘。

リスクオフ(安全資産志向)とは?
→ 投資家が株などのリスク資産を売り、国債や金など安全資産に資金を移す動き。


その他のポイント:10月CPI発表取りやめ

米労働統計局は10月の CPI(消費者物価指数) の発表を取りやめると発表。
ただし、利用可能なデータは、11月CPI(12月18日発表)と統合し公表されます。

→ インフレデータが遅れることで、より12月FOMCへの注目が高まる見通し。

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体の動き

ドル単体の動き

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

【為替】円急伸:片山財務相が「為替介入も当然」発言、米利下げ観測も追い風に

  • 日本政府の「介入辞さず」姿勢が円買いを誘発
  • 米FRBの利下げ観測が急上昇し、ドル安材料に
  • 投資家心理は急速に「円高方向」へ傾きつつある状況です

円が急伸、背景に政府の“介入姿勢”強化

片山財務相の発言が市場を動かす

片山さつき財務相が
「為替介入も当然考えられる」
と初めて明言しました。

これを受け、円買いが加速し、前日の157.90円の約10カ月ぶり安値から
156円台前半まで急速に円高が進行しました。

  • ドル/円:156.43円(▲1.04円、▲0.66%)

  • 円は対ユーロでも180.01円と0.83%の上昇

日本の「口先介入」は効力低下?

BNYマーケッツの戦略責任者は
「日本の口先介入は信頼性が落ちている」
と指摘。

ただし、市場は「実弾介入」の可能性を強く意識し、円買い優勢の流れが続きました。


米FRBの“12月利下げ観測”がドル安を後押し

ウィリアムズ総裁の発言が決定打に

NY連銀のウィリアムズ総裁が
「近い将来、利下げ可能」
と発言。

FOMCの常任投票権を持つ人物の発言だけに、ドル売りに直結しました。

利下げ確率が急上昇

CMEフェドウォッチでは

  • 前日:39%

  • 今回:71%

と、大幅に利下げ観測が強まりました。

ドル指数はほぼ横ばいでしたが、
一時 5月以来の高水準 まで上昇しており、ドル高の流れに変調が出ています。


その他動向:ユーロ、ビットコインも下落

  • ユーロ/ドル:1.1511ドル(▲0.16%)

  • ビットコイン:84,146ドル(▲3.52%、7カ月ぶり安値場面も)

リスク回避の流れが強まり、暗号資産にも売りが入りました。


用語補足

為替介入とは?

政府・日銀が円買いや円売りを行い、為替レートを意図的に動かす政策手段のこと。

口先介入とは?

実際の介入ではなく、
「必要なら対応する」などの 発言だけで市場に圧力をかける方法

利下げとは?

中央銀行が政策金利を下げること。
企業の借入負担が減り、景気を刺激する効果があります。
通常は ドル安材料 になります。

原油は3日続落、金は小幅高:和平交渉と制裁報道が市場を揺らす

  • ウクライナとロシアの和平期待で原油が3日続落
  • 米国の制裁維持発言で下げ幅はやや縮小
  • 金は利回り低下&地政学リスクで小幅高
  • 市場は「和平案がまとまるかどうか」に敏感に反応中

原油:和平合意期待 → 供給増懸念で3日続落

ウクライナ・ロシアの和平観測が原油価格を押し下げ

原油は3日連続で下落しました。背景には次のような市場心理があります。

  • 和平が成立すればロシアの供給が増える
     → 供給過剰(需給バランスが崩れて価格が下がりやすい状況)への懸念が広がったためです。

  • 米国がウクライナ支援を停止する可能性
     → ロシア寄りの和平案をウクライナが拒めば支援停止との報道が、さらに不透明感を強めました。

トランプ大統領の制裁維持発言で下げ幅が縮小

市場が注視する中、トランプ大統領が以下のような発言を行いました。

  • 「協議中もロシア制裁は解除しない」

  • ロシアの石油大手2社への制裁は予定通り21日に発効

これにより、
「供給が一気に増える可能性は限定的」と見られ、原油の下げ幅はやや縮まりました。

地政学アナリストの見方

ユーラシア・グループのアナリストは次のように指摘

市場はすでに和平案をある程度織り込み始めている。
米国が和平成立に想像以上に力を入れているように見える。

市場心理は “和平成立前提の動き” に傾いている様子です。

 原油価格(終値)

  • WTI原油(1月限):58.06ドル(-1.6%)

  • ブレント原油(1月限):62.56ドル(-1.3%)


 金:金利低下と地政学リスクで小幅高

国債利回り低下が金に追い風

金は「利息を生まない資産」。
そのため、金利が下がると金の魅力(投資妙味)が増すため価格が上がりやすくなります。

今回は、ニューヨーク連銀総裁の発言を受けて 米国債利回りが低下したことで金が上昇しました。

地政学リスクが金を支える構図

ウクライナ情勢は依然として複雑です。

  • 独・仏・英の首脳はゼレンスキー氏と協議

  • 米ロがまとめた和平案の中核を拒否し合意せず

  • 一方で、トランプ大統領は「27日までに受け入れるべき」と発言

緊張は続いており、こうした 地政学リスク(国際紛争などの政治不安) が金買いを支えています。

金価格(終値)

  • 金スポット:4090.43ドル(+0.3%)

  • 金先物(12月):4079.50ドル(+0.5%)