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目次
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一週間の動き
先週
今週の為替市場：FRBの利下げ観測に揺れた一週間
この一週間は、米連邦準備理事会（FRB）による12月の追加利下げ観測を巡り、市場の見方が大きく揺れ動きました。
週前半は、FRB当局者のタカ派的な発言などから利下げ観測が後退し、ドルが主要通貨に対して上昇しました。ドル指数は5月以来の高水準を付け、ドル/円も154円台で推移しました。
しかし週の半ばを過ぎると流れが変わり、木曜日に発表された民間の雇用指標（人員削減数）が市場予想以上に悪化したことをきっかけに、利下げ観測が再燃。さらに週末にかけて米消費者マインドの悪化なども加わり、ドルは週後半に下落基調を強めました。
米政府機関の一部閉鎖により主要な経済指標の発表が滞っていることも、市場の不透明感を高める要因となりました。
11/3(月)「FRB当局者の発言で12月利下げ観測後退、ドル上昇」
ISM製造業景況指数は予想を下回ったものの、FRB当局者から追加利下げに慎重な発言が相次ぎました。
市場が織り込む12月の利下げ確率は1週間前の約94%から約70%まで低下し、ドル買いが優勢。
ドル/円は154円台前半で軟調に推移しました。
11/4(火)「リスク回避の動きでドル5日続伸、安全通貨として円も上昇」
株安を背景としたリスク回避の動きから、安全資産としての米ドルが買われ、ドル指数は5日続伸し5月以来の高水準に達しました。
一方で、同じく安全通貨とされる円も主要通貨に対して堅調となり、ドル/円は153円台半ばまで下落（円高）しました。
11/5(水)「米経済指標は好調もドル指数は6日ぶり反落」
米国のサービス業活動や民間雇用者数が市場予想を上回り、追加利下げ観測はさらに後退。
これにより米国債利回りは上昇しましたが、ドルの上値は重く、ドル指数は6日ぶりに反落。
ドル/円は再び154円台まで上昇（円安）しました。
11/6(木)「米雇用指標悪化で利下げ観測再燃、ドル続落し円は上昇」
民間の調査で10月の人員削減数が大幅に増加し、米雇用市場の急速な冷え込みが示されたことで、ドル売りが優勢。
12月の利下げ確率が前日の62%から69%に再上昇し、ドル指数は続落。
ドル/円は米国債利回りの低下とともに152円台まで下落（円高）しました。
11/7(金)「米経済への懸念からドル3日続落、円は軟調」
米政府機関閉鎖が空の便に影響を及ぼし始めたことや、米消費者マインド指数が約3年ぶりの低水準となったことを受け、米経済への懸念からドル売りが続きました。
ドル指数は3日続落して週を終えましたが、ドル/円は153円台前半とやや円安方向で推移しました。
