【経済、金融ニュースまとめ】
海外記事わかりやすく要約とは?
このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)を初心者にも分かりやすく要約しています
株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています
情報収集の時短にぜひ活用してください
初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします
当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです
昨日、何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います
金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています
X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします
目次
ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介(書評)サイト
経済ニュースを日々キャッチアップするのと同時に、ファンダメンタル分析の理解をさらに深めたい方に向けて、いくつかの優れた書籍を紹介します!
私自身も読んでいる本で、初心者の方にも読みやすく、金融リテラシーが上がること間違いなしです!是非ご覧になってください。
昨日の市況まとめ 1分解説
経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き
米国株式市場:関税懸念で反落、テクノロジー株の弱含みが続く
米国株式市場は、トランプ大統領がカナダ・メキシコ・中国への関税発動を再度表明したことを受けて下落しました。市場は一時堅調に推移していましたが、引けにかけて売りが膨らみました。
株式市場の動向
指数 | 終値 | 前日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 6040.53 | -30.64 | -0.50% |
ダウ工業株30種平均 | 44544.66 | -337.47 | -0.75% |
ナスダック総合指数 | 19627.44 | -54.31 | -0.28% |
市場の注目点
関税措置を巡る懸念
トランプ政権は、2月1日にカナダとメキシコに対して25%、中国に対して10%の関税を発動すると再表明。
これを受け、S&P500種は0.5%安、ダウ平均は0.75%安となりました。ナスダック指数も0.28%下落しています。
エヌビディアの株価下落
エヌビディアは約4%下落。中国のAIスタートアップ「DeepSeek(ディープシーク)」が同社の半導体を不正に入手した可能性を米当局が調査していると報じられました。
同社CEOのジェンスン・フアン氏は31日にトランプ大統領とホワイトハウスで会談する予定です。
テクノロジー株の適応
ミラー・タバクのマット・メイリー氏は、「AIブームが市場全体に織り込まれていたほど強力な要因ではなくなる」との見解を示しました。
一方、ジョン・ベルトン氏は「ディープシークの技術進歩は革命的ではなく進化的なものであり、今後のAIモデル開発に貢献するだろう」と述べています。
個別銘柄と市場の反応
- アップル(AAPL):0.7%安。決算は利益が予想を上回るも、中国販売が予想に届かず。
- 石油大手シェブロン(CVX):4.6%安、エクソンモービル(XOM)は2.5%安。エネルギー株の下げが目立ちました。
マクロ経済の影響
個人消費支出(PCE)価格指数:前年比2.6%増と7カ月ぶりの高い伸び。
市場はインフレ指標の内容を受け、FRBが利下げを急がないとの見方を強めています。
月間・週足の動き
月間ではダウ平均が4.7%、S&P500が2.7%、ナスダックが1.6%上昇しましたが、週足ではS&P500とナスダックがそれぞれ1%、1.6%安となりました。
まとめ
米国株式市場は、政権の関税発表を受けて反落。主要経済指標では追加利下げ期待を後押しする内容となったが、市場の反応は限定的だった。AI関連銘柄は調査報道などを受けて下落し、専門家からはAIブームによる収益押し上げ期待に抑制がかかる可能性が指摘された。先行き不透明感から強気派も様子見姿勢をとっており、当面は不安定な相場展開が続くとみられる。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/3/29 1回⇨0.25%
0回→82.00%(0%)
1回→18.00%(0%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
1回→12.75%(-2.00%)
2回→87.25%(+2.00%)5月利下げ確率→47.82%(-0.62%)
6月利下げ確率→93.27%(-2.06%)… pic.twitter.com/NxxUWfDeWF— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) January 31, 2025
米国債相場は関税リスクで下落、利回りが上昇
1月31日の米国債市場は、トランプ大統領による2月1日の関税発動を控えて不安定な動きを見せました。取引終盤にかけて売りが優勢となり、利回りが総じて上昇しました。
米国債利回りの動向
債券種類 | 直近値 | 前営業日比 (bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.79% | +3.2 | +0.67% |
米10年債利回り | 4.54% | +2.6 | +0.59% |
米2年債利回り | 4.20% | -0.6 | -0.14% |
10年債利回りは一時4.57%まで上昇。利回りと価格は逆相関にあるため、売りが進んだことを示しています。
関税発動リスクと市場の反応
トランプ政権の関税措置
トランプ大統領は2月1日にカナダとメキシコからの輸入品に25%、中国には10%の関税を発動する意向を改めて表明しました。これがリスク要因として米国債市場に重くのしかかっています。
米個人消費支出(PCE)データ
米商務省が発表した12月のPCE価格指数は前年比2.6%増と7カ月ぶりの大きな伸びを記録しました。個人消費が堅調であることから、FRBが利下げを急がない可能性が示唆されています。
FRB関係者の発言
シカゴ連銀グールズビー総裁
PCEデータについて「予想より良好」と評価し、インフレが2%目標に向かっていると述べました。FRBの政策金利は1~1年半後に現在より「かなり」低くなるとの見通しを示しました。
ボウマン理事
インフレの進展に応じて段階的な利下げが可能になるとする一方で、インフレ上振れリスクがなお残ることを強調。政策金利調整は慎重に進める必要があると述べました。
今後の見通し
市場は、2月1日の関税発動が米国経済全体に与える影響を見極めようとしています。トレーダーたちは短期的にリスク資産を避け、安全資産とされる国債の価格動向を注視している状況です。今後、FRBがどのような金利政策を打ち出すかが市場にとって重要な要素となりそうです。
まとめ
米国債相場は総じて下落し、取引終盤には売り圧力が高まった。個人消費の堅調を示す経済指標を受けて利回りが上昇したほか、2月1日に予定されているトランプ大統領の関税措置にも注目が集まっている。FRB当局者からは、インフレ率がFRBの目標に向けて低下する軌道に乗っているとの見方が示された一方、インフレ上振れリスクへの警戒感も引き続き存在している。米国債利回りは全体的に上昇し、10年債と2年債の利回り格差も拡大した