2025/2

【経済、金融ニュースまとめ】・海外記事をわかりやすく要約・2025/2/13

【経済、金融ニュースまとめ】

 海外記事わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

 

米株式市場:インフレ上昇でS&P500が反落、テクノロジー株は底堅い動き

12日の米株式市場では、S&P500種株価指数が反落し、一時は1.1%安となる場面もありましたが、下げ幅を縮小して取引を終えました。
一方で、テスラやメタ・プラットフォームズなどの一部の大手テクノロジー株は堅調で、ナスダック総合指数はプラス圏で引けました。


株式市場のポイント

指数 終値 前営業日比 変化率
S&P500種 6051.97 -16.53 -0.27%
ダウ工業株30種平均 44368.56 -225.09 -0.50%
ナスダック総合指数 19649.95 +6.09 +0.03%

インフレ統計が予想を上回り、FRBの利下げ期待が後退

  • 1月の消費者物価指数(CPI)が前年比3.0%上昇
  • 前月比では0.5%上昇し、2023年8月以来の高い伸び
  • FRBが利下げを急がないとの見方が強まる

FRBパウエル議長の証言

  • 「インフレ抑制の進展はあるが、目標には未達」
  • 「当面は引き続き制約的な政策を維持したい」
  • 市場はFRBが今年利下げを見送る可能性もあると認識

個別銘柄の動き

  • エヌビディア(NVDA)とアマゾン(AMZN)は1%以上下落し、S&P500の重しに
  • テスラ(TSLA)やメタ・プラットフォームズ(META)は堅調

ヘルスケア関連株が上昇

  • CVSヘルス(CVS)+15%(四半期利益が市場予想を上回る)
  • ギリアド・サイエンシズ(GILD)+7.5%(2025年利益見通しが市場予想を上回る)
  • 配車大手リフト(LYFT)は8%下落(総予約額見通しが市場予想を下回る)
  • ロビンフッド(HOOD)は時間外取引で5%上昇(四半期決算が市場予想を上回る)

市場の見通し

債券市場の動向に注目

  • 10年債利回りが4.80%に近づくと、株式市場に逆風となる可能性

インフレ懸念が再燃

  • CPIが予想を超えたことで、インフレの持続性が問題視される
  • 今後2~3回のインフレ上昇が続けば、利上げの可能性も

リスク資産は不安定な動き

  • S&P500は上昇する可能性はあるが、ボラティリティが高まる
  • 投資家はエネルギー、金融、工業、通信サービスセクターに注目

金利先物市場の動向

  • 25bp(0.25%)の利下げ確率は約70%に低下(前日の80%から減少)
  • 市場ではFRBが利下げしない可能性を考え始めている

まとめ

  1. S&P500は反落、一時1.1%安も下げ幅を縮小
  2. CPIが予想を上回り、FRBの利下げ期待が後退
  3. パウエル議長の発言で「利下げを急ぐ必要なし」との認識が強まる
  4. エヌビディア、アマゾンは下落、テスラやメタは堅調
  5. ヘルスケア関連株が大幅上昇、リフトは決算見通しで急落
  6. 市場はFRBの今後の利上げ・据え置きの可能性を注視

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想

米国債市場:CPIの上振れで利回り急上昇、利下げ観測が後退

12日の米国債市場では、債券価格が急落し、利回りが大幅上昇しました。
この日発表された1月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びを示し、FRBの利下げが年内1回にとどまる可能性が強まったことが背景です。
特に10年債利回りは昨年12月以来の大幅上昇となりました。


米国債利回りの動き

国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債 4.83% +8.4 +1.77%
米10年債 4.62% +9.0 +1.98%
米2年債 4.35% +7.2 +1.67%
  • 10年債利回りは4.62%に上昇し、昨年12月以来の大幅上昇
  • 30年債利回りは4.83%と1.77%上昇
  • 短期債も上昇し、2年債利回りは4.35%に
  • 短期金融市場では、2024年の利下げは12月に1回のみとの見方が強まる

米国債市場の主な動向

CPIの上振れでインフレ懸念が再燃

  • 1月のCPIが市場予想を上回る伸び(前月比+0.5%)
  • 住居費や食品価格の上昇が影響
  • インフレが広がりを持って加速
  • FRBはしばらく利下げを見送る」との見方が強まる

パウエル議長の発言

  • 「FRBのインフレ抑制はまだ終わっていない」
  • 「やるべき仕事が残っている」
  • 年内の追加利下げの可能性が低下

市場の反応

  • FRBが利下げを急がないとの認識が広がる
  • 短期金融市場では、2024年の利下げ予想が「1回のみに縮小
  • 10年債入札の需要が低調 → 長期債の売り圧力を強める

アナリストの見解

  • 「インフレリスクが高まり、年内の利下げ余地は消える可能性」(プリンシパル・アセット・マネジメント)
  • 「FRBは市場が想定していたよりも長く金利を維持する可能性」(ミラー・タバク)

今後の市場への影響

利下げ観測の後退

  • CPIの強い結果が続けば、年内の利下げはゼロになる可能性
  • 市場の利下げ期待は「年内2回→1回」に急速にシフト

株式市場への影響

  • 10年債利回りが4.8%を超えれば、株式市場への逆風
  • 特に金利に敏感なハイテク株に影響

FRBの次の一手

  • 3月のFOMCでのFRBのガイダンスが重要
  • CPIの動向次第で、利下げの可能性がさらに縮小

まとめ

  1. 米国債利回りが急上昇し、利下げ期待が後退
  2. CPIが予想を上回る伸びを示し、FRBの利下げを急がない姿勢が強化
  3. 10年債利回りは4.62%、30年債利回りは4.83%に上昇
  4. 市場では年内の利下げが1回のみに縮小
  5. 今後のFRBの動向とCPIの継続的な上昇が焦点

 

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体の動き(前日)

ドル単体の動き(前日)

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

 

外国為替市場:円が急落、CPIの上振れと関税懸念で154円台後半へ

12日のニューヨーク外国為替市場では、円がドルに対して約1週間ぶりの安値を記録しました。
米国の1月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことで、FRBの利下げが遠のくとの見方が強まり、日米金利差の拡大を受けて円売りが加速しました。
また、トランプ政権が日本に対しても関税を課す可能性があるとの報道も円売りを促しました。


為替市場の動向

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1301.18 +1.13 +0.09%
ドル/円 154.42 +1.93 +1.27%
ユーロ/ドル 1.0383 +0.0022 +0.21%
  • ドル円は154.42円に上昇し、昨年12月19日以来の大幅安
  • 一時154.80円まで円安が進行
  • CPI発表後にドル指数も上昇、一時108.52の1週間ぶり高値を記録
  • ユーロは1.0383ドルへ上昇、ウクライナ和平交渉開始報道が支援材料に

円安の要因

米CPIの上振れでFRBの利下げ観測が後退

  • 1月CPIが市場予想を上回る伸び(前年比+3.0%、前月比+0.5%)
  • 利下げがさらに後ずれするとの観測
  • 日米金利差拡大で円売りが加速

トランプ政権の関税政策

  • 日本に対しても関税を課す可能性が浮上
  • 貿易摩擦の懸念が円の売り要因に

米国の長期金利上昇

  • 10年債利回りは4.62%に上昇
  • 米国の利回り上昇でドルが選好される
  • 日銀の利上げ期待が後退し、円の魅力低下

アナリストの見解

  • 「米CPIが強く、FRBは利下げをさらに後ずれさせる可能性」(ウェルズ・ファーゴ)
  • 「円は今週155円を試す可能性がある」(TDセキュリティーズ)
  • 「ドル・円のショートポジションがさらに削減されている」(ノムラ・インターナショナル)

今後の注目点

米FRBの次の動き

  • インフレ上振れが続けば、利下げはさらに遠のく
  • 市場では「年内1回の利下げ」にシフト
  • 次のFRB会合での発言に注目

日銀の対応

  • 日銀が利上げのタイミングを模索
  • CPIの結果を受けた発言に市場が注目
  • 日本の金融政策に対する市場の期待が低下

トランプ政権の関税発動

  • 日本を含めた貿易政策の発表
  • 関税が発動されれば円安がさらに進む可能性

ユーロ・ドルの動向にも影響を与える


まとめ

  1. ドル円は154.42円へ上昇し、1週間ぶりの円安水準
  2. CPIの上振れでFRBの利下げ観測が後退、金利差拡大で円売り加速
  3. トランプ政権の関税政策への懸念が円安の要因に
  4. アナリストは「円は155円を試す可能性がある」と指摘
  5. 市場の焦点はFRBの今後の対応と、日本の金融政策

コモディティ市場

原油市場:米ロ停戦協議で供給懸念が後退し、大幅安

12日のニューヨーク原油市場では、原油先物が急落しました。
トランプ米大統領がロシアのプーチン大統領とウクライナ停戦協議を開始することで合意したと発表し、ロシア産原油の供給懸念が後退。これにより、対ロ制裁が緩和される可能性が意識され、原油価格は急落しました。


原油市場の動向

原油 直近値 前営業日比 変化率
WTI先物(3月限) 71.37ドル -1.95ドル -2.7%
ブレント先物(4月限) 75.18ドル -1.85ドル -2.4%
  • WTIは3日ぶりに反落し、1バレル=71.37ドル
  • ブレントは75.18ドルへ下落
  • ロシア産原油の供給不安が後退し、需給緩和観測が広がる
  • 米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で在庫増加が確認され、売りを加速

原油急落の背景

1. トランプ・プーチン会談で対ロ制裁の緩和観測

  • トランプ大統領がプーチン大統領と電話会談
  • ウクライナ停戦協議が開始される可能性
  • ロシア産原油の供給制約が緩和されるとの見方が浮上
  • 米国の対ロ制裁が短期間で終わる可能性を示唆

2. 米CPIの上振れとドル高でコモディティ全般が圧迫

  • 米CPIが市場予想を上回り、FRBの利下げが遠のく
  • 金利上昇に伴い、ドル高進行
  • ドル建てで取引される原油の投資妙味が低下

3. 米EIAの週間在庫統計で原油在庫増加

  • EIA統計で原油在庫が407万バレル増加
  • 3週間連続の在庫増
  • 需給環境が緩和し、原油価格の重しに

4. OPECの月報でボラティリティーリスクが指摘

  • OPECは貿易戦争のリスクを警戒
  • 米国の関税政策が市場の不確実性を高めると指摘
  • 国際エネルギー機関(IEA)は13日に最新の月報を発表予定

市場の見方

  • 「米ロ停戦協議で供給懸念が後退し、原油価格の上値は抑えられる」(CIBCプライベート・ウェルス)
  • 「米CPIの上振れとFRBのタカ派姿勢でドル高が続けば、原油価格はさらに下押し圧力を受ける」(ブルームバーグ)
  • 「短期的な原油需給は緩和されるが、ウクライナ情勢次第で再び供給不安が高まる可能性」(OPEC関係者)

今後の注目点

ロシア・ウクライナ停戦交渉の進展

  • もし本格的な停戦が決定すれば、原油価格はさらに下落する可能性
  • ロシアへの制裁が緩和されるかどうかが焦点

OPECの対応

  • 13日にIEA月報が発表され、OPECプラスの供給動向が明らかに
  • 米国の制裁緩和が進めば、OPECの減産戦略に影響を与える可能性

米CPIとFRBの金融政策

  • 利下げ期待が遠のけば、ドル高が続き、原油価格の重しとなる
  • 金利動向次第で、エネルギー市場全体のセンチメントが左右される

まとめ

  1. WTIは1バレル=71.37ドルに下落、対ロ制裁緩和観測で売りが加速
  2. トランプ・プーチン会談でウクライナ停戦交渉が始まり、ロシア産原油の供給懸念が後退
  3. 米CPIの上振れでFRBの利下げ期待が後退、ドル高進行で原油価格が圧迫
  4. 米EIAの在庫統計では原油在庫が3週間連続で増加、需給環境の緩和も売り要因に
  5. 今後はOPECの対応と、米ロ交渉の進展が焦点