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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

米株式市場:インフレ上昇でS&P500が反落、テクノロジー株は底堅い動き
12日の米株式市場では、S&P500種株価指数が反落し、一時は1.1%安となる場面もありましたが、下げ幅を縮小して取引を終えました。
一方で、テスラやメタ・プラットフォームズなどの一部の大手テクノロジー株は堅調で、ナスダック総合指数はプラス圏で引けました。
株式市場のポイント
指数 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種 | 6051.97 | -16.53 | -0.27% |
ダウ工業株30種平均 | 44368.56 | -225.09 | -0.50% |
ナスダック総合指数 | 19649.95 | +6.09 | +0.03% |
インフレ統計が予想を上回り、FRBの利下げ期待が後退
- 1月の消費者物価指数(CPI)が前年比3.0%上昇
- 前月比では0.5%上昇し、2023年8月以来の高い伸び
- FRBが利下げを急がないとの見方が強まる
FRBパウエル議長の証言
- 「インフレ抑制の進展はあるが、目標には未達」
- 「当面は引き続き制約的な政策を維持したい」
- 市場はFRBが今年利下げを見送る可能性もあると認識
個別銘柄の動き
- エヌビディア(NVDA)とアマゾン(AMZN)は1%以上下落し、S&P500の重しに
- テスラ(TSLA)やメタ・プラットフォームズ(META)は堅調
ヘルスケア関連株が上昇
- CVSヘルス(CVS)+15%(四半期利益が市場予想を上回る)
- ギリアド・サイエンシズ(GILD)+7.5%(2025年利益見通しが市場予想を上回る)
- 配車大手リフト(LYFT)は8%下落(総予約額見通しが市場予想を下回る)
- ロビンフッド(HOOD)は時間外取引で5%上昇(四半期決算が市場予想を上回る)
市場の見通し
債券市場の動向に注目
- 10年債利回りが4.80%に近づくと、株式市場に逆風となる可能性
インフレ懸念が再燃
- CPIが予想を超えたことで、インフレの持続性が問題視される
- 今後2~3回のインフレ上昇が続けば、利上げの可能性も
リスク資産は不安定な動き
- S&P500は上昇する可能性はあるが、ボラティリティが高まる
- 投資家はエネルギー、金融、工業、通信サービスセクターに注目
金利先物市場の動向
- 25bp(0.25%)の利下げ確率は約70%に低下(前日の80%から減少)
- 市場ではFRBが利下げしない可能性を考え始めている
まとめ
- S&P500は反落、一時1.1%安も下げ幅を縮小
- CPIが予想を上回り、FRBの利下げ期待が後退
- パウエル議長の発言で「利下げを急ぐ必要なし」との認識が強まる
- エヌビディア、アマゾンは下落、テスラやメタは堅調
- ヘルスケア関連株が大幅上昇、リフトは決算見通しで急落
- 市場はFRBの今後の利上げ・据え置きの可能性を注視
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
2025/2/13(木)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/3/29 1回⇨0.25%
0回→97.50%(+2.00%)
1回→2.50%(-2.00%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
1回→88.14%(+31.89%)
2回→11.86%(-31.89%)5月利下げ確率→10.10%(-12.42%)… pic.twitter.com/5SZREVJnDd
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) February 12, 2025
米国債市場:CPIの上振れで利回り急上昇、利下げ観測が後退
12日の米国債市場では、債券価格が急落し、利回りが大幅上昇しました。
この日発表された1月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びを示し、FRBの利下げが年内1回にとどまる可能性が強まったことが背景です。
特に10年債利回りは昨年12月以来の大幅上昇となりました。
米国債利回りの動き
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債 | 4.83% | +8.4 | +1.77% |
米10年債 | 4.62% | +9.0 | +1.98% |
米2年債 | 4.35% | +7.2 | +1.67% |
- 10年債利回りは4.62%に上昇し、昨年12月以来の大幅上昇
- 30年債利回りは4.83%と1.77%上昇
- 短期債も上昇し、2年債利回りは4.35%に
- 短期金融市場では、2024年の利下げは12月に1回のみとの見方が強まる
米国債市場の主な動向
CPIの上振れでインフレ懸念が再燃
- 1月のCPIが市場予想を上回る伸び(前月比+0.5%)
- 住居費や食品価格の上昇が影響
- インフレが広がりを持って加速
- 「FRBはしばらく利下げを見送る」との見方が強まる
パウエル議長の発言
- 「FRBのインフレ抑制はまだ終わっていない」
- 「やるべき仕事が残っている」
- 年内の追加利下げの可能性が低下
市場の反応
- FRBが利下げを急がないとの認識が広がる
- 短期金融市場では、2024年の利下げ予想が「1回のみに縮小」
- 10年債入札の需要が低調 → 長期債の売り圧力を強める
アナリストの見解
- 「インフレリスクが高まり、年内の利下げ余地は消える可能性」(プリンシパル・アセット・マネジメント)
- 「FRBは市場が想定していたよりも長く金利を維持する可能性」(ミラー・タバク)
今後の市場への影響
利下げ観測の後退
- CPIの強い結果が続けば、年内の利下げはゼロになる可能性
- 市場の利下げ期待は「年内2回→1回」に急速にシフト
株式市場への影響
- 10年債利回りが4.8%を超えれば、株式市場への逆風
- 特に金利に敏感なハイテク株に影響
FRBの次の一手
- 3月のFOMCでのFRBのガイダンスが重要
- CPIの動向次第で、利下げの可能性がさらに縮小
まとめ
- 米国債利回りが急上昇し、利下げ期待が後退
- CPIが予想を上回る伸びを示し、FRBの利下げを急がない姿勢が強化
- 10年債利回りは4.62%、30年債利回りは4.83%に上昇
- 市場では年内の利下げが1回のみに縮小
- 今後のFRBの動向とCPIの継続的な上昇が焦点