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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

S&P500は過去最高値近辺で推移、前日比ほぼ変わらずで終了
主要指数の動き
- S&P500種株価指数はほぼ横ばいで終了(前日比 -0.01%)
- ナスダック総合指数は小幅上昇(+0.41%)
- ダウ工業株30種平均は下落(-0.37%)
市場の注目点
✅ 「相互関税」の即時発動が見送られたことで、市場は一旦落ち着きを取り戻した。
✅ ナスダック100指数は0.4%上昇し、最高値を更新。
✅ メタ・プラットフォームズは20営業日続伸、デル・テクノロジーズも上昇。
✅ エヌビディア(+2.6%)、アップル(+1.3%)が堅調だった一方、マイクロソフト(-0.5%)、アマゾン(-0.7%)は軟調。
投資家心理と専門家の見解
デニス・ディック氏(トリプルDトレーディング)
- 「今の市場はトランプ大統領の動向に左右されており、それ以外のニュースはノイズに過ぎない。」
- 「貿易戦争の行方が最大の焦点。」
スティーブ・ソスニック氏(インタラクティブ・ブローカーズ)
- 「米小売売上高の鈍化は、景気減速を示唆するが、一時的なものと見られる。」
- 「もし個人消費と政府支出が急減速すれば、GDP成長率に悪影響が及ぶリスクがある。」
セクター別の動き
S&P主要11セクターのうち7セクターが下落。
- 主要消費財(-1.16%)、ヘルスケア(-1.11%)が下落。
- 半導体関連が引き続き市場をけん引。
個別銘柄
- エアビーアンドビー(ABNB)+14%(四半期決算の増収が好材料)。
- アプライド・マテリアルズ(AMAT)-8%(第2四半期売上高が予想を下回る)。
- デル・テクノロジーズはxAIと50億ドル超の取引交渉報道で上昇。
今後の市場見通し
🔹 FRB(米連邦準備制度理事会)は年内に少なくとも1回の利下げを行うと市場は予想。
🔹 ただし、追加利下げの確率は約50%と見方が分かれている。
🔹 市場はトランプ大統領の「相互関税」の具体的な動きに引き続き注目。
🔹 週明け17日は「プレジデンツデー」のため米市場は休場。
まとめ
💡 市場は「相互関税」の即時発動見送りを好感し、安定推移。
💡 ナスダックは最高値更新、S&P500も過去最高値圏で推移。
💡 半導体株やAI関連銘柄が引き続き強い動きを見せる。
💡 来週は米市場が休場となるため、流動性の低下に注意。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
2025/2/15(土)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/3/29 1回⇨0.25%
0回→97.50%(0%)
1回→2.50%(0%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
1回→42.36%(-26.00%)
2回→57.64%(+26.00%)年内利下げ織り込み、再び2回が50%超える pic.twitter.com/YNeFYHt1DW
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) February 14, 2025
米小売売上高の予想以上の減少を受け、米利下げ観測が再び強まる
14日の米国債市場の値動き
✅ 米国債相場は続伸し、10年債利回りは4.5%を割り込む。
✅ 10年債は週間ベースで5週連続の上昇と、2021年7月以来の最長記録を更新。
✅ 米小売売上高の予想以上の減少を受け、米利下げ観測が強まり債券買いが進行。
主要指標の推移
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.70% | -3.8 | -0.80% |
米10年債利回り | 4.48% | -5.3 | -1.16% |
米2年債利回り | 4.26% | -4.8 | -1.11% |
📉 10年債利回りは4.46%に低下し、3週連続の下落。
📉 30年債利回りは4.69%へ低下。
📉 2年債利回りは4.25%まで低下したが、週間ベースでは3.2bpの上昇。
主な要因
① 米小売売上高の大幅減少
📊 1月の小売売上高は前月比0.9%減少(市場予想0.2%減)
- 約2年ぶりの大幅減少。
- 消費者マインドの悪化を反映し、景気減速の懸念が強まる。
- この結果、FRBの利下げ観測が再び強まり、債券買いが進行。
📊 トレードステーションのデービッド・ラッセル氏の見解
- 「消費者マインド指標は、すでに消費者が不安を感じていることを示していた。今回の小売売上高の低下で、それが確認された。」
- 「しかし、消費が鈍化することは、FRBにとっては好材料となる。これにより利下げの可能性が高まる。」
② 短期金融市場での利下げ観測の変化
📉 米利下げ時期の織り込みが12月から9月へ前倒し。
📉 金利先物市場では、年内の利下げ幅が41bpまで拡大(前日終値時点では33bp)。
📉 次回の利下げ時期は9月または10月のFOMCになる可能性が高い。
🔍 2年債と10年債の利回り格差は21.5bpとスティープ化傾向。
🔍 これは、短期金利の低下を織り込む一方、長期的な経済成長懸念が和らいでいることを示唆。
③ 米輸入物価指数の影響
📈 1月の米輸入物価指数は前月比0.3%上昇。
📉 燃料価格の上昇を自動車や消費財の価格低下が相殺。
📉 これにより、インフレ抑制の希望がわずかに残る。
今後の焦点
🔍 FRBの次回FOMC(3月19-20日)での声明と利下げのシグナル。
🔍 9月利下げが正式に市場コンセンサスとなるか。
🔍 小売売上高以外の経済指標(個人消費、雇用データ)が景気鈍化を示すかどうか。
🔍 2年債と10年債の利回り格差がさらに拡大するかどうか。
まとめ
📉 米国債は続伸し、利回りは低下。
📊 1月の小売売上高が予想を大きく下回り、景気減速懸念が強まる。
🏦 短期金融市場では、利下げ時期の織り込みが12月から9月へ前倒し。
🔍 今後はFOMCの声明と、追加の経済指標(個人消費・雇用データ)に注目。