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一週間の通貨の動き(2/10~2/14)

先週

一週間の為替市場
週前半(2月17日~2月18日)
2月17日(月)|アメリカ祝日で休場
ポイント
- アメリカがプレジデンツデーの祝日で主要市場が休場。
- 為替や株式を含む米国マーケットで大きな取引は行われず、動意薄な一日。
2月18日(火)|FRB高官の「据え置き」支持発言でドル買い
ドル買いが優勢
- サンフランシスコ連銀デーリー総裁が「インフレ抑制が進むまで景気抑制的な金融政策を維持」と発言。さらにウォラー理事も最近の指標が“据え置き”を支持すると表明。これを受けドルが主要通貨に対し上昇。
円は一時151円台半ばから152円台へ
- 日本時間帯には一時円高(ドル円で151円台半ば)もあったが、その後は再びドル買いが優勢となり152円台前半へ。
関税措置やウクライナ和平交渉への警戒
- 安全通貨としてドルが買われる材料に。
豪ドルは利下げを受け小幅安
- オーストラリア準備銀行(RBA)が約4年ぶりの利下げを決定したが、追加利下げには慎重な姿勢。
週中盤(2月19日)
2月19日(水)|米追加利下げ慎重姿勢でドル続伸、ただし日銀タカ派発言で円が急伸
ドル買いは継続
- 米金融当局が追加利下げに慎重な姿勢を示し、ドル買いが続く。
日銀審議委員のタカ派発言で円買い
- 日銀の審議委員が金融引き締めに前向きと取れる発言をしたことで、円が主要通貨の中で最も上昇。一時1ドル=151円25銭台まで円高が進行。
関税やウクライナ交渉をめぐるリスク要因
- トランプ大統領の関税方針やウクライナ関連交渉への不透明感も依然残り、安全資産のドルや円に買いが入る展開。
FOMC議事要旨の公表後
- インフレ懸念なども示唆され、ドルは多少伸び悩む場面があるものの、全体的には底堅い動き。
週後半(2月20日~2月21日)
2月20日(木)|日本CPIへの期待で急伸する円
円が昨年12月以来の高値圏へ
- 21日(金)に公表される日本の消費者物価指数(CPI)が強い内容となり、日銀の追加利上げを後押しするとの観測が急速に高まる。
- オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場でも7月までの追加利上げ織り込みが84%に上昇(以前は70%)
ドル/円は一時149円40銭台
- 円買いが膨らんで急激な円高に。ドル指数も下落気味。
米景気指標の弱さがドルを下押し
- フィラデルフィア連銀指数など複数の経済指標が低調でドルの重しとなる。
2月21日(金)|植田総裁の金利抑制発言で円売り→米株安で再び円買い
午前:日銀の姿勢を嫌気してやや円売り
- 植田和男総裁が長期金利の急上昇は望ましくないとの考えを示し、市場では追加利上げに慎重姿勢と受け止められる。
- これまでの利上げ観測からの円高が巻き戻る展開、円安へ向かう
午後:株安・米国債利回り低下で逃避需要が円をサポート
- リスク回避ムードが再燃し、安全通貨の円が買い直される。
- ドル/円は一時148円台まで下落し、週を通しては円高方向に大きく振れた。
ドル指数は週末値固めも、3週連続で下落
- 米PCEなど重要指標発表を控え、ポジション調整の動きが続く。
- 弱い米指標も相まって、月初から続くドル売りは限定的ながら継続。
最後にもう一度今週の通貨の動きを

まとめ
今週(2/17~2/21)は、前半こそ米金融当局者の“金利据え置き”支持を材料にドルが底堅く推移しましたが、中盤以降は日銀のタカ派姿勢や日本CPIへの期待感が強まって円高が急加速しました。
週末には植田総裁の発言が一時円安材料になるも、最終的に株安・米国債利回り低下で円が買われ、ドル円は148円台へ。
ドル指数はテクニカルな反発こそ見せつつも、週間では下落が続いています。来週は米PCEや世界的な経済指標が相次ぐため、引き続きボラティリティの高い展開が予想されます。