【経済、金融ニュースまとめ】
海外記事わかりやすく要約とは?
このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)を初心者にも分かりやすく要約しています
株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています
情報収集の時短にぜひ活用してください
初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします
当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです
昨日、何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います
金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています
X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします
目次
ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介(書評)サイト
経済ニュースを日々キャッチアップするのと同時に、ファンダメンタル分析の理解をさらに深めたい方に向けて、いくつかの優れた書籍を紹介します!
私自身も読んでいる本で、初心者の方にも読みやすく、金融リテラシーが上がること間違いなしです!是非ご覧になってください。
昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

「S&P500種株価指数、4日続落— 消費者信頼感の低下で景気懸念拡大」
米消費者信頼感指数(Consumer Confidence Index, CCI)とは?
アメリカの消費者が現在と今後の経済状況についてどれだけ楽観的か悲観的かを示す指標です。具体的には、雇用状況、収入、景気見通しなどに対する消費者の意識を調査し、数値化したものです。
- 100が基準値で、100以上なら「経済に対して前向き」、100未満なら「慎重・悲観的」と判断されます。
- 消費者の心理は個人消費に大きく影響し、アメリカ経済の約7割を占めるため、景気動向を占う重要な指標です。
例:指数が下がると「消費を控える動き」が強まり、景気減速のサインと見なされます。
1. 米株式市場:S&P500とナスダックが1カ月ぶり安値
25日の米株式市場では、S&P500種株価指数とナスダック総合指数が続落し、終値で5週間ぶりの安値を記録しました。特に、2月の米消費者信頼感指数の大幅低下が、景気への懸念を強める要因となりました。
- S&P500種株価指数:5955.25(-28.00、-0.47%)
- ナスダック総合指数:19026.39(-260.54、-1.35%)
- ダウ工業株30種平均:43621.16(+159.95、+0.37%)
ナスダック100指数も4日連続で下落し、4日間の下げ幅は約5%に拡大。特に「マグニフィセント・セブン」と呼ばれるハイテク大手7社の株価指数は、昨年12月の高値から10%下落し、調整局面に突入しました。
主要株価指数の終値(25日)
株価指数 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 5955.25 | -28.00 | -0.47% |
ダウ工業株30種平均 | 43621.16 | +159.95 | +0.37% |
ナスダック総合指数 | 19026.39 | -260.54 | -1.35% |
ナスダック100指数 | – | 約5%下落(4日間) | – |
VIX指数(恐怖指数) | 上昇(1月27日以来の高水準) | – | – |
2. 消費者信頼感指数の急低下が市場に影響
コンファレンス・ボード(CB)が発表した2月の米消費者信頼感指数は、98.3と前月比で7ポイント低下し、予想の102.5を大きく下回りました。これは2021年8月以来、約3年半ぶりの大幅な下落であり、市場の失望を招きました。
ストラテガスのクリス・ベロン氏は、「市場は依然としてインフレよりも成長鈍化を懸念している」と指摘。一方、トゥルイスト・アドバイザリー・サービシズのキース・ラーナー氏は、「短期的なリスクリターンは不透明」とし、「株式に対して中立的な姿勢を強めるべき」とコメントしました。
3. ハイテク株主導で下落、エヌビディア決算に注目
ハイテク株が全体の下落を主導。特に、「マグニフィセント・セブン」の下落が目立ち、投資家心理に大きく影響しました。
-
エヌビディア(NVDA):2.8%安
→ 26日に決算発表を控え、利益確定売りが加速。
→ 米政権が対中半導体輸出規制の強化を検討しているとの報道も重し。 -
マイクロソフト(MSFT)やメタ(META)など他のハイテク銘柄も軟調。
4. 業種別パフォーマンスと個別株動向
✅ 業種別パフォーマンス
- 通信サービスセクター:下げ幅最大
- 主要消費財セクター:唯一の上昇(ディフェンシブ銘柄が買われる流れ)
✅ 個別株の動向
銘柄 | 変化率 | コメント |
---|---|---|
エヌビディア(NVDA) | -2.8% | 決算発表を前に売り圧力増。対中規制懸念も影響。 |
ズーム(ZM) | -8.5% | 通年の売上高見通しが市場予想を下回り失望売り。 |
ビットコイン関連株(コインベース、MSTR) | -6.4% / -11.4% | ビットコイン価格の下落を受けて大幅安。 |
ダウ工業株30種平均 | +0.37% | ディフェンシブ銘柄への資金シフトが下支え要因。 |
5. 投資家心理:恐怖指数(VIX)の上昇とリスク回避姿勢
- シカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数は、1月27日以来の高水準まで上昇し、市場のリスク回避姿勢を反映。
- ビットコインは6.1%下落し、リスク回避の流れが暗号資産市場にも波及。
- 暗号資産関連株も連れ安。
6. 今後の市場注目ポイント
✅ PCEコア価格指数(28日発表予定)
→ FRBが重視するインフレ指標。前年同月比+2.6%増の予想。
✅ エヌビディア決算(26日)
→ AI半導体需要や業績見通しが注目される。
✅ 対中半導体輸出規制
→ エヌビディアなど半導体株への影響懸念。
✅ 金利政策とFRBの動向
→ リッチモンド連銀のバーキン総裁は、「インフレ率が2%に近づくまで様子見姿勢」と発言。
7. 市場の見通しと投資家の戦略
eToroのブレット・ケンウェル氏は、「今週発表のPCE統計に注目すべき」と述べ、インフレ率が市場予想を下回れば、株式市場の反発材料になる可能性があると指摘。また、「関税問題や消費者マインドの低下が、景気先行きへの不安を強めている」と付け加えました。
一方で、チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は、「市場は明確なリスクオフ状態」とし、「投資家は当面の間、安全資産やディフェンシブ銘柄を選好する傾向が続くだろう」と分析しました。
まとめ
- S&P500とナスダックが4日続落、調整局面入り
- 消費者信頼感指数の低下が景気懸念を強化
- ハイテク株売り主導、エヌビディア決算に注目
- VIX指数上昇、リスク回避姿勢が強まる
- 28日のPCE統計と26日のエヌビディア決算が今後のカギ
今週の市場は、28日に発表予定のPCEコア価格指数と、エヌビディアの決算に大きく左右される見通しです。景気減速懸念とインフレ動向の間で揺れる市場は、引き続き不安定な展開が予想されます。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
2025/2/26(水)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/3/29 1回⇨0.25%
0回→95.50%(%)
1回→4.50%(%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
1回→0%(-0.57%)
2回→70.79%(-28.64%)
3回→29.21%(+29.21)年内3回の利下げ29%織り込む pic.twitter.com/UAZXsaVtH6
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) February 25, 2025
「米国債利回り、年初来最低水準に— 景気減速懸念と利下げ観測強まる」
1. 米国債:利回り急低下、景気減速懸念と利下げ観測が後押し
米国債市場では、利回りが急低下し、特に10年債利回りは年初来の最低水準(4.30%)を記録しました。
これは、消費者信頼感指数の大幅低下を受けて、年内利下げ観測が強まったことが要因です。また、同日に実施された5年債入札でも旺盛な需要が見られ、国債価格の上昇を後押ししました。
米国債利回り(25日終値)
国債 | 直近値 | 前日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
30年債 | 4.56% | -9.9 | -2.13% |
10年債 | 4.30% | -10.4 | -2.36% |
2年債 | 4.09% | -8.3 | -1.98% |
2. 消費者信頼感指数の急低下が利回り押し下げ
コンファレンス・ボード(CB)が発表した2月の消費者信頼感指数は98.3と、前月から7ポイントの大幅低下。これは2021年8月以来の大きな下落幅であり、予想の102.5も大きく下回る結果となりました。
この結果を受け、市場では「景気減速懸念」が強まり、リスクオフの流れが加速。短期金融市場では、年内に2回の0.25ポイント利下げを完全に織り込みました。
アメリベット・セキュリティーズのグレゴリー・ファラネロ氏は、「10年債利回りは景気減速の兆しに敏感に反応しており、さらに4.25%(200日移動平均線)まで低下する可能性がある」と指摘しました。
3. 利下げ観測の強まりと市場の反応
市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が年内に2回の利下げを実施する可能性が高いと見ています。特に、28日に発表されるPCEコア価格指数(FRBが重視するインフレ指標)の結果次第では、追加利下げ観測がさらに強まる可能性があります。
✅ 利下げ観測の背景
- 消費者信頼感の大幅低下 → 景気減速懸念の強まり
- 株式市場の下落基調 → 富裕層の消費意欲低下の懸念
- トランプ政権の政策リスク → 関税強化や連邦職員削減による景気減速リスク
4. リスクオフの流れが市場全体に波及
株式市場でもリスクオフの流れが強まり、ナスダック総合指数は4日続落、S&P500種株価指数も5週間ぶりの安値を記録しました。特にハイテク株の売りが目立ち、「マグニフィセント・セブン」の株価は昨年12月の高値から10%下落し、調整局面に入りました。
VIX指数(恐怖指数)も上昇し、投資家のリスク回避姿勢が顕著となっています。また、ビットコインなどの暗号資産も6%以上下落し、リスクオフの流れが金融市場全体に広がっています。
5. 投資家心理と今後の注目点
✅ 投資家心理の悪化
- 消費者信頼感の低下 → 個人消費鈍化懸念
- 株式市場の調整局面 → 資産効果の低下
- 地政学リスクの継続 → リスク回避姿勢強まる
✅ 今後の注目イベント
-
28日:PCEコア価格指数
→ FRBの利下げタイミングに影響を与える可能性。 -
26日:エヌビディア決算発表
→ AI関連株の今後を占う重要な指標。 -
地政学リスクと政策動向
→ トランプ政権の関税政策や財政問題など。
まとめ
- 10年債利回りは4.30%、年初来の最低水準
- 消費者信頼感の低下で利下げ観測が強まる
- リスクオフの流れで株式・暗号資産市場も下落
- 28日のPCE統計が市場の次の焦点
米国債市場は、引き続き景気減速懸念とFRBの金融政策に左右される状況が続きそうです。28日に発表されるPCEコア価格指数は、インフレと金利政策の方向性を決定づける重要な指標となるでしょう。