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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説
経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き
株式市場:トランプ大統領の関税発言で市場が乱高下
2月3日の米国株式市場は、関税を巡る混乱で再び大きなボラティリティに見舞われました。トランプ大統領がメキシコとの関税交渉を1カ月延期する意向を示したことで、下落幅は縮小したものの、主要株価指数はそろって反落しました。
株式市場の動向
- S&P500種株価指数
- 5994.57(前日比45.96ポイント安、-0.76%)
- ダウ工業株30種平均
- 44421.91(前日比122.75ポイント安、-0.28%)
- ナスダック総合指数
- 19391.96(前日比235.48ポイント安、-1.20%)
市場を揺るがした主な要因
トランプ大統領の関税発言
トランプ氏がメキシコ、カナダ、中国に対して2月1日から発動する予定だった関税を、メキシコとの協議後に1カ月延期することを表明。
この発表を受け、S&P500種は一時2%近く下落したものの、その後は下げ幅を縮小。
業績見通しへの影響
ゴールドマン・サックスのストラテジスト、デービッド・コスティン氏は「最新の関税が持続すれば、S&P500種の利益見通しは2~3%引き下げられる可能性がある」と警告。
「短期的には5%の下落リスクがある」とも指摘しました。
ヘッジファンドの売り越し
米中AI競争に絡む懸念や追加関税を背景に、ヘッジファンドは5週連続で米国株を売り越し。個別銘柄の空売りやマクロ商品のポジション解消が増加しました。
トレーダーとアナリストの見解
ポジティブな見方
Gスクエアド・プライベート・ウェルスのビクトリア・グリーン氏は「現状は一過性のものとみているが、状況を監視している」とコメント。
トゥルイスト・アドバイザリーのストラテジストは「長期的な関税は北米企業のサプライチェーンと価格設定を不確実にする」と指摘しました。
警戒感の強まり
モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏は「関税が長期化すれば、株式市場の見方が見直される可能性が高い」と発言。
RBCキャピタル・マーケッツのロリ・カルバシーナ氏は、今回の発表が「S&P500種が5~10%の調整局面に入るリスクを高めた」と警告しています。
個別セクターの動向
下落したセクター
自動車株や半導体、工業株が下げ主導。
大型ハイテク株を含む「マグニフィセント・セブン」は1.7%下落。
小型株のラッセル2000指数は1.3%安。
上昇したセクター
防衛関連株が買われ、安全資産へのシフトが見られました。
個人投資家の動き
J.P.モルガン・チェースのエマ・ウー氏によると、リテール投資家は1月31日に約21億ドルを米国株に投資。これは過去3年間で9回しか見られない規模であり、2025年に入ってから既に5回目となっています。
まとめ
トランプ大統領の関税政策が金融市場に大きな影響を与えている。専門家の意見は分かれているものの、関税の長期化が企業業績や株価に悪影響を及ぼすリスクが指摘されている。
一方で、個人投資家は関税リスクを軽視する傾向にある。市場は今後の関税交渉の行方を注視しつつ、不透明感の高まりに対応していく必要がありそうだ
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/3/29 1回⇨0.25%
0回→86.50%(+4.50%)
1回→13.50%(-4.50%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
1回→33.25%(+21.57%)
2回→66.75%(-21.57%)5月利下げ確率→38.28%(-9.61%)
年内利下げ確率後退、1回→33%(+21%) pic.twitter.com/O6meXimV4t
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) February 3, 2025
米国債市場:関税措置を巡る不透明感が影響、不安定な値動き
米国債市場では、トランプ米大統領がメキシコへの関税適用を1カ月延期する方針を発表したものの、市場は依然として高いボラティリティに見舞われました。インフレ懸念から短期債の利回りが上昇する一方、経済成長への懸念が長期債利回りを押し下げ、利回り曲線がフラット化しました。
米国債の利回り動向
- 30年債利回り:4.77%(前日比-1.5bp、-0.32%)
- 10年債利回り:4.54%(前日比+0.6bp、+0.14%)
- 2年債利回り:4.26%(前日比+5.8bp、+1.38%)
短期債利回りが急上昇し、一時は8bp高の4.28%に達しました。2年債と30年債の利回り差は一時24.7bpまで縮小し、12月上旬以来の低水準を記録しました。
市場の主な材料
メキシコ関税の延期発表
トランプ大統領は3日、メキシコのシェインバウム大統領と協議し、関税適用を1カ月見送ることに同意。
この発表を受けて市場の不安定な値動きがやや収束しましたが、引き続きインフレリスクと成長懸念が交錯しています。
インフレリスクとスタグフレーション懸念
短期債利回りはインフレ加速の影響を織り込み、引き続き上昇基調。一方で、長期債にはリスクオフの買いが入りました。
ブランディワイン・グローバル・インベストメントのジャック・マッキンタイア氏は「スタグフレーション(インフレ加速と景気低迷)のリスクが高まっている」と指摘しています。
市場の反応と投資家の見解
ブリンマー・トラストのジム・バーンズ氏は「ボラティリティの高い局面であり、市場が安定するまで利回りの変動は続く」と述べました。
米連邦準備理事会(FRB)は、関税の影響を慎重に見極める姿勢を保つとみられています。
インフレ指標と政策見通し
インフレスワップ(5年先5年物):2.57%
フェデラルファンド(FF)金利先物:市場は年内に41bp(0.41%)の利下げを織り込んでおり、先週末からわずかに縮小しました。
米国の経済指標は全体的に良好でしたが、関税リスクを背景に市場の反応は限定的となりました。
まとめ
米国債市場では、トランプ大統領の関税政策がインフレと経済成長に与える影響への懸念から、短期債利回りの上昇と長期債利回りの低下が見られた。利回り曲線のフラット化が進行し、スタグフレーションのリスクが意識されている。