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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説
経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き
昨日の荒れ相場を乗り越え、米株式市場は反発
前日の乱高下を経て、4日の米国株式市場は安定を取り戻し、主要3指数は揃って反発しました。特に、大型ハイテク株の上昇が相場全体を牽引し、投資家のセンチメントを改善させました。
ナスダック総合指数は1.35%の上昇を記録し、ハイテク株を中心に「押し目買い(相場が一時的に下がったタイミングで買うこと)」が活発化しました。
主要株価指数の動向
- S&P500種株価指数:6037.88(+0.72%)
- ダウ工業株30種平均:44556.04(+0.30%)
- ナスダック総合指数:19654.02(+1.35%)
また、ブルームバーグが注目するハイテク7社の「マグニフィセントセブン」指数も1.7%上昇。メタ・プラットフォームズは12営業日連続で上昇を続け、過去最長記録を更新しました。
アルファベット決算とクラウド事業の減速
引け後、グーグルの親会社アルファベットが決算を発表しましたが、売上高は市場予想を下回りました。特にクラウド事業の成長が減速しており、同社の株価は時間外取引で下落しています。
これに対し、パランティア・テクノロジーズなどの他のハイテク企業は、強気の売上高見通しを示し、投資家心理を明るくしました。
米国の労働市場データが市場に与えた影響
4日に発表された昨年12月の米求人件数は予想以上に減少し、労働市場の穏やかな減速が示されました。
このデータは、7日に発表される雇用統計の「リスク」を緩和する可能性があると見られています。エコノミストのクリシュナ・グーハ氏は、これがFRB(米連邦準備制度理事会)にとっても追い風となり得ると指摘しました。
米中貿易問題の動向
米国はこの日、中国からの輸入品に対して10%の追加関税を発動し、中国は対抗措置として米国製品への15%の追加関税を2月10日から課すと発表。
一方、トランプ前大統領はカナダとメキシコへの関税発動を1カ月延期することを決定。これにより、米中貿易戦争の一時的な打開への期待が高まり、エネルギー株を中心に買いが進みました。
エネルギー株が市場を支える
エネルギー株がこの日の市場を支えた一方で、公益事業株と主要消費財株は下落しました。投資ストラテジストのサム・ストーバル氏は「トランプ氏の動きは貿易政策において目立った変化をもたらすものではなく、単なる勝利宣言にすぎない」と分析しています。
企業ニュース:メルク、エスティローダー、ファイザー
個別銘柄の動きでは、以下の企業が注目を集めました:
- メルク:ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン「ガーダシル」の対中国輸出を一時停止。
- エスティローダー:5800~7000人の人員削減を発表し、経営再建を進行中。
- ファイザー:コロナワクチンと飲み薬の販売が好調で、第4四半期の売上高が予想を上回る結果に。
まとめ
米国株式市場は、貿易戦争の打開期待やハイテク企業の好決算を受けて反発した。トランプ大統領のメキシコ・カナダへの関税発動延期も好感された。一方で、米中貿易戦争の行方は依然不透明だ。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/3/29 1回⇨0.25%
0回→84.50%(-2.00%)
1回→15.50%(+2.00%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
1回→23.36%(-9,89%)
2回→76.64%(+9.89%)5月利下げ確率→42.32%(+4.04%)
大きな変化はありませんでした pic.twitter.com/6JdMJlapYF
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) February 4, 2025
米国債相場は上昇、利回りは低下
4日の米国債市場は、総じて価格が上昇し、利回りが低下しました。利回りとは債券価格の逆数のようなもので、債券価格が上がると利回りは下がります。この日は、米求人件数が予想以上に減少したことが影響し、午前中の取引で特に動きが活発になりました。
主要な米国債の動向
- 30年債利回り:4.75%(前日比 -4.5bp、-0.94%)
- 10年債利回り:4.51%(前日比 -4.4bp、-0.98%)
- 2年債利回り:4.21%(前日比 -3.7bp、-0.88%)
午前中に米求人データの発表があった直後、2年債と10年債の利回りスプレッドが拡大しましたが、その後徐々に縮小。前日の終値とほぼ同水準に戻りました。
労働市場データと利下げの期待
市場参加者にとって注目されたのは、12月の米求人件数が予想以上に減少したことです。これは労働市場が緩やかに減速していることを示しており、インフレ抑制の観点から、FRBが金利を下げる可能性があるとの思惑を強めました。
- 5日には民間雇用者数のデータ、7日には1月の米雇用統計が発表予定。
- 市場ではすでに、3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で3bp(0.03%)の利下げが織り込まれており、年内累計で43bp(0.43%)の利下げが期待されています。
貿易摩擦と債券市場への影響
米国のトランプ前大統領が、中国からの輸入品に対して10%の追加関税を発動したことを受け、中国は2月10日から最大15%の追加関税を対抗措置として課すと発表しました。これにより、貿易戦争の不透明感が市場に影響を与え、不安定な取引が続いています。
一方で、中国側の対抗措置が2月10日まで発効しないことから、トランプ政権との交渉に一定の時間的余裕が生まれていることも注目されています。
債券ストラテジストのローレンス・ギラム氏は「市場は関税を含む交渉戦術に慣れてきており、今後も駆け引きが続く」と分析しています。
まとめ
米国債相場は、12月の米求人件数の予想以上の減少を受けて上昇し、利回りは低下した。米中貿易問題を巡る不透明感は続いているものの、中国の対抗措置の発効までには時間的余裕があり、今後の交渉の行方が注目される。FOMCの日程を考慮したスワップ取引では、利下げ期待が織り込まれている