2025/3

『米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約』・2025/3/13

米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約とは?

 

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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー

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株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場が反発、CPI鈍化が追い風も貿易摩擦は継続

米株式市場は反発も、懸念は継続

12日の米国株式市場では、S&P500とナスダック指数が反発しました。これは、米国の消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったためです。

  • S&P500種指数は前日比0.49%上昇の5599.30
  • ナスダック総合指数は1.22%上昇の17648.45
  • 一方、ダウ工業株30種平均は0.20%下落の41350.93で終了しました。

ハイテク株が市場をけん引

ハイテク関連銘柄が買われ、特にテスラは2日間で12%上昇。半導体関連ではエヌビディアも好調でした。一方、ロボット掃除機のアイロボットは、事業継続に問題があるとの懸念から36%の急落となりました。

CPIは予想を下回る

2月のCPIは前年比2.8%増と市場予想の2.9%を下回りました。インフレが鈍化(価格上昇のスピードが緩やかになること)したことから、投資家の間には安心感が広がりました。ただし、専門家からは、米連邦準備理事会(FRB)がすぐに利下げ(景気を刺激するために金利を下げる政策)を始める可能性は低いとの指摘も出ています。

貿易戦争の影響は不透明

トランプ政権による鉄鋼・アルミニウム関税に対し、カナダやEUが報復関税を発表しました。このため、市場では依然として貿易摩擦(関税のかけ合いによる経済対立)への不安が続いています。


✅まとめ

✅ S&P500とナスダック指数が反発。CPIの伸びが予想を下回ったことが要因。

✅ ハイテク関連銘柄が好調。テスラ、エヌビディアが市場をけん引。

✅ 一方、アイロボットは事業継続の懸念から急落。

✅ 鉄鋼・アルミ関税をめぐる米国と各国の貿易摩擦が市場の不安材料に。

✅ CPI鈍化で利下げへの期待が維持されるも、当面は慎重な姿勢が必要。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想

米国債利回りが上昇、貿易戦争への懸念が影響

CPI鈍化も、国債相場は下落(金利上昇)

米国債市場は下落(国債価格が下がると利回りが上昇する)朝方発表された消費者物価指数(CPI)が市場予想より低い伸びとなり、一時的に国債価格が上昇しましたが、貿易戦争の懸念が広がると状況が逆転しました。

  • 米30年債利回りは4.63%(前日比+4.0bp)
  • 米10年債利回りは4.32%(前日比+3.6bp)
  • 米2年債利回りは3.99%(前日比+4.8bp)

「bp(ベーシスポイント)」とは金利の変動を表す単位で、1bpは0.01%です。

貿易戦争のリスクが相場を圧迫

米トランプ政権が発動した鉄鋼・アルミニウム関税に対し、カナダやEUが報復関税を表明。これにより、世界的な貿易摩擦が激化する懸念が広がり、インフレ(物価上昇)が再び加速する可能性が意識され、国債が売られました。

市場は利下げ期待を維持

市場参加者の間では、6月に25bp(0.25%)の利下げが確実視されており、年内には合計で約70bpの利下げが予測されています。ただし、貿易戦争の進展次第では、不確実性が高まる可能性があります。

専門家の見解は慎重

英ケンブリッジ大学のエラリアン氏はCPIについて、「短期的には良いニュースだが、貿易関税の影響はまだ不明」と慎重な見解を示しました。


✅まとめ

✅ 米国債市場はCPI鈍化にも関わらず下落し、利回りが上昇。

✅ 貿易摩擦の激化によりインフレ再加速懸念が広がった。

✅ 市場は依然として6月の利下げを織り込み済み。

✅ 専門家は、関税による今後の影響について不透明感を強調。

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体の動き

ドル単体の動き

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

 

為替市場はドルが小幅高、米金利上昇が支援材料に

ドルが反発、米金利上昇が影響

為替市場では、米ドルが小幅に上昇しました。米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びにとどまったことで、一時はドル売りが進みましたが、その後の米国債利回りの上昇を受けて、再びドル買いが入りました。

  • ブルームバーグ・ドル指数:1266.35(前日比+0.90、+0.07%)
  • ドル/円:148.32円(前日比+0.54円、+0.37%)
  • ユーロ/ドル:1.0889ドル(前日比−0.0030ドル、−0.27%)

関税政策が依然として懸念材料に

市場は、トランプ政権による関税政策の影響を注視しています。貿易戦争がインフレや景気成長に悪影響を及ぼす可能性があるため、投資家心理は依然として慎重です。

専門家の見方

  • R・J・オブライエンのフィッツパトリック氏は、「株価の回復が米国債利回りを押し上げ、ドル買いの地合いを形成した」と指摘。
  • クラリティFXのサホタ氏は「CPIの結果で安心感が広がったが、市場心理は急速に変化する可能性もある」と慎重姿勢を示しました。
  • BNYのベリス氏は、貿易摩擦やロシア・ウクライナ戦争といった大きなリスク要因がドルの方向性を不透明にしていると述べました。

日銀総裁の発言と円相場への影響

日本銀行の植田総裁は国会で、長期金利の動きを市場に任せる方針を改めて表明しました。これにより日銀がすぐに金利を抑えるための対応を行う可能性は低くなり、円売りの材料にもなっています。

カナダドルは利下げでも上昇

カナダ銀行(中央銀行)は、予想通り0.25%の利下げを決定しましたが、関税によるインフレ圧力を考慮し、政策金利の変更には慎重な姿勢を示したことで、カナダドルは米ドルに対して上昇しました。


✅まとめ

✅ ドルは米金利上昇に支えられ、小幅に上昇。

✅ CPIの伸び鈍化は一時的にドル売りを誘ったが、利回り上昇がドル買いを促した。

✅ 貿易摩擦の懸念が依然として為替市場の重荷。

✅ 日銀総裁発言が円安要因に。長期金利への市場の影響を容認する姿勢を示した。

✅ カナダドルは中央銀行が利下げしたものの、慎重な政策姿勢を評価され対米ドルで上昇

コモディティ市場

好調データと貿易摩擦の綱引き

原油相場は上昇基調

ニューヨーク原油先物相場は値上がりしました。貿易摩擦の懸念はありつつも、好調な経済データが相次いだことで買い優勢となっています。

WTI原油先物4月限は1バレル67.68ドル(前日比+1.43ドル、+2.2%)で取引を終え、ロンドン市場の北海ブレント5月限は70.95ドル(前日比+2%)で終了しました。

原油価格上昇の主な要因は以下の通りです:

  • 米国の消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化
  • ガソリン需要が日量920万バレルに増加(昨年11月以来の高水準)
  • 原油在庫の増加幅が予想を下回る(実績150万バレル増 vs 予想420万バレル増)
  • 主要貯蔵拠点クッシングでの在庫減少

上値の重しとなる要因も

ただし、原油価格は1月中旬の高値を大きく下回ったままです。これには複数の不安要素が影響しています:

  • 米国による貿易関税の発動
  • OPECプラス(石油輸出国機構と協調する非加盟産油国)の増産計画
  • 中国での需要鈍化見通し
  • カザフスタンなど一部産油国による合意違反(過剰生産)

金相場も上昇

金相場も続伸しています。インフレデータの鈍化とトランプ関税発動を受けて、市場は米国の金融政策動向に注目しています。

金スポット価格は1オンス2934.58ドル(+0.6%)、金先物4月限は2946.80ドル(+0.9%)で取引を終えました。

金価格上昇の背景には

  • インフレ鈍化による早期利下げ期待の高まり (利下げは無利息資産である金にとって追い風)
  • 貿易摩擦による市場の不透明感

専門家の見解

市場専門家たちは次のように分析しています:

レベッカ・バビン氏(CIBCプライベート・ウェルス): 「CPIデータ軟化によるリスクオン環境が原油価格を押し上げている。市場はマクロ経済要因に主導される取引が続いている」

バート・メレク氏(TDセキュリティーズ): 「予想を下回ったCPIデータは貴金属にプラス。市場は米金融当局の早期利下げ期待を強めている」 「ただし関税によりインフレ圧力が再び強まる可能性もある」

まとめ

✅ 原油・金相場ともにインフレ鈍化のデータを受けて上昇しました

✅ 原油は好調な需給データも支援材料となりましたが、OPECプラスの増産計画や貿易摩擦が上値を抑えています

✅ 金は早期利下げ期待から買われていますが、関税によるインフレ再燃リスクも意識されています

✅ 両市場とも経済指標と貿易政策の動向が今後の価格を左右する見通しです