2025/3

【経済ニュースまとめ】株式市場の一週間まとめ3/17~3/21

【経済ニュースまとめ】

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米国株式一週間の動き(S&P500)

先週

 

為替市場の一週間まとめはこちら

一週間の米国株式市場 まとめ

3月17日(月)「米国株は続伸、弱めの経済指標も景気後退懸念を一服」

株価動向

  • S&P500は0.64%高、ダウ平均は0.85%高、ナスダック総合は0.31%高で取引を終了。
  • 幅広い銘柄が買われ、S&P500採用銘柄の約90%が上昇。

主な背景

  • 2月小売売上高は全体としては予想を下回った一方、GDP算出に用いられる「コントロールグループ」は1%増と堅調で、消費の底堅さを示唆。
  • 政策不透明感による投資家心理の悪化はやや解消し、下げ過ぎ感のあった水準からの反発が続く。
  • ベッセント財務長官が「調整は健全で、マーケットは心配していない」と述べ、市場を支援。

個別銘柄

  • エヌビディア(NVDA)がやや下落。18日の年次開発者会議「GTC」でのCEO講演内容に注目が集まる。
  • テスラ(TSLA)は目標株価引き下げを受けて売りに押され4.79%安。

3月18日(火)「ハイテク株に売り再燃、米株は反落」

株価動向

  • S&P500は-1.07%安、ダウ平均は-0.62%安、ナスダック総合は-1.71%安。
  • ハイテク大手の下落が目立ち、ナスダック100指数や「マグニフィセントセブン」指数が大きく下げる。

主な背景

  • BofAの調査で、投資家が米国株へのエクスポージャー(投資比率)を調査開始以来最大幅で縮小していることが判明。
  • FRB(米連邦準備理事会)による“保険的利下げ”を期待する声もあるが、インフレが根強く、緩和余地は限られるとの見方が台頭。
  • 財務長官が「リセッションを想定する根拠はない」と強調するも、投資家は関税や経済指標の先行き不透明感を懸念。

個別銘柄

  • アルファベット(グーグル親会社)はサイバーセキュリティ企業Wizを約320億ドルで買収と発表し、株価は2.2%安。
  • テスラは完全自動運転やロボタクシーへの期待後退で目標株価引き下げが相次ぎ、5.34%安。
  • エヌビディアは年次開発者会議中ながら3.35%安。AI業界での変化に対応可能とCEOは強調するも売り優勢。

3月19日(水)「FOMCは金利据え置き、経済成長減速とインフレ上昇見通しで株高」

株価動向

  • S&P500は1.08%高、ダウ平均は0.92%高、ナスダック総合は1.41%高。
  • FOMC後のパウエルFRB議長会見を受けて、主要3指数は揃って上昇。

主な背景

  • FOMCは市場予想通り政策金利を据え置き。成長が減速する一方でインフレ率は一時的に上昇すると指摘。
  • パウエル議長は「関税によるインフレ率押し上げは一過性」との認識を示す。
  • 前NY連銀総裁ダドリーは「パウエル議長はハト派的姿勢を示した」と評価。
  • 国債保有額の縮小ペース引き下げ(ランオフ減速)により「間接的な利下げ」と受け止める向きも。

個別銘柄

  • ボーイング(BA)は「関税の短期的影響は限定的」と発表し、6.84%高と急騰。
  • ゼネラル・ミルズ(GIS)は年間売上高見通しの下方修正で2.05%安。

3月20日(木)「米株は小幅反落、貿易戦争リスクと不透明感が重し」

株価動向

  • S&P500は-0.22%安、ダウ平均は+0.89%高(逆行高)、ナスダック総合は-0.33%安。
  • ハイテク株中心に売りが先行しつつも、ダウ平均はボーイングなどの上昇に支えられプラス。

主な背景

  • 米雇用や住宅関連指標は底堅さを示したが、4兆5000億ドル相当のオプションなどが満期を迎える「トリプルウィッチング」前で神経質な売買が続く。
  • パウエル議長は「関税による物価上昇は一時的」との考え方を維持しているが、発動範囲や影響は依然不透明。
  • 投資家心理は政策リスクの影響を受けやすく、相場は上下動を繰り返しやすい展開。

個別銘柄

  • アップル(AAPL)はAI強化のための幹部刷新との報道もあり、0.5%安と小幅下落。
  • アクセンチュア(ACN)は米政府の支出削減が新規契約に影響し7.26%急落。
  • ダーデン・レストランツ(DRI)は事業への関税影響に楽観的見方を示し5.77%上昇。

3月21日(金)「米株はほぼ横ばい、大型ハイテク株の上昇が支えに」

株価動向

  • S&P500は0.08%高、ダウ平均は0.08%高、ナスダック総合は0.52%高。
  • 一時1%超の下げとなったが、終盤にかけハイテク株中心に買い戻しが入り、小幅ながら3指数ともプラス圏で終了。

主な背景

  • トランプ大統領が関税について柔軟に対応する姿勢を示唆し、来週にも対中協議が行われる見通し。
  • 貿易戦争リスクは依然残るが、米経済成長や金融政策の行方に対する不透明感もあり、市場は方向感を欠く展開。
  • 今週は概ね底堅い動きで、S&P500とナスダック総合が約5週間ぶりに週間上昇。ダウは2カ月ぶりの大きめな週間上げ幅を記録。

個別銘柄

  • テスラ(TSLA)が5%超上昇。ハイテクの一角として指数を下支え。
  • フェデックス(FDX)は2025会計年度の利益見通し下方修正で6.45%安。UPS(UPS)も1.61%安と連れ安。
  • ナイキ(NKE)は売上高見通しが市場予想を下回り5.46%安。
  • ボーイング(BA)は次世代戦闘機の製造契約を獲得し3.06%高。

まとめ

週前半は小売売上高のコア指標が堅調で株価が続伸した一方、ハイテク株売りや米株エクスポージャー縮小の動きで一時反落。

テスラの目標株価引き下げも重しとなり、景気後退リスクが再度意識された。

週中盤はFOMCで金利据え置きと成長減速・インフレ上昇を示唆しつつ「関税のインフレ押し上げは一過性」との姿勢が好感され、株価は大幅反発。

翌日は貿易戦争リスクやトリプルウィッチング前の警戒感で振れの大きい動きとなり小幅反落。週末にかけてはトランプ大統領の関税への柔軟姿勢が伝わり、大型ハイテク株上昇などで主要指数は小幅ながらプラス圏で終了した。

週間ベースでS&P500やナスダック総合は数週ぶりに上昇に転じ、市場は底打ちを模索する不安定な展開となった。

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