2025/3

『米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約』・2025/3/29

米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 


米株式市場が大幅下落、個人消費減速とインフレ加速への懸念強まる

  • 米株式市場が大幅下落、個人消費の弱まりとインフレ加速への懸念が原因
  • ハイテク株を中心に大きく売られ、特にナスダックは大幅安
  • 米政権による関税政策が消費者心理を悪化させ、インフレ期待を押し上げている

米株式市場が大きく下落した背景とは?

28日の米国株式市場は、主要指数が大幅に下落しました。特にナスダック指数は前日比2.7%の下落となり、ハイテク銘柄を中心に売りが強まりました。

その主な理由は、米国経済の柱である個人消費が弱まっている兆候が見え始めていることに加え、貿易摩擦が激しくなる中でインフレ(物価上昇)がさらに加速する可能性への懸念が広がったことにあります。

特に市場が気にしているのは、米政府が近く発動予定の大型関税による影響です。関税の引き上げにより物価が上昇し、家計の消費意欲が低下するのではないかとの不安が高まっています。

関税政策とインフレの関係性とは?

関税が引き上げられると輸入品の価格が上昇します。その結果、消費者が日常的に購入する商品が値上がりし、生活費が増えることになります。この状況が長期化すると、消費者は自由に使えるお金(裁量支出)を減らさざるを得なくなり、経済全体の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。


ハイテク株が大きく下落、「マグニフィセント7」も下落

ナスダック指数の下落率は特に大きく、アマゾンやグーグルの親会社アルファベットは4%以上の下落を記録。米ハイテク業界を代表するブルームバーグの「マグニフィセント7」指数も3.5%下落しました。

また、スポーツ衣料品大手のルルレモン・アスレティカは売上予想が市場を下回ったことから、14%の急落となりました。市場は消費者の購買力低下を非常に懸念していることが分かります。


インフレが進む中、景気悪化への懸念も

eToroのアナリスト、ブレット・ケンウェル氏は、景気減速中にインフレが高止まりすることが最大のリスクだと指摘しています。景気が停滞する中でインフレが続く状況を「スタグフレーション」と言いますが、現段階でそのシナリオに飛びつくのは早計との見方を示しています。

スタグフレーションとは?

  • 景気停滞(スタグネーション)とインフレ(物価上昇)が同時に起きる状況のこと。

  • 通常、景気が悪くなると物価は下がるが、景気が悪いのに物価が上昇するため、経済政策が難しくなる。


米経済の今後の見通しは?

米国の経済成長率見通しは下方修正されており、2025年の国内総生産(GDP)成長率は2%程度にとどまる見通しです。一方、インフレ率は米連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%を超え、2.8%で推移すると予想されています。

関税政策の影響はまだ完全にはデータに表れていないとされ、投資家にとっては今後数か月間が特に注目される期間となります。


まとめ

✅ 米株式市場は個人消費減速とインフレへの懸念から大幅安

✅ 特にハイテク株が売られ、ナスダック指数は2.7%下落

✅ 米政権の関税政策が消費者心理に影響し、今後も物価上昇のリスクが高まる

✅ スタグフレーションへの懸念があるが、まだその状況ではないとの見方が強い

✅ 2025年の米経済成長率は2%、インフレは高止まりの見込み

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想

米国債利回りが急低下、経済指標悪化と相互関税への不安で「安全資産」への逃避広がる

  • 米国債利回りが大幅に低下した。
  • 経済指標の悪化懸念と相互関税導入によるリスクが原因。
  • FRBが今年9月までに2回の利下げを行うとの見通しが広がった。

米国債利回りが急低下した背景は?

米国債の利回りが大きく低下しました。特に短期債(期間の短い国債)の利回りは今年最低水準に近づいています。この動きは主に以下の理由によるものです。

経済指標の悪化によるマネーの移動

ミシガン大学が発表した消費者マインド統計や、アトランタ連銀の経済成長予測モデル(GDPナウ)が経済状況の悪化を示唆しました。これを受けて、投資家がリスクの高い株式から安全性の高い米国債へと資金を移したため、債券の需要が高まり、利回りが低下しました。

「相互関税」導入への不安

4月2日に予定されているトランプ大統領による「相互関税」の導入を控え、市場では緊張感が高まっています。この関税が物価を押し上げ(インフレ)、世界経済の成長を抑える可能性があるため、投資家がリスクを避け、安全資産である国債に資金を移動させています。

金融政策の見通しが変化

金融政策の見通しを反映する取引(OIS取引)は、米連邦準備理事会(FRB)が今年9月までに0.25ポイントの利下げを2回実施すると予想しています。これはFRBが景気悪化を防ぐために金融緩和を進めるとの見方が広がっているためです。

オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)とは?

短期の金利見通しを反映した金融取引の一種で、中央銀行の今後の金融政策(利上げや利下げ)予測に使われる指標です。

専門家の意見

  • BTGパクチュアルのジョン・ファス氏は「景気悪化の中でインフレが続くことが消費者を不安にしている」と指摘しました。

  • ソーンバーグ・インベストメントのクリスチャン・ホフマン氏は「センチメントの悪化や企業業績の低迷、関税戦争への懸念が国債への投資を促している」と分析しています。

米国債の具体的な利回り変動

  • 米30年債利回り:4.63%(前日比-8.8bp, -1.87%)

  • 米10年債利回り:4.25%(前日比-10.6bp, -2.44%)

  • 米2年債利回り:3.91%(前日比-8.2bp, -2.06%)

ベーシスポイント(bp)とは?

利回りや金利の変動幅を示す単位で、1ベーシスポイント(bp)は0.01%を表します。

今後の注目ポイント

投資家の関心は、相互関税導入後の市場への影響と、FRBの金融政策に集中しています。特に、関税によるインフレ懸念が高まると、市場の変動がさらに激しくなる可能性があります。


まとめ

✅ 米国債利回りが急低下、経済指標の悪化や関税リスクが原因

✅ 投資家が株式から安全資産(国債)へ資金を移動させた

✅ FRBは9月までに2回の利下げを実施する可能性が高まった

✅ 来週の「相互関税」の導入が市場の大きな不安要素となっている

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体の動き

ドル単体の動き

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

ドルが円・ユーロに対して下落―米消費・インフレ指標が影響

  • 米国の個人消費支出(PCE)が市場予想を下回ったことで、景気減速への懸念が強まり、ドル安が進みました。
  • 安全資産とされる円に資金が流入し、ドル円相場は一時149円台まで下落しています。
  • 市場は米中間の「関税問題」と米経済の先行き不透明感を警戒しています。

米経済指標が示した景気減速懸念

米国の個人消費支出(PCE)が市場予想を下回る結果となりました。米経済の約3分の2を占める個人消費の伸びが鈍化し、インフレ(物価上昇)の加速も同時に示されています。消費が減速すると、景気が悪化する懸念が高まります。

個人消費支出(PCE)とは?

  • PCE(個人消費支出)とは、米国の消費者が実際に使ったお金の合計額を示す経済指標です。景気の良し悪しを測る重要なデータの一つです。

為替市場の反応

米経済への懸念からドルが売られ、円とユーロに対して下落しました。

  • ドル/円相場
    前日比0.78%安の1ドル=149.87円。これは安全資産とされる円に資金が流入した結果です。

  • ユーロ/ドル相場
    前日比0.27%高の1ユーロ=1.0830ドル。ユーロに対してもドル安が進みました。

市場専門家の見解

マネックスの外国為替トレーダー、ヘレン・ギブン氏は「個人消費が予想を下回ったことで、米経済が減速する兆しが見える」と指摘しました。

また、四半期末という時期的な要素もあり、一部ではまだドル買いの動きがあるものの、状況は安定しているとコメントしています。

キャピタル・エコノミクスのジョナス・ゴルターマン氏は、「ドルは短期的には持ち直す可能性があるが、中長期的には米国経済の例外的な強さが終わることで、さらなる下落リスクがある」と予測しています。

今後の注目ポイント

  • 米中の関税問題:トランプ大統領が4月2日に相互関税の発動を予定。経済成長への影響が注目されます。

  • インフレ再燃の兆し:米ミシガン大学調査では5年後のインフレ率が1993年以来の高水準(4.1%)と予想されています。

まとめ

✅ 米個人消費支出(PCE)が予想を下回り、米経済の減速懸念が浮上。

✅ ドルは円に対して約0.8%下落、安全資産として円が買われた。

✅ 関税問題や高インフレ率の予想が不確実性を高め、ドル安を促進。

✅ 短期的にドルは回復する可能性があるものの、中期的には下落リスクがあると予測される。

コモディティ市場

原油価格が反落、金相場は過去最高値を更新

原油市場の状況

ニューヨーク原油先物相場は3日ぶりに下落しました。主な理由はトランプ米政権による関税政策で、これがエネルギー需要の低下につながるとの懸念が広がったためです。

この日は米国株式市場も下落し、原油価格も連れ安(株価下落に伴って同じく下がること)となりました。ただし、週間ベースでは3週連続で上昇しています。市場では原油の供給過剰に関する心配が和らいでいる状況です。

専門家の見解として、BOKファイナンシャル・セキュリティーズのデニス・キスラー氏は「米国で製造されない自動車への関税発動により、多くのトレーダーは中長期的な需要に懸念を抱いている」と述べています。

価格動向としては

  • WTI原油先物5月限:69.36ドル(前日比0.8%安)
  • 北海ブレント原油5月限:73.63ドル(前日比0.5%安)

金相場の高騰

一方、金相場は上昇を続け、過去最高値を更新しました。トランプ米大統領による自動車輸入関税の発表で、貿易戦争拡大への不安が広がっています。

金スポット価格は一時3086.82ドルまで上昇し、前日の最高値を超えました。週間ベースでは4週連続の上昇となっています。

今年に入ってから金価格は約17%上昇し、過去最高値を少なくとも15回更新しています。地政学的リスクや経済不安が高まる中、中央銀行による買い入れと安全資産(リスクが低く、価値が安定している資産)としての需要が価格上昇を後押ししています。

最新の価格動向

  • 金スポット価格:3074.72ドル(前日比0.6%高)
  • 金先物6月限:3114.30ドル(前日比0.8%高)

まとめ

✅ 原油価格は、トランプ政権の関税政策によるエネルギー需要低下懸念から3日ぶりに下落しました。

✅ 週間ベースでは原油価格は3週連続上昇で、供給過剰懸念は和らいでいます。

✅ 金相場は関税発表による貿易戦争拡大懸念から過去最高値を更新し、今年すでに15回以上最高値を更新しています。

✅ 地政学リスクと経済不安から、金は安全資産として需要が高まっています。

✅ 金価格は今年に入って約17%上昇し、4週連続で上昇しています。