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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

FedWatch分析 アメリカの政策金利予想
2025/4/8(火)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
✅次回利下げ確率(前日比)
2025/5/7 1回⇨0.25%
0回→65.74%(-4.43%)
1回→34.26%(+4.43%)✅今年12月まで利下げ確率(前日比)
3回→25.64%(-16.29%)
4回→74.36%(+16.29%)次回利下げ確率が34%と織り込んできました pic.twitter.com/2T66Wca6Ud
— タッタ🤖ふぁんだめんたる分析 (@FedWatch0) April 7, 2025
米国債の利回りが急上昇、トランプの関税政策で市場が揺れる
- 米国債の利回りが全年限で10ベーシスポイント以上の大幅上昇
- 10年債利回りは約1年ぶりの大幅な上昇
- トランプ次期大統領の関税政策をめぐる情報が市場を揺るがす
- 米利下げ予想は年内3~5回で変動、6月利下げが有力視
米国債利回りが1年ぶりの大幅上昇
米国債市場では利回りが大幅に上昇し(価格は下落)、特に10年債は前日比19.5ベーシスポイント上昇して4.19%となりました。これは1日の上昇幅としては約1年ぶりの大きさです。早朝には利回りが低下していましたが、その後一転して上昇に転じるという荒い値動きとなっています。
主要国債の利回り状況
- 30年債:4.62%(前日比+21.6bp、変化率+4.89%)
- 10年債:4.19%(前日比+19.5bp、変化率+4.88%)
- 2年債 :3.77%(前日比+11.9bp、変化率+3.26%)
ベーシスポイント(bp)とは? 金利の変動を表す単位で、1bp=0.01%を意味します。例えば10bpの上昇は0.1%の上昇を表します。
利下げ予想は年内3~5回で揺れ動く
年内の米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ予想は、0.25ポイントずつで3~5回と幅があります。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場では現在、年内4回の利下げを見込んでおり、最初の利下げは6月が有力視されています。
OIS市場とは? 銀行間で短期金利を交換する取引のことで、将来の政策金利の予想を反映します。
一時期は、リスク回避の動きが強まる中で来週までに0.25ポイント利下げの確率が約40%まで上昇したものの、現時点では緊急利下げの可能性は極めて低いとみられています。
トランプ関税政策が市場を揺るがす
米国債市場の急変動の背景には、トランプ次期大統領の関税政策に関する情報が影響しています。市場は以下の報道に大きく反応しました
- トランプ大統領が中国を除く全ての国への関税を90日間停止する可能性があるという報道
- この報道を受けて利回りは一時大幅に上昇
- しかしホワイトハウスはこの情報を「偽ニュース」として否定
ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は、貿易相手国が良い提案をすればトランプ大統領は耳を傾ける可能性があると発言し、関税政策に柔軟性があることを示唆しています。
専門家の見解
メディオラナム・インターナショナル・ファンズのダニエル・ラフニー氏は「現時点では市場構造は健全」としながらも、「トランプ大統領が関税に関して強硬姿勢を続ければ状況は悪化する可能性がある」と警告しています。
ウェルズ・ファーゴのアンジェロ・マノラトス氏は「関税措置が軽減される可能性への期待から利回りが上昇した」と分析する一方、「長期的には経済成長は打撃を受け、国債利回りは大幅に低下する」との見方を示しています。
まとめ
✅ 米国債の利回りは全年限で大幅に上昇し、10年債は4.19%と約1年ぶりの大きな上昇幅を記録
✅ トランプ次期大統領の関税政策をめぐる情報が錯綜し、市場は大きく揺れ動いています
✅ 年内の米利下げ予想は3~5回で、6月の利下げが市場に織り込まれています
✅ 専門家は短期的な市場の健全性を認めつつも、関税政策次第では今後の経済に懸念を示しています