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目次
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米国債市場の動向:長期債のアンダーパフォームと政策金利の不透明感
国債市場の最新状況
米国債市場では長期債がアンダーパフォーム(市場平均を下回る運用成績)を示しています。
経済指標が強弱まちまちだったことから、今後の政策金利の方向性が不透明になっています。
また、財務省が中長期債発行のガイダンスを据え置いたことで、追加支援を期待していた投資家の間で失望感が広がりました。
主要国債利回りの動き
- 米30年債利回り:4.68%(前営業日比 +2.9bp、+0.63%)
- 米10年債利回り:4.17%(前営業日比 -0.6bp、-0.14%)
- 米2年債利回り:3.61%(前営業日比 -4.1bp、-1.12%)
※bp(ベーシスポイント):金利を表す単位で、0.01%を1bpと表します。
経済指標とその影響
1-3月期のGDP統計発表後、国債市場では以下の動きが見られました
- 30年債利回りは上昇
- 2年債利回りは低下
これは、GDPが市場予想を下回った一方で、個人消費は予想を上回ったためです。また、価格指数(インフレ指標)は予想を上回る伸びを示しました。
財務省の動向と市場反応
米財務省は中長期債の発行規模を「向こう数四半期」据え置くとするガイダンスを維持しました。一方で、既発国債の買い戻しプログラムを強化する可能性も示唆しています。
四半期定例入札の発表後
- 10年債利回りは一時5bp上昇して4.23%を記録
- その後は下落に転じました
来週、米財務省は四半期定例入札で3年、10年、30年物国債を計1,250億ドル(約17兆8,500億円)相当発行する予定です。
専門家の見解
BMOキャピタル・マーケッツのイアン・リンジェン氏
「短期的に経済データのさらなる軟化を警戒しており、成長見通しに対する投資家の不安が強まる中、金利低下を見込むスタンスに傾いている」
ウェルズ・ファーゴのストラテジスト
「市場は財務省により積極的な対応を期待していた。流動性支援としての買い戻し拡大や、加重平均満期(WAM)短縮に関する議論を期待していた市場参加者もいたと思われる」
まとめ
✅ 米国債市場では経済指標の強弱まちまちの結果を受け、長期債がアンダーパフォームしています
✅ 米財務省は中長期債発行のガイダンスを据え置きましたが、既発国債の買い戻し強化の可能性も示唆しています
✅ GDP成長の鈍化と個人消費の堅調さ、インフレ圧力の継続など、複雑な経済状況が金利の方向性に不透明感をもたらしています
✅ 専門家は短期的な経済データの軟化を警戒し、今後の金利動向に注目しています