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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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昨日

米国債格付け引き下げの影響と背景
ムーディーズによる米国債格付け引き下げ
ムーディーズ・レーティングスは米国の信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」へと1段階引き下げました。この決定は政府債務の増加を主な理由としています。この動きにより、米国債は下落し、特に終盤に下げ幅を拡大しました。
格付け引き下げの背景
- 政府債務の継続的な増加
- 財政指標の悪化
- 米国の経済的・金融的強みだけでは債務問題を相殺できないという判断
ムーディーズは1年余り前に米国の格付け見通しを「ネガティブ」に変更していましたが、今回の引き下げ後の見通しは「ステーブル(安定的)」としています。
市場への影響
格付け引き下げの発表後、米国債相場は下げ幅を拡大し、10年債利回りは一時4.49%まで上昇しました。10年債は週間ベースで3週連続の下落となり、今年最長の下げ局面を記録しています。
主要な米国債利回りの状況
- 米30年債利回り: 4.94%(前営業日比+5.8bp、+1.19%)
- 米10年債利回り: 4.48%(前営業日比+4.7bp、+1.07%)
- 米2年債利回り: 4.00%(前営業日比+3.9bp、+0.98%)
※bp(ベーシスポイント):金利の変動を表す単位で、0.01%のことを指します
今後の見通しと懸念点
現在トランプ政権と米議会は2017年の税制改革で導入された個人向け減税の恒久化などを含む税制パッケージの協議を進めていますが、歳出抑制の見通しは不透明です。
さらに、世界的な関税戦争の余波で米経済が減速すれば、財政赤字が一段と拡大する可能性があります。
ベッセント米財務長官は連邦財政が「持続不可能な軌道」にあると警告し、「債務の数字は実に恐ろしい」と述べています。
消費者センチメントの悪化
この格付け引き下げの発表と同日に、米消費者のセンチメント指標が5月に予想外に悪化し、過去2番目の低水準となりました。関税を巡る懸念が高まる中、インフレ期待は数十年ぶりの高水準を記録しています。
まとめ
✅ ムーディーズが米国の信用格付けを「Aaa」から「Aa1」へと引き下げ、フィッチとS&Pに続き世界最大の経済大国が最高格付けを失いました
✅ 格付け引き下げの主な理由は政府債務の増加と財政指標の悪化です
✅ 格付け引き下げにより米国債相場は下落し、10年債は3週連続の下げとなりました
✅ 税制改革と関税問題など、今後の財政赤字拡大リスクが懸念されています
✅ 消費者センチメントも悪化しており、経済への影響が懸念されます