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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米金融市場でのトリプル安
21日の米金融市場では、拡大する米国の財政赤字に対する懸念が表面化しました。20年債の入札(160億ドル相当)は需要が振るわず、その結果、米国債相場は全体的に下落しました。この売りは株式市場やドル相場にも波及し、国債・株式・ドルの「トリプル安」となりました。
国債利回りの上昇
国債利回りは以下のように上昇しました
- 米30年債利回り:5.08%(前営業日比+11.0bp、変化率+2.21%)
- 米10年債利回り:4.59%(前営業日比+10.6bp、変化率+2.35%)
- 米2年債利回り:4.02%(前営業日比+4.7bp、変化率+1.18%)
※bp(ベーシスポイント):金利の変動を表す単位で、0.01%を1bpと表します
専門家の見解
20年債入札の不調
ブック・リポートの著者ピーター・ブックバー氏は、「通常は流動性が低く参加者も少ない20年債入札だが、今回は不調だった」と指摘しています。この入札結果を受けて国債利回りは軒並み上昇し、当日の高水準に達しました。
供給過多と財政赤字問題
RBCグローバル・アセット・マネジメントのアンドレイ・スキバ氏は、「大規模な国債供給に対応するには、タームプレミアム(長期債を保有するリスクに対する報酬)の上昇が必要」と指摘し、「財政赤字見通しが明確になるまで、この圧力は続く」と述べています。
ドイツ銀行のアナリストの見方
ドイツ銀行のストラテジストは、「投資家は持続不可能な米債務が短期的に何を意味するのか考えを巡らせている」と述べています。また、外国為替調査責任者のジョージ・サラベロス氏は、米国債利回りと円相場のかい離が「米財政リスクの拡大を示す重要な指標」であり、外国人投資家が米国債から資金を引き揚げている兆候だと説明しています。
トランプ政権の政策動向
トランプ大統領が推進する大型の税制・歳出法案は、州・地方税(SALT)控除上限の問題は解消されたものの、保守強硬派が法案成立に反対する姿勢を見せており、先行きの不透明感が強まっています。
今後の見通し
ブルームバーグのアリス・アンドレス氏は、「財政赤字を拡大する支出計画への不安と供給への懸念が価格変動にはっきりと表れており、30年債利回りは今後も上昇を続ける可能性がある」と分析しています。
まとめ
✅ 米国の膨大な財政赤字に対する懸念から、米国債市場で売りが進行し、株式市場やドル相場にも波及しました
✅ 20年債入札は需要が低迷し、国債利回りは軒並み上昇しました
✅ 専門家は、財政赤字見通しが明確になるまで市場の圧力は続くと予測しています
✅ 外国人投資家が米国債から資金を引き揚げている兆候も見られます
✅ トランプ政権の財政政策の行方も、市場の重要な注目点となっています