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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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昨日

米国債市場回復の背景:消費者インフレ期待低下と30年債入札への注目
心理の改善
米国債市場は前週末の大幅下落(金利上昇)から回復の兆しを見せています。特に、消費者のインフレ期待が低下したことが市場に好材料となっています。
米国債相場の現状
前週末に大きく値下がりした国債相場は反発しました。主要な国債利回りは以下のように改善しています
- 30年債利回り:4.94%(前日比-2.8bp※)
- 10年債利回り:4.47%(前日比-3.2bp)
- 2年債利回り:4.00%(前日比-3.7bp)
※bp(ベーシスポイント):金利の変動を表す単位。1bp = 0.01%
ただし、12日に予定されている30年債入札を前に、投資家は様子見の姿勢を強めています。
消費者のインフレ期待が低下
インフレ期待の改善
ニューヨーク連銀の5月調査によると、消費者の物価上昇への懸念が和らいでいます
- 1年先のインフレ期待:3.2%(前月3.6%から低下)
- 3年先のインフレ期待:3.0%(前月3.2%から低下)
- 5年先のインフレ期待:2.6%(前月2.7%から低下)
改善の背景
この改善の主な要因は、トランプ政権が5月に中国との間で大幅な関税引き下げで合意したことです。あらゆる年齢層や所得層でインフレ期待の改善が見られました。
雇用・家計の見通しも改善
雇用への不安軽減
- 向こう1年で仕事を失う可能性があるとの回答が減少
- 1年後の失業率上昇予想も低下
- 自発的な転職への意欲はわずかに上昇
家計の財務状況
- 1年後に家計の財務状況が悪化するとの予想が減少
- 債務返済困難の可能性も1月以来の低水準
- 米株式相場の1年後上昇予想は増加
30年債入札への注目
市場の懸念材料
専門家は30年債について「テールリスク型の金利」と位置づけ、財政赤字拡大への懸念が特に強く影響すると指摘しています。30年債利回りは5月22日に2023年以来の高水準5.15%を記録しました。
今後の見通し
12日の30年債入札は「6月全体の方向性を決める重要なポイント」とされており、長期資金調達への懸念の強さが改めて注目されています。
まとめ
✅ 米国債相場は前週末の大幅安から反発し、全体的に利回りが低下しました
✅ 消費者のインフレ期待が1年、3年、5年先すべてで改善し、市場に好材料となっています
✅ 米中関税引き下げ合意が消費者心理の改善に大きく寄与しています
✅ 雇用や家計の見通しも改善傾向にあり、経済への楽観的な見方が広がっています
✅ 12日の30年債入札が今後の市場動向を左右する重要な節目となる見込みです