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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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米国債相場が急上昇!CPIの好結果で利下げ観測が高まる
米国債相場が上昇し、多くの投資家から注目を集めています。この動きの背景には、アメリカの経済指標や政策への期待が大きく関わっています。
CPIが予想を下回る結果に
アメリカの消費者物価指数(CPI)※が市場予想を下回りました。CPIとは、商品やサービスの価格変動を示す重要な経済指標です。
- 5月のCPI:前年比2.4%上昇(予想2.5%を下回る)
- コアCPI:前年比2.8%上昇(予想2.9%を下回る)
この結果により、インフレ圧力が和らいでいることが示され、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測が強まりました。
10年債入札が好調
財務省が実施した10年債入札も市場にとって好材料となりました。
- 入札規模:390億ドル
- 落札利回り:4.421%
- 応札状況:ディーラー以外の参加者による落札率が90%を超える
各年限の利回り変化
債券の種類 | 利回り | 前営業日からの変化 |
---|---|---|
2年債 | 3.95% | -6.7bp(大幅低下) |
10年債 | 4.42% | -5.1bp |
30年債 | 4.91% | -1.4bp |
※bp(ベーシスポイント):1bp = 0.01%
利下げ観測の高まり
短期金融市場では以下のような予想が立てられています
- 9月の利下げ確率:約75%
- 年内の利下げ回数:約2回
専門家の見解
- クレジットサイツのグリフィス氏:「エンドユーザーの需要が堅調」と分析
- カロバー・キャピタルのクルシドCIO:「利下げ1回が再び視野に入った」
- LPLファイナンシャルのギラム氏:「10年債入札が需要不足に陥らず安心感が広がった」
30年債入札への関心
12日に予定されている30年債入札が、長期債への需要を測る重要な指標となります。10年債入札が好調だったものの、超長期債への需要には懸念が残っているため、市場は注視しています。
追加の経済指標
今後の利下げ回数については、以下の指標が重要になります
- 生産者物価指数(PPI)
- 労働市場の動向
まとめ
✅ CPIが予想を下回り、インフレ圧力の緩和で利下げ観測が強まった
✅ 米国債利回りは全体的に低下し、特に短期債(2年債)の下げが大きかった
✅ 10年債入札が好調で、米国債への健全な需要が確認された
✅ 市場は9月の利下げを75%程度織り込み、年内2回の利下げを予想している
✅ 今後は30年債入札やPPI、労働市場の動向が政策判断の鍵となる