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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米国債:FRB理事の7月利下げ示唆と地政学リスク
米国債相場は全ての年限で価格が上昇し、利回りが低下しました。特に中短期債の値上がりが目立ちました。
主要な利回りの変化
- 米30年債利回り:4.89%(前日比 -0.1bp※)
- 米10年債利回り:4.38%(前日比 -1.6bp)
- 米2年債利回り:3.90%(前日比 -3.8bp)
※bp(ベーシスポイント):金利の単位で、1bp=0.01%
利回り曲線がスティープ化(短期金利と長期金利の差が拡大)したことも特徴的でした。
FRB理事の発言が市場に与えた影響
ウォラーFRB理事の発言
ウォラーFRB理事が重要な発言を行いました
- 7月にも利下げを実施することは可能との見解を表明
- 関税によるインフレへの影響は短期的なものにとどまるとの認識を示す
この発言を受けて、債券市場では利下げ期待が高まり、相場が反発しました。
一方で慎重な意見も
リッチモンド連銀のバーキン総裁は異なる見解を示しました:
- 関税がインフレを押し上げるリスクがある
- 米国の雇用市場と個人消費は堅調
- 利下げを急ぐ必要はないとの慎重な姿勢
地政学的リスクの影響
イスラエル・イラン紛争への懸念
- 取引開始時:外交的解決への楽観視から債券需要が一時低下
- その後:イラン高官の強硬発言などでリスク回避姿勢が強まる
- 結果:安全資産※としての米国債への需要が高まる
※安全資産:経済や政治の不安定な時期に投資家が資金を避難させる先として選ぶ資産
今後の利下げ見通し
短期金融市場では利下げ期待が高まっています
- 9月会合での利下げ確率がわずかに上昇
- 10月利下げの可能性は引き続き完全に織り込まれている
- 年内の利下げ幅予想:51bp(取引開始時の46bpから拡大)
来週の債券入札予定
財務省による大型の債券入札が予定されています:
- 24日:690億ドルの2年債入札
- 25日:700億ドルの5年債入札
- 26日:440億ドルの7年債入札
まとめ
✅ 米国債は全年限で価格上昇し、特に短中期債の利回り低下が顕著でした
✅ ウォラーFRB理事の7月利下げ可能発言が市場の利下げ期待を高めました
✅ イスラエル・イラン紛争への懸念から安全資産としての債券需要が増加しました
✅ 短期金融市場では年内50bp程度の利下げが織り込まれています
✅ FRB内でも利下げのタイミングについて異なる見解があり、今後の発言に注目が集まります