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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米国債相場が上昇、利下げ期待が高まる
米国債相場が上昇(金利低下)しています。これは、アメリカの経済指標が年内最多3回の利下げ観測を後押しする内容となったためです。
利下げとは、中央銀行(アメリカの場合はFRB)が政策金利を引き下げることで、経済を刺激する政策のことです。
各年限の利回り状況
現在の米国債利回りは以下のようになっています
- 米2年債利回り:3.72%(前営業日比-6.1bp下降)
- 米10年債利回り:4.24%(前営業日比-4.7bp下降)
- 米30年債利回り:4.80%(前営業日比-2.9bp下降)
ベーシスポイント(bp)とは、金利の変動を表す単位で、1bp = 0.01%のことです。
イールドカーブのスティープ化が進行
特に注目すべき点は、短期債の利回りが長期債よりも大きく下落していることです。これにより
- 5年債と30年債の利回り差が101bp余りに拡大
- 2021年以来の大きさを記録
- イールドカーブのスティープ化が進行
イールドカーブのスティープ化とは、短期金利と長期金利の差が拡大することで、一般的に利下げ期待と関連しています。
経済指標が示す景気減速の兆候
雇用関連指標の悪化
- 失業保険の週間継続受給件数が2021年11月以来の高水準を記録
- 経済の鈍化を示唆する内容
GDP成長率の下方修正
- 第1四半期のGDP確報値:年率換算で前期比0.5%減
- 改定値の0.2%減からさらに悪化
- アメリカ経済の減速を裏付ける結果
今後の金融政策見通し
利下げ予想
トレーダーたちは以下のように予想しています
- 9月から利下げ再開を見込む
- 年内2回の利下げは確実視
- 3回目の0.25ポイント利下げは確率50%
重要な判断材料
7月のFOMC会合前に発表される6月の雇用統計が、今後の金融政策を占う重要な指標となります。
FOMCとは、アメリカの金融政策を決定する会合のことです。
政治的要因の影響
トランプ大統領の影響
- パウエルFRB議長の後任指名の可能性
- 利下げ要求への対応期待
- 2026年半ば以降の急速な利下げを市場が織り込み
FRB幹部の発言
FRBのウォラー理事とボウマン副議長が相次いで早期利下げの可能性を示唆し、市場の利下げ期待を高めています。
まとめ
✅ 米国債相場は利下げ期待の高まりにより上昇し、全年限で利回りが低下しました
✅ 雇用指標の悪化やGDP成長率の下方修正により、アメリカ経済の減速懸念が強まっています
✅ 短期債利回りの大幅下落により、イールドカーブのスティープ化が2021年以来の水準まで進行しました
✅ 市場は9月からの利下げ再開と年内2〜3回の利下げを織り込んでいます
✅ 政治的要因やFRB幹部の発言も利下げ期待を後押ししている状況です