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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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昨日

米国債利回り急上昇:トランプ関税政策で長期債売り加速
米国債が値下がりしています。これは、トランプ大統領が発表した関税政策への懸念が再び高まったことが主な原因です。
主要な利回り状況
現在の米国債利回りは以下の通りです
- 30年債利回り: 4.96%(前日比+3.3bp上昇)
- 10年債利回り: 4.44%(前日比+3.9bp上昇)
- 2年債利回り: 3.93%(前日比+3.7bp上昇)
※ベーシスポイント(bp):金利の単位で、1bp = 0.01%のことです
経済指標の影響
ISM製造業景況指数の結果
5月のISM製造業景況指数が発表され、3ヶ月連続で製造業の活動縮小を示しました。この発表後、一時的に利回りの上昇が縮小しましたが、その後再び上昇を拡大しています。
長期債が特に下落
今回は特に償還期間の長い国債の下落が目立っています
- 10年債利回りは一時6bp以上上昇
- 30年債利回りは5%を突破
- 5年債と30年債の利回り差が100bpに接近
トランプ政策の影響
関税引き上げ発表
トランプ大統領は5月30日に以下を発表しました
- 鉄鋼への追加関税を25%から50%に引き上げ
- アルミニウムへの追加関税も同様に引き上げ
- 6月4日から実施
この発表により、長期債を中心に利回りが上昇しています。
投資家の動向
長期債離れの傾向
大手投資会社の間で以下の動きが見られます
- ダブルライン・キャピタル、PIMCO等が長期債から距離を置く
- 短期債へのシフトを進める
- 理由:金利リスクが低く、適度な利回りが期待できるため
債券市場の特徴的な動き
- 20年債利回りが30年債利回りを下回る現象が発生
- この差は約4年ぶりの大きさ
- 投資家が長期債により高いリターンを要求する傾向が強まっている
まとめ
✅ 米国債は関税政策への懸念から値下がりし、全期間で利回りが上昇しています
✅ 特に長期債の下落が顕著で、30年債利回りは5%台に到達しました
✅ ISM製造業指数の悪化にも関わらず、関税政策の影響が市場を支配しています
✅ 大手投資会社は長期債を敬遠し、短期債にシフトする動きを見せています
✅ 米国の財政赤字拡大と政策の不透明感が長期債への投資を困難にしています