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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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昨日

米国債利回り急落、雇用統計悪化で利下げ観測強まる
米国債利回りが大幅下落
4日の米金融市場では、国債利回り(※国がお金を借りる際の金利)が急激に低下しました。これは、アメリカの経済指標が市場予想を下回り、景気減速への懸念が高まったためです。
主要な国債利回りの変化
- 30年債利回り:4.88%(前日比-2.08%)
- 10年債利回り:4.35%(前日比-2.26%)
- 2年債利回り:3.86%(前日比-2.19%)
経済指標の悪化が影響
ADP民間雇用統計の低迷
ADP民間雇用統計では、雇用者数の伸びが2年ぶりの低水準となりました。これは労働市場の冷え込みを示すサインです。
非製造業部門の縮小
供給管理協会(ISM)が発表した5月の非製造業総合景況指数では、非製造業活動が1年ぶりに縮小したことが判明しました。非製造業とは、サービス業や小売業などを指し、アメリカ経済の大部分を占める重要な分野です。
利下げ観測の高まり
FOMC利下げ確率の上昇
金利スワップ市場(※将来の金利を取引する市場)では、以下のような利下げ確率となっています
- 9月の利下げ確率:82% → 90%超に上昇
- 10月・12月:それぞれ0.25ポイントの利下げ確率が上昇
政治的な圧力も
トランプ大統領は、ADP雇用統計の発表後すぐにソーシャルメディアでパウエルFRB議長に対して利下げを要求しました。
専門家の見解
ウェリントン・マネジメントの専門家は「経済の軟化が実際に始まりつつある」と分析しています。また、投資家が長期的な財政問題に注目しすぎて、短期的な成長見通しを軽視していると指摘しました。
今後の注目ポイント
6日に発表される5月の米雇用統計では、以下が予想されています
- 非農業部門雇用者数:12万8000人増(4月は17万7000人増)
- 失業率:4.2%で横ばい
専門家は、失業率が4.5%まで上昇すれば、FOMCがより積極的な利下げに動く可能性があると指摘しています。
まとめ
✅ 米国債利回りが雇用統計悪化と非製造業縮小を受けて急落しました
✅ 9月の利下げ確率が90%超に上昇し、市場は利下げを強く織り込んでいます
✅ ADP雇用統計は2年ぶりの低い伸びにとどまり、労働市場の冷え込みを示しています
✅ 6日発表の雇用統計が今後の金融政策を左右する重要な指標となります
✅ 失業率の動向が特に注目され、4.5%への上昇があればより積極的な利下げが予想されます