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目次
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米中がロンドンでレアアース問題解決に向け再協議へ
- 米中両国が9日にロンドンでレアアース供給問題の解決を目指し協議
- 5月のジュネーブ合意後に関係が悪化していたが、解決の兆しが見える
- 双方が相手の貿易制限措置に反発し、関税は100%超の水準に
ジュネーブ合意後の関係悪化から転換点へ
米中両国の貿易交渉担当者が9日、ロンドンでレアアース(希土類)供給問題の解決に向けた協議を再開します。5月のジュネーブ合意で貿易戦争緩和に合意したものの、その後双方が合意違反を非難し合い関係が悪化していました。
解決に向けた動き
最近、状況改善の兆しが見えています
- トランプ大統領が習近平主席のレアアース供給再開同意を発表
- 中国政府が一部のレアアース輸出申請を承認
- ハセット委員長が「4月初旬以前の正常な流通」回復を要求
米国側の懸念
- 電気自動車(EV)や防衛システムに必要なレアアース磁石の供給減少
- 携帯電話などの重要部品の流通停滞
中国側の反発
- ファーウェイのAI用半導体制限強化
- 先端技術へのアクセス制限
- 米国での外国人留学生への締め付け
関税率は100%を大きく超える水準まで達しており、両国経済への影響が深刻化しています。
レアアース(希土類)とは? スマートフォンやEV、軍事機器に欠かせない17種類の希少金属の総称。中国が世界生産の約8割を占めています。
米株式市場、史上最高値目前も専門家が警戒感を強める
- S&P500指数が最高値まで2.3%に迫るも、6000の心理的節目で足踏み
- 企業決算は堅調だが、経済指標に弱さが目立ち始めている
- 専門家は投資家の楽観視に警戒、リスク回避の動きも
表面的な好調さの裏に潜むリスク
米株式市場は一見すると好材料が揃っています。企業決算は堅調で、景気後退の兆候も顕著ではありません。しかし、専門家たちは投資家の過度な楽観論に警鐘を鳴らしています。
市場の現状
- S&P500指数:最高値まで残り2.3%
- ナスダック100指数:最高値まで残り1.9%
- 先週は7営業日連続で0.6%以内の小幅な値動き
専門家が指摘する懸念材料
経済指標の悪化
- 5月の雇用統計で雇用者数の伸びが減速
- サービス業・製造業の活動停滞
- インフレ再燃の可能性(5月CPI予想:前年比2.9%上昇)
投資家の過度な楽観視
ウェルスパイア・アドバイザーズのパーシュ氏は「投資家が貿易戦争や経済リスクに麻痺しており、警告サインを見過ごしている」と警告しています。
慎重な投資戦略を推奨
専門家たちは以下の対策を推奨
- 相場下落に備えたヘッジの組み入れ
- 割安で高配当のヘルスケア・生活必需品株への投資
- 夏場に向けた慎重な姿勢
FOMC(連邦公開市場委員会)とは? 米国の金融政策を決定する会合。金利やインフレ目標などを決定し、市場に大きな影響を与えます。
米CPI発表控え、関税転嫁でインフレ加速の見通し
- 5月のコアCPIは前月比0.3%上昇と4カ月ぶりの大幅増加予想
- 企業が輸入関税コストを段階的に消費者へ転嫁開始
- 17-18日のFOMC会合前の重要な判断材料となる
インフレ指標が加速の兆し
11日発表予定の5月米消費者物価指数(CPI)は、企業による関税コスト転嫁の影響でやや加速する見通しです。
予想される数値
- コアCPI:前月比0.3%上昇(4月の0.2%から加速)
- 前年同月比:2.9%上昇予想
- 4カ月ぶりの大幅な伸びとなる見込み
関税転嫁の実態
値上がりが予想される分野
- 家具
- 衣料品
- 自動車部品
価格下落要因
- 航空運賃の大幅下落
- ホテルや娯楽サービスの減速
ブルームバーグ・エコノミクスは「一部企業が関税コストを転嫁しつつあるが、裁量的サービスの伸び悩みが財の値上がり分を上回る」と分析しています。
金融政策への影響
トランプ大統領が利下げを強く要求する中、パウエルFRB議長らは通商政策の影響を見極める時間があると示唆しています。
12日発表の生産者物価指数(PPI)と合わせて、17-18日のFOMC会合での重要な判断材料となります。
CPI(消費者物価指数)とは? 消費者が購入する商品・サービスの価格変動を測る指標。インフレ率の代表的な指標として金融政策の判断材料に使われます。
コアCPIとは? 変動の大きい食品・エネルギーを除いたCPI。基調的なインフレ動向をより正確に把握できる指標です。
ECB総裁、金利調整で「良いポジション」達成と評価
- ラガルド総裁がECBの金利政策について「良いポジション」に到達と評価
- この1年で8回・計2ポイントの利下げを実施、緩和局面は終盤に
- インフレ率をピーク時の10%超から目標の2%水準まで引き下げに成功
ECBの金融政策が順調に進展
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、モナコのテレビ局とのインタビューで、直近の金利調整により中期インフレ目標の達成に向けて良い位置に到達したとの認識を示しました。
政策の成果
- 利下げ実績:この1年で8回、合計2ポイントの利下げを実施
- インフレ抑制:ピーク時の10%超から目標の2%水準まで引き下げ
- 通貨安定:「ユーロは堅調に推移している」と評価
今後の政策運営について
ラガルド総裁は「現在は不安定で非常に不確実な局面に対処できる良い位置にある」と述べ、今後のデータを注視しながら金利を「調節する必要があるかどうかを見極める」姿勢を示しました。
5日の政策決定後には、緩和局面が終わりに差し掛かっているとの認識も表明しています。
米国関税への懸念
別のインタビューでは、米国による欧州への50%関税というシナリオについて言及し、「国際貿易にとって壊滅的だろう」と警告しました。ただし、このような極端な関税水準は現在の経済予測には織り込んでいないとしています。
ECB(欧州中央銀行)とは? ユーロ圏19カ国の金融政策を決定する中央銀行。インフレ目標2%の達成を主な目標としています。
中期インフレ目標とは? ECBが掲げる2%のインフレ率目標のこと。物価安定を通じて経済の持続的成長を目指します。
今週のアメリカ注目指標

通貨強弱(為替市場)
先週(6/2~6/6)
先々週(5/26~5/30)
債券市場 金利市場
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総合:利下げ織り込み(先週比)
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