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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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昨日

米国債利回り急上昇:30年債が5%突破、インフレ懸念で利下げ期待後退
米国債相場は下落し、利回りが上昇しました。6月15日に発表された米消費者物価指数(CPI)※を受けて、当初は買いが入りましたが、関税の影響への懸念から売りが優勢となりました。
※CPI(消費者物価指数):一般消費者が購入する商品やサービスの価格変動を示す指標で、インフレ率の重要な指標となります。
各年限債券の利回り状況
直近の米国債利回りは以下のとおりです
- 30年債利回り:5.02%(前営業日比+4.4bp)
- 10年債利回り:4.49%(前営業日比+5.4bp)
- 2年債利回り:3.95%(前営業日比+4.8bp)
※bp(ベーシスポイント):1%の100分の1を表す金融用語
特に30年債利回りが重要な節目である5%を上回ったことが注目されています。
CPIの詳細と市場への影響
6月CPIの結果
6月のCPIは以下のような結果となりました
- 前月比:0.3%上昇(5月の0.1%から加速)
- 前年比:2.7%上昇(5月の2.4%から上昇)
- 予想値:前月比0.3%上昇、前年比2.6%上昇
市場の反応
CPI発表後、市場では以下のような動きが見られました
- 短期債主導で下落が始まり、長期債も連れ安
- 30年債利回りが6週間ぶりの高水準を記録
- 関税の転嫁がコア物価上昇率に反映され始めたことが確認
専門家の見解とFRBの今後の政策
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの見解
- 基調的なインフレ率は抑制されているものの、物価圧力は夏にかけて強まる見込み
- 7月と8月のCPIが重要な節目になる
- FRBは当面様子見姿勢を維持するが、秋には金融緩和再開の可能性
TDセキュリティーズの見解
- 通商政策の動向を踏まえ、FRBは忍耐強い姿勢を維持
- 10月のFOMC会合※での緩和開始を予想
- 労働市場が堅調な限り、夏場のインフレ動向を見守る余裕がある
※FOMC(連邦公開市場委員会):アメリカの金融政策を決定する会議
市場の利下げ予想
現在の金利先物市場では以下のような利下げ予想となっています
- 年内の利下げ幅:約44bp
- 10月のFOMCでの利下げ確率:約79%
- 9月のFOMCでの利下げ確率:約53%(数週間前の80%から低下)
まとめ
✅ 米国債相場は下落し、30年債利回りが重要な節目の5%を上回った
✅ 6月CPIは前月比0.3%上昇と加速し、関税の影響が物価に反映され始めた
✅ FRBは当面様子見姿勢を維持し、夏場の経済データを注視する見込み
✅ 市場では10月のFOMCでの利下げ開始を約79%の確率で予想している
✅ 秋にかけてのインフレ動向が今後の金融政策の重要な判断材料となる