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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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米国債市場:強い経済指標で利下げ期待後退、短期債利回りが上昇
米国債市場では、短期債券が売られる一方で、長期債券の価格にはほぼ変化がありませんでした。債券価格が下落すると利回りが上昇するため、短期債の利回りが上昇したことを意味します。
現在の主要な米国債利回りは以下の通りです
- 30年債:5.01%(前日比-0.4bp)
- 10年債:4.45%(前日比-0.4bp)
- 2年債:3.90%(前日比+1.3bp)
※bp(ベーシスポイント):1bp = 0.01%
FRB関係者の発言と市場への影響
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は、年内に2回の利下げを行うことは合理的だと述べました。一方、FRBのクーグラー理事は、関税によるインフレ圧力を理由に、当面の金利据え置きが適切との見解を示しました。
このような相反する意見により、市場では利下げの時期と回数について慎重な見方が広がっています。
経済データが示す米経済の強さ
この日発表された重要な経済指標
- 小売売上高:前月比0.6%増(予想を上回る回復)
- 新規失業保険申請件数:22万1000件(3カ月ぶりの低水準)
これらのデータは米経済の底堅さを示しており、FRBが急いで利下げを行う必要性が低いことを示唆しています。
市場の利下げ予想の変化
フェデラルファンド金利先物市場(金融機関同士の超短期資金取引の金利を予想する市場)では、年内の利下げ幅予想が縮小しました
- 16日時点:約47bp(約0.47%)の利下げを予想
- 17日時点:43bp(0.43%)の利下げを予想
市場は9月のFOMC(連邦公開市場委員会)での利下げ再開確率を五分五分と見ています。
今後の見通し
強い経済指標と関税によるインフレ懸念により、FRBは利下げに慎重な姿勢を取る可能性が高まっています。特に長期債の利回りは過去1カ月で大幅に上昇しており、市場は利下げペースの鈍化を織り込んでいます。
まとめ
✅ 米国債市場では短期債が下落し、特に2年債利回りが上昇しました
✅ 強い経済指標(小売売上高の回復、失業保険申請件数の減少)により、FRBの利下げ期待が後退しています
✅ 市場の年内利下げ予想は2回未満に縮小し、9月の利下げ確率は五分五分とみられています
✅ 関税によるインフレ圧力への懸念から、FRBは当面慎重な金融政策を継続する可能性が高いです
✅ 10年債利回りは過去1カ月で23.1bp上昇するなど、長期金利の上昇傾向が続いています