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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

パウエルFRB議長の発言で米国債利回りが上昇
米国債の利回りが大幅に上昇。これは、FRB(連邦準備理事会)のパウエル議長が、9月の金利引き下げについて慎重な姿勢を示したことが原因です。
米国債利回りの動き
各期間の米国債利回りは以下のように上昇しました
- 30年債利回り:4.90%(前日比+4.2bp)
- 10年債利回り:4.37%(前日比+5.0bp)
- 2年債利回り:3.94%(前日比+7.2bp)
※bp(ベーシスポイント):金利の単位で、1bp = 0.01%
パウエル議長の発言内容
パウエル議長は記者会見で以下の点を強調しました
- 9月のFOMC会合(金融政策決定会合)での政策についてはまだ何も決定していない
- 労働市場は堅調で失業率も低水準を維持
- インフレ率はまだ目標を上回っている状況
- 経済は金利による景気抑制効果をあまり受けていない
市場への影響
パウエル議長のタカ派的発言(金利引き下げに慎重な姿勢)により
- 9月の利下げ期待が大幅に後退
- 10月会合での利下げ確率は約85%に低下(以前はほぼ確実視されていた)
- 金利がより長期間、高水準で維持される可能性が高まった
※タカ派:金利引き上げや高金利維持を重視する姿勢
専門家の見解
オックスフォード・エコノミクス アナリスト 「市場は労働市場の軟化を理由に利下げを期待していたが、パウエル議長がこの見方を否定したことで、金利据え置きが長期化するリスクが高まった」
ブランディワイン・グローバル ポートフォリオマネジャー 「パウエル議長の発言はタカ派寄りで、労働市場の均衡とインフレ目標超過を認めた内容だった」
財務省の資金調達方針
米財務省は同日、以下の方針を発表しました
- 中長期債の入札規模を数四半期にわたって据え置き
- 短期証券(Tビル)への依存を2026年まで継続
- 来週の四半期定例入札は予想通り1,250億ドル
まとめ
- パウエルFRB議長のタカ派発言により、米国債利回りが全期間で上昇しました
- 9月の利下げ期待が大幅に後退し、10月の利下げ確率も85%に低下しました
- 労働市場の堅調さとインフレ率の高止まりが金利据え置きの主な理由です
- 市場は金利がより長期間、高水準で維持される可能性を織り込み始めています
- 米財務省は中長期債の発行規模据え置きと短期証券への依存継続を発表しました