2025/8

『米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約』・2025/8/23

米国市場まるわかり|株式・債券・為替・商品先物を毎日要約とは?

 

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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)

米国株、パウエル議長のハト派発言で急伸-ダウは最高値更新

  • 米国株は22日に大幅反発、ダウ平均が過去最高値を更新
  • パウエルFRB議長が「9月利下げ」の可能性を示唆し、市場は安心感
  • S&P500は5月以来の大幅高、銀行株や小型株が特に強い
  • インテルへ米政府が10%出資予定、アップルはAIでグーグルと提携検討

株式市場の動き

22日の米国株式市場は急上昇し、週間ベースでもプラス圏に浮上しました。

  • S&P500:+1.52%(96.74高)

  • ダウ平均:+1.89%(846.24高、過去最高値更新)

  • ナスダック:+1.88%(396.23高)

特に小型株指数は4%急伸し、銀行株指数も史上最高値を更新しました。半導体株やテスラも大幅高となりました。


利下げ期待が市場を押し上げる

パウエルFRB議長はジャクソンホール会議で、インフレが完全に2%目標を達成する前でも「雇用市場の安定」を重視し、政策金利を引き下げる可能性を示唆しました。

利下げとは?

中央銀行が政策金利を下げること。借入コストが下がり、企業や家計の資金繰りが改善 → 投資や消費を促進する効果がある。

市場では、9月の利下げ確率が75% → 90%に上昇しました。

【CME FedWatchツール】の使い方と見方CME FedWatchツールは、投資家やトレーダーが連邦準備制度(FRB)の金融政策を予測するためのツールです。CMEグループのフェデラルファンド先物取引データを基に、次回FOMCでの金利変更の確率を示します。記事では、FedWatchツールの概要、確率の計算方法、具体的な使い方と見方、投資判断への活用方法を解説しています。FXや株式投資を行う際に非常に役立つ情報を提供しています。...

専門家の見方

  • グーハ氏(エバコアISI):「パウエル議長は9月利下げのドアを広く開いた」

  • ケンウェル氏(eToro):「FRBはインフレと雇用悪化リスクの板挟み。バランスが難しい」

  • シャー氏(プリンシパルAM):「0.50%の大幅利下げは正当化できない」

  • ラウト氏(アバウンド):「9月利下げを正当化するデータはすでに揃っている」


個別銘柄ニュース

  • インテル:経営不振の中、米政府が株式10%取得へ。株価は5.5%高

  • アップル:音声AI「Siri」の刷新に向け、グーグルの生成AI「Gemini」活用を協議

  • テスラ:+6.2%の急伸で市場をけん引

  • コインベース:仮想通貨関連株として6.5%高

  • インテュイット:業績予想未達で約5%下落


まとめ

  • パウエル議長のハト派発言で株式市場は全面高

  • 利下げ期待が強まり、銀行株や小型株が特に上昇

  • インテルやアップルのニュースも市場を刺激

  • 市場は短期的に強気ムードが継続する可能性

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

米国債利回り

米国債利回り、パウエル発言で大幅低下

  • パウエルFRB議長が9月利下げの可能性を示唆
  • 米国債利回りが全面的に低下、特に2年債で大きく下落
  • イールドカーブ(長短金利差)が2021年以来の水準に拡大
  • 市場は9月利下げを85%の確率で織り込み

米国債利回りの動き

22日の米国債相場は大幅に上昇(=利回りは低下)しました。特に短期の2年債や中期の5年債の利回りが大きく下がりました。

  • 2年債利回り:3.69%(前日比 -10bp)

  • 10年債利回り:4.25%(前日比 -7.6bp)

  • 30年債利回り:4.88%(前日比 -4.2bp)

利回り低下は、投資家が利下げに備えて国債を買ったために起こります。


イールドカーブの動き

イールドカーブとは、国債の「期間別の利回り」を線で結んだものです。
通常は「長期のほうが利回りが高い」形ですが、FRBの政策で逆転することもあります。

今回は 5年債と30年債の利回り差が112bpを超え、2021年以来の水準まで拡大しました。
これは「利下げに敏感な短期債が急低下した一方、長期債は下がり幅が限定的」だったためです。


市場の見方

  • パウエル議長は「インフレリスクより雇用市場の弱さを重視」する姿勢を示しました。

  • 金利スワップ市場では 9月利下げを85%の確率で織り込み。
    (講演前は65%程度だったため、市場の確信が大きく高まった形)

  • 年内に2回の利下げが行われるとの見方が広がっています。


専門家のコメント

  • ブラード前セントルイス連銀総裁:9月25bp利下げは「既定路線」

  • クレディ・アグリコルのマリノフ氏:インフレより労働市場の弱さを意識した転換


まとめ

  • パウエル議長の発言を受けて、米国債利回りは全面的に低下

  • 特に2年債は今月1日以来の大幅な下げ幅

  • イールドカーブが大きくスティープ化(長短金利差拡大)

  • 市場は9月の利下げ開始を有力視

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体の動き

ドル単体の動き

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

 

ドル急落、円・ユーロが大幅高に、パウエル議長の利下げ示唆で9月FOMCへの期待強まる

  • パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で「9月利下げの可能性」を示唆
  • ドル指数は約1%下落、円とユーロはともに1%超の上昇
  • 市場は9月利下げ確率を85%まで織り込み
  • 労働市場の弱さとインフレ指標の鈍化が背景

ドル安進行と通貨市場の動き

ブルームバーグ・ドル指数は1201.34(-0.79%)と下落。
ドルは主要通貨に対して売られ、特に円とユーロが大きく買われました。

  • ドル/円:146.94円(-0.96%)

  • ユーロ/ドル:1.1722ドル(+1.00%)

  • ポンド:1.3527ドル(+0.86%)

  • 豪ドル:0.6492ドル(+1.14%)

さらに、暗号資産ビットコインも4.1%高の11万7035ドルと上昇しました。


パウエル議長の発言内容

ジャクソンホール会議でパウエル議長は、

  • 「失業率など労働市場が安定しているため、慎重に政策変更を検討可能」

  • 「景気抑制的な現行政策は、見通しやリスクバランス次第で調整余地がある」

と発言。これは利下げに前向きな「ハト派(金融緩和寄り)」なメッセージと受け止められました。

ハト派とは?

中央銀行が金利引き下げや金融緩和に積極的な姿勢を指す言葉です。逆に金融引き締めを重視する立場は「タカ派」と呼ばれます。


市場の反応と見通し

  • CMEフェドウオッチによると、9月利下げ確率は85%(発言前72%)

  • 年内の利下げ幅は54bp(0.54%)に拡大予想。

  • 雇用統計の弱さやCPIの鈍化が背景。

  • 一方でPPI(卸売物価指数)の強さが一時利下げ観測を後退させていたが、今回の発言で再び高まった。

シティのムーアCIOは「ドル下落は一時的に止まったが、市場が本気で利下げサイクルを信じるなら、ドルはさらに弱含むはず」とコメントしています。


まとめ

  • パウエル議長が9月利下げの可能性を示唆

  • ドルは主要通貨に対して下落、円・ユーロが大幅高

  • 市場は9月FOMCでの利下げを85%織り込み

  • 今後の焦点は労働市場データインフレ指標

 

原油と金の動向:利下げ期待で買い優勢に

  • パウエルFRB議長が9月利下げに前向きな姿勢を示したことで、原油・金ともに上昇
  • 原油は供給過剰懸念が続く一方、金は過去最高値更新の可能性も指摘されている

原油:利下げ期待で続伸も、供給過剰が重荷

ニューヨーク原油先物(WTI)は小幅ながら3日続伸し、1バレル=63.66ドルで取引を終えました。

  • 利下げ期待:金利低下は経済活動を刺激し、燃料需要の増加が見込まれる。また、資金調達や在庫保管のコストも下がるため原油には追い風。

  • リスク資産連動:パウエル議長の発言が市場予想よりハト派的(=金融緩和に積極的)と受け止められ、株式などリスク資産とともに原油も買われた。

  • 懸念材料:夏の需要期終了後に供給過剰になるとの見方が強く、OPECプラスの減産縮小や米中貿易摩擦による成長鈍化懸念が重し。

  • 年初来の動き:原油価格はすでに10%以上下落しており、基調は弱め。


金:利下げ観測で上昇、過去最高値更新の可能性も

金はニューヨーク市場で反発し、スポット価格は1オンス=3,373.40ドルに上昇しました。

  • 背景:パウエル議長の利下げ示唆でドル安・米国債利回り低下が進み、安全資産の金に買いが集まった。

  • 専門家の見方:INGのストラテジストは「今年の金上昇相場を勢いづける“最後のピース”が利下げ観測」と指摘。過去最高値更新の可能性も示唆。

  • 先物市場:COMEX金先物12月限は1.1%高の3,418.50ドルで終了。


まとめ

  • 原油は利下げ期待で小幅上昇したが、供給過剰懸念が根強い

  • OPECプラスの減産縮小や米中摩擦が重しとなり、年初来では10%超下落

  • 金はドル安・利回り低下を背景に大幅上昇、過去最高値更新の可能性も浮上

  • 市場は「利下げによるリスク資産の回復」と「供給過剰・景気減速懸念」の綱引き状態