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昨日の市況まとめ 1分解説
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き
米株式市場が反発、アップル大型投資で市場心理改善
- 米株式市場は、米国の利下げ期待やアップルの大型投資を背景に反発
- アップルが国内生産に約14兆7500億円(1000億ドル)を追加投資するとトランプ大統領が発表予定
- 経済指標の悪化で利下げ期待が高まり、ドル安と短期債利回り低下を誘発
株価は押し目買いで大幅反発
6日の米株式市場は反発しました。特にハイテク株への買いが活発で、ナスダック総合指数は1.21%、ナスダック100指数は1.3%上昇しました。米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げを行うとの期待感から、短期債の利回りが下がり、ドル安が進みました。
押し目買いとは?
株価が一時的に下がった際に、将来的な上昇を見込んで安値で買うこと
アップルが国内生産強化で株価上昇
トランプ米大統領は、アップルが米国内生産拡大のため約1000億ドル(約14兆7500億円)を追加投資する計画を発表する予定です。これを受けてアップル株は5.1%も上昇しました。
ホワイトハウス報道官も、この動きは米経済と国家安全保障の強化につながると述べています。
アニマルスピリッツとは?
市場参加者が将来への楽観的な期待をもとに積極的に投資する心理状態のこと
FRB関係者も利下げを示唆
FRBのクック理事は、7月の雇用統計に懸念を示し、米経済が転換点を迎えている可能性を指摘しました。さらに、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、経済減速を踏まえて短期的に利下げが必要となる可能性を示唆しています。
業績好調企業が目立つ
企業決算は概ね予想を上回っており、市場心理を支えています。
ただし、一部企業ではデータセンター部門の不振が目立ち、AMDは6.4%安、スーパー・マイクロは18.3%安となりました。
米経済は不安要素を抱えながらも株価は堅調
ゴールドマン・サックスのマクロトレーダーは、米国が景気後退(リセッション)に陥る可能性が30%にも関わらず、株式市場が堅調であることに疑問を投げかけています。市場は短期的なリスクを無視しているとの指摘です。
今後の投資戦略は?
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのヘーフェル氏は、短期的な不確実性や株価の割高感はあるが、投資家は変動リスクを管理しながら長期的な利益を目指すべきと提言しています。
まとめ
- 米株式市場が利下げ期待やアップルの投資計画を受けて反発。
- 企業決算が堅調で、市場心理は改善。
- 一方で経済指標悪化やリセッション懸念も残り、楽観視には注意が必要。
- 短期的な下落は押し目買いの機会との見方も。
- 投資家は短期的な変動リスクを管理しつつ、長期的視点での投資が推奨される。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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米国債入札不調で利回り曲線がスティープ化、10年債応札倍率1年ぶり低水準
利回り曲線のスティープ化とは
米国債市場では、利回り曲線がスティープ化しました。これは短期債の利回りが下がり、長期債の利回りが上がることで、グラフで見ると曲線が急な角度になることを指します。
今回の動きの要因は以下の通りです
- 長期債:10年債入札の不調により売られて利回り上昇
- 短期債:早期利下げ観測を背景に買われて利回り低下
各年限の利回り変動
具体的な数値
- 30年債利回り:4.82%(+4.4bp上昇)
- 10年債利回り:4.23%(+2.2bp上昇)
- 2年債利回り:3.71%(-1.3bp低下)
※bp(ベーシスポイント):1bp = 0.01%を表す金利の単位
10年債入札の詳細結果
入札の不調な内容
420億ドル規模で実施された10年債入札は以下の通り不調でした
- 最高落札利回り:入札前の市場水準を1.1bp上回る高水準
- 応札倍率:2.35倍(過去6回平均の2.51倍を大幅に下回る)
- プライマリーディーラー割合:16.2%(1年ぶりの高水準)
- 間接入札者割合:64.2%に低下
他の年限の入札状況
- 3年債入札(580億ドル):応札倍率2.53倍で平均を下回る軟調な結果
市場への影響
入札不調を受けて、長期ゾーンの国債利回りは上昇しました。特に10年債利回りは5営業日ぶりに上昇に転じる見通しとなっています。
まとめ
- 米国債市場では10年債入札の不調により利回り曲線がスティープ化しました
- 長期債(10年・30年)の利回りが上昇し、短期債(2年)の利回りが低下しました
- 10年債入札の応札倍率は2.35倍と1年で最も低い水準となりました
- 早期利下げ観測が短期債の買いを支える一方、長期債には売り圧力がかかっています
為替市場(FX) 通貨強弱
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