2025/9

経済ニュースまとめ 週始めの重要ニュース 2025/9/1

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目次

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米雇用統計、4カ月連続で弱い結果予想-利下げ議論の材料に

  • 8月の米雇用者数は約7万5,000人増の予想で、4カ月連続10万人を下回る見通し
  • 失業率は4.3%に上昇し、約4年ぶりの高水準となる可能性
  • 9月のFOMC会合での利下げ判断の重要材料となる

雇用市場の軟化が鮮明に

低調な雇用者数の伸び

エコノミスト調査によると、8月の非農業部門雇用者数は約7万5,000人増と予想されています。これは4カ月連続で10万人を下回る結果で、2020年のコロナ禍以来の弱い数字となります。

非農業部門雇用者数とは? 農業以外の分野で働く人の数で、米国の雇用情勢を測る最も重要な指標の一つです。

失業率も上昇傾向

失業率は4.3%まで上昇する見込みで、これは約4年ぶりの高水準となります。労働市場の軟化を示す明確な兆候と言えるでしょう。

FRBの政策判断に影響

利下げ論議が活発化

9月5日に発表される雇用統計は、FOMC会合での金融政策決定に大きな影響を与えます。一部のFRB理事は雇用者数の伸び鈍化を受け、9月の利下げを支持しています。

FOMCとは? 連邦公開市場委員会のことで、アメリカの金融政策を決定する会議体です。

今後の注目材料

  • 9月3日:地区連銀経済報告(ベージュブック)公表
  • 各地区連銀総裁の発言
  • ISM製造業・非製造業景況指数

雇用市場の軟化が続く中、FRBがどのような政策対応を取るかが注目されます。

米株市場、今後2週間が正念場-重要指標ラッシュで方向性決まる

  • S&P500は史上最高値更新も、9月は歴史的に株価下落しやすい月
  • 雇用統計、インフレ指標、FOMC会合が14営業日以内に集中
  • 市場の静けさが逆に大きな変動の前兆となる可能性を専門家が警戒

株価上昇は継続するか

好調な株式相場の現状

S&P500種株価指数は先週、終値で6,500を上回る史上最高値を更新しました。年初来では9.8%上昇し、4月の安値からは30%も上昇しています。しかし、8月の月間上昇率は3月以来の小幅にとどまりました。

S&P500とは? 米国の主要500社の株価を基に算出される株価指数で、米国株式市場全体の動向を表す代表的な指標です。

9月の季節的な弱さ

歴史的に9月は株式市場にとって最も厳しい月とされています。過去30年間で9月のS&P500は平均0.7%下落しており、直近5年間では4回がマイナスとなっています。

重要イベントが目白押し

14営業日の集中スケジュール

  • 9月5日:8月雇用統計
  • 9月11日:消費者物価指数(CPI)
  • 9月17日:FOMC会合・金利政策決定
  • 9月19日:トリプルウィッチング(デリバティブ満期集中日)

これらの発表が投資家心理を大きく左右することになりそうです。

専門家の慎重な見方

異様な市場の静けさに警戒感

VIX指数(恐怖指数)は節目の20を下回る状態が続いており、市場のボラティリティは低い水準にあります。しかし、専門家はこの静けさを警戒しています。

VIX指数とは? 株式市場の変動率を示す指数で、数値が高いほど投資家の不安が大きいことを表します。

強気派も一時的な調整を予想

ファンドストラットのトーマス・リー氏は「S&P500が今秋に5-10%下落し、その後年末までに6,800-7,000に反発する」と予想しています。

利下げ期待と経済指標の結果次第で、市場は大きく動く可能性があります。投資家にとって重要な局面を迎えています。

中国インド、7年ぶり会談でトランプ政権下の協力強化を確認

  • 習近平主席とモディ首相がトランプ復帰後初の首脳会談を実施
  • 米国の貿易戦争に対抗し、両国の協力深化で合意
  • 直行便再開や国境問題の緩和など関係改善が進展

7年ぶりの首脳会談が実現

関係改善の背景

中国の習近平国家主席とインドのモディ首相は31日、上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて天津市で会談しました。モディ首相の中国訪問は7年ぶりとなります。

上海協力機構とは? 中国、ロシア、インドなどユーラシア諸国による地域協力機構で、経済協力や安全保障について話し合う国際組織です。

具体的な関係改善策

モディ首相は以下の進展を発表しました

  • 両国間の直行便運航再開
  • 国境対立地点からの軍隊撤退
  • 過去1年間での関係安定化

米国の圧力が協力を後押し

共通の課題に直面

両国は現在、アメリカからの厳しい経済制裁に直面しています。特にインドは、ロシア産原油購入を理由に米国から50%の高関税を課されており、国際的なパートナーシップの多様化が急務となっています。

習主席の4つの提案

習主席は会談で以下の協力強化案を提示しました:

  • 戦略的意思疎通の強化による相互信頼の深化
  • 協力拡大による互恵共栄の実現
  • 互いの懸念への配慮
  • 多国間協力強化による共通利益の保護

多国間協力とは? 2国間だけでなく、複数の国々が参加する国際的な枠組みでの協力関係のことです。

今後の展望

習主席は「両国がライバルでなくパートナーであり続け、互いを発展の機会と見なす限り、中印関係は繁栄する」と述べました。

トランプ政権の保護主義的な政策により、アジアの二大国が協力を深める動きは、今後の国際情勢に大きな影響を与える可能性があります。

トランプ関税が違法判断、世界の貿易相手国に混乱広がる

  • 連邦高裁がトランプ政権の世界的関税措置を違法と判断
  • IEEPA法を根拠とする関税発動は法的根拠が不十分と結論
  • 各国が米国との貿易合意を見直す動きが活発化

連邦高裁が関税措置を違法と判断

7対4の僅差で違法判断

連邦高裁は29日、トランプ大統領が国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づいて発動した世界的な関税措置について、違法との判断を下しました。裁判所は「同法には関税やその同義語は一切言及されていない」と指摘しています。

IEEPA法とは? 国際緊急経済権限法のことで、国家安全保障上の脅威に対応するため大統領に経済制裁の権限を与える法律です。

複雑な判決内容

判決では関税措置を違法としながらも、以下の点も示されました

  • 訴訟が進行中は関税の効力を維持
  • 仮差し止め命令が出される場合は原告のみに限定される可能性
  • トランプ政権は連邦最高裁への上訴が可能

仮差し止め命令とは? 裁判の結果が確定するまでの間、一時的に特定の行為を禁止する裁判所の命令です。

世界の貿易相手国に混乱

専門家が警告する影響

元米通商代表部(USTR)次席代表のウェンディ・カトラー氏は「貿易相手国・地域はぼうぜんとし混乱している」と指摘。各国が以下の対応を取る可能性があると分析しています

  • インド:50%の高関税から解放される可能性に期待
  • 中国:現在進行中の交渉での譲歩スタンスを見直し
  • EU:加盟国の貿易合意承認に疑問の声
  • 日本・韓国:口頭合意の取り組みを引き延ばす可能性

USTR(米通商代表部)とは? アメリカの貿易政策を担当する政府機関で、他国との通商交渉を主導します。

トランプ政権の反応

トランプ氏は自身のSNSで「関税が撤廃されれば国にとって完全な大惨事になる」と投稿。ベッセント財務長官らも「米国の外交政策に深刻な損害をもたらす」と主張しています。

今後の法廷闘争の行方が、世界貿易秩序に大きな影響を与えることになりそうです。

今週のアメリカ注目指標

通貨強弱(為替市場)

先週(8/25~8/29)

先々週(8/18~8/22)

↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

債券市場 金利市場

CMEのFedWatchツールの見方はこちら

総合:利下げ織り込み(先週比)

今日

一週間前

米金利一週間

 

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