最近、PCEデフレーターという言葉を聞くことが多くなってきました。
これは経済指標で、今世界中が闘っているインフレ(物価動向)を示す非常に指標になります。
なので今回はPCEデフレーターについて素人分析していこうと思います!
まずは、、、
インフレ率を見るならCPIがあるんじゃないですか?と誰もが思っていると思います。
そうなんです、マーケット(市場参加者)はCPIを重視しています。その証拠に株や為替はこのCPIをトリガーに大きく動く事が多いです。
なぜなのか?
それはCPIの方が先に公表されるからです。
CPI(消費者物価指数)毎月15日前後に公表
PCEデフレーター 毎月月末に公表
もう少し詳しく説明します。その前にまずはPCEデフレーターとは何なのかをお伝えします。
PCEデフレーターってなに?
米商務省が毎月末に発表している個人消費の物価動向を示す指標。
個人消費支出(Personal Consumption Expenditure)のデフレーターで、名目PCEを実質PCEで割ったものです。消費段階での物価上昇圧力を測る尺度として用いられます。PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものを「PCEコアデフレーター」と呼び、FRBが最も重視している物価指標として知られています。同様の指標にCPIがありますが、PCEデフレーターの方が調査対象が広いため、実際の物価動向を反映しているとされています。
非常にわかりづらいです。素人には難しすぎます。素人なのでもっと簡単に考えます。
PCE=個人消費支出これはわかります。
どうやって算出してる?
名目PCEを実質PCEで割る。はいこれはわかりません。簡単に説明します。
名目PCEとはつまり、消費者が買おうとしていた物で
実質PCEは、実際に買った物です。
例をあげます
今日の夕飯はカレーを作ろう!スーパーで買い出しだ!あれ?国産牛肉が300円か。。。高いから外国産の200円のでいいや!
こんな感じで本当は国産の肉(名目)を買いたかった。けれども実際は外国産の安い肉(実質)を買った。みたいな感じです。(どうやって調査しているかは知らない)
何をどのように買ったか?がPCEデフレーターです。
なぜPCEデフレーターが注目されるのか?
FRB(アメリカの中央銀行)が注目しているからです。
FRBはインフレ率2%を目標に政策金利を決めています。
その2%は何を見て決めているのか?
それがPCEデフレーターなんです。CPIじゃないんですね。
CPIとの違い
ではCPIとの違いを簡単に説明します。
まずは最初にも言いましたが、公表の日時ですね。
CPIは毎月15日前後
PCEデフレーターは毎月月末(第四金曜日)
算出方法も違いますね。
CPIは単純に物の値段を表す。(物の値段がいくらになったか)
PCEデフレーターは消費者が何をどう買ったかを表す。(購買行動を反映している)
調査対象商品もPCEデフレーターの方が多いです。
CPIは労働省でPCEデフレーターは商務省
調査地域の違い
CPIの調査地域は主に都市部でPCEデフレーターは全国でなので調査範囲が広いです。
まだまだ細かい違いはあります。
要はPCEデフレーターの方が細かくてより実際値に近いと言えます。(実態に近い)
なのでFRBが好んでみているのでしょうね。
それでもCPIの方が注目される理由
話だけ聞くとPCEデフレーターの方がより精度があり重要な気がします。
しかしマーケットが注目しているのは確実にCPIの方です。理由は、やはり先に公表されることです。
要はCPIはPCEデフレーターの先行指標になっているということですね。
基本的にマーケットは常に先に織り込んで行きます。CPIが良ければ(悪ければ)PCEも同じだろう!と思って先に動いているんですね。
まとめ
まとめると、CPIもPCEデフレーターも物価動向を示す指標
FRB(アメリカの中央銀行)はPCEデフレーターを好んで見る
PCEデフレーターの方が調査範囲も広いし、色々細かく調べているので、より実態がわかる
CPIの方がマーケットは注目している、理由はPCEデフレーターの先行指標になっているから
こんな感じです!
あくまでPCEデフレーターが重要なんだけどマーケットは先に動いてしまうってことですね!
織り込むの意味がまた深くなったきがします。
最後まで見ていただきありがとうございました。