2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/13

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(12日)は長期金利小幅上昇、ドル安、株高でした。

米国株式市場

S&P500種株価指数の時価総額増加

  • 今週は既に1兆3000億ドル(約184兆円)を超える時価総額が上乗せ

主要株価指数の上昇

  • S&P500種株価指数:0.75%上昇
  • ダウ工業株30種平均:0.58%上昇
  • ナスダック総合指数:1.00%上昇

経済統計の影響

米生産者物価指数(PPI)

  • エコノミスト予想をわずかに上回る伸び
  • 前月分は下方修正
  • 米金融当局が重視するインフレ指標に反映される項目は総じて抑制された水準

米新規失業保険申請件数

  • 小幅に増加

市場の反応と見通し

アナリストの見解

  • 現在のFOMCは「ハト派」のサプライズを与える可能性あり
  • 50bpでの利下げ開始の可能性を残す

個別銘柄の動向

  • 大型ハイテク株の「マグニフィセント・セブン」指数:1.4%上昇
  • 小型株のラッセル2000:1.2%上昇
  • 半導体株は全般に上昇
  • ウェルズ・ファーゴは資金洗浄防止策の強化を求められ、株価下落

今後の利下げサイクルへの期待

  • 利下げサイクル開始の舞台は整った
  • 最初の利下げは25bpと市場で予想
  • 利下げサイクルのペースと規模に注目が集まる

小型株への注目

  • 金融緩和サイクルの恩恵が最も期待できる
  • 50bpの利下げなら急激に上昇する可能性
  • 非常にハト派な25bpでも小型株を押し上げる

まとめ(解説)

米国株式相場は続伸し、S&P500種株価指数の時価総額は大幅に増加しました。発表された経済統計は、今後の利下げサイクル予想を変えるには至らなかったものの、市場では利下げ開始への期待が高まっています。

アナリストは、現在のFOMCが「ハト派」のサプライズを与える可能性を指摘し、50bp(0.5%)での利下げ開始の可能性も残されていると見ています。大型ハイテク株や小型株は上昇し、特に小型株は金融緩和サイクルの恩恵を受けると注目されています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 1回→65.00%(-20.00%)
  • 2回→35.00%(+20.00%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→0%(%)
  • 4回→57.41%(-22.38%)
  • 5回→42.59%(+22.38%)

米国債市場

FOMCの利下げ幅検討

  • 来週の会合で25bpか50bpの利下げ幅を検討(WSJ報道)
  • スワップ市場では50bp利下げの織り込み具合がやや強まる

主要国債利回りの変化

  • 米30年債利回り:3.99%(2.6bp上昇)
  • 米10年債利回り:3.68%(2.3bp上昇)
  • 米2年債利回り:3.64%(0.2bp上昇)

国債利回り上昇の要因

ドイツ連邦債の軟化の影響

  • ECBが予想通りの利下げを発表
  • ラガルド総裁は金利について特定の道筋を約束せず

米国の経済指標

  • 8月の卸売物価指数(PPI)の伸びは市場予想を上回るも、インフレ鎮静化と一致
  • 新規失業保険申請件数はエコノミスト予想と一致
  • FRBの利下げは段階的なものになるとの観測は覆されず

欧州中央銀行(ECB)の利下げ決定

  • 0.25%の追加利下げを決定
  • ECBによる年内の利下げ観測が後退し、ユーロ圏国債利回りが上昇
  • ユーロ圏国債利回りの上昇が米国債利回りの上昇につながった可能性

まとめ(解説)

米国債相場は小幅安となりました。FOMCが来週の会合で25bp(0.25%)か50bp(0.5%)の利下げ幅を検討しているとのWSJ報道を受け、スワップ市場では50bp利下げの織り込み具合がやや強まりました。

米国債利回りの上昇は、ドイツ連邦債の軟化や欧州中央銀行(ECB)の利下げ決定による影響が考えられます。ECBによる年内の利下げ観測が後退したことで、ユーロ圏国債利回りが上昇し、それが米国債利回りの上昇につながった可能性があります。

米国の経済指標は、FRBの利下げが段階的なものになるとの観測を覆すものではありませんでした。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場

ECBの政策金利引き下げ

  • 25bpの引き下げを実施
  • 中銀預金金利は3.50%に

ラガルド総裁の発言

  • 利下げの道筋は事前に決定されるものではない
  • データに依存する姿勢を維持

ユーロの反応

  • 対ドルで一時0.5%上昇し、1.1066ドルを付ける
  • ECBの利下げは今年2回目

主要通貨の動向

ブルームバーグ・ドル指数

  • 米PPI統計発表後に0.3%下落
  • 今月6日以来の大幅な下げ

  • 対ドルで上昇(円高)

日本銀行の見解

  • 田村直樹審議委員が2026年度までに政策金利を1%程度まで引き上げる必要性を示唆

市場の反応と見通し

短期オプション市場

  • 対円で豪ドルのダウンサイドに強い需要

アナリストの見解

  • 英KPMGのチーフエコノミスト、ヤエル・セルフィン氏:
    • 今後の金利動向は不透明
    • ECB理事会では利下げペースについて意見が分かれている
    • 12月の追加利下げとターミナルレート予想

米国の経済指標と利下げ観測

  • 新規失業保険申請件数はエコノミスト予想と一致
  • 卸売物価指数(PPI)は予想を上回るも、インフレ鎮静化と一致
  • FRBが来週の会合で0.25%ポイント利下げを実施するという観測が強まる

まとめ(解説)

ECBが予想通り政策金利を25bp引き下げたことを受け、ユーロは対ドルで上昇しました。一方、ブルームバーグ・ドル指数は米PPI統計発表後に大幅に下落し、円は対ドルで上昇しました。

ラガルド総裁は利下げの道筋が事前に決定されるものではないと発言し、今後のECBの金融政策に関する不透明感が高まっています。アナリストは、今後の金利動向について意見が分かれているものの、追加利下げの可能性を示唆しています。

米国では、経済指標が強弱まちまちとなる中、FRBが来週の会合で0.25%ポイントの利下げを実施するという観測が強まっています。

コモディティ市場

原油上昇

ハリケーン「フランシーヌ」の影響

  • メキシコ湾岸の原油生産に混乱をもたらす
  • 日量約67万バレル(同地域の産油量の3分の1余り)の石油生産が停止

アルゴリズム取引の動向

  • ここ最近の激しい売りが一巡
  • CTA投資家も売りを控えている

アナリストの見解

  • ブリッジトン・リサーチ・グループのスティーブン・ロゼム氏:
    • 現時点で売りは見られない
    • 相場が再び下げに転じれば、新たな売りが出る可能性
  • サクソバンクの商品戦略責任者オレ・ハンセン氏:
    • 現在の水準で悪材料が織り込まれ過ぎている可能性
    • 中国経済減速のシナリオをおおむね確認
    • フランシーヌの影響が弱まる中、市場は新たな売り圧力を受けやすい

国際エネルギー機関(IEA)の見解

  • 中国経済の冷え込みにより世界石油需要の伸びが「急減速」
  • 石油価格が3年ぶりの安値に

金相場の反発

金スポット相場の最高値更新

  • 米インフレ指標が予想を上回る伸びを示す
  • 米失業保険申請件数は増加
  • 米金融当局が来週利下げを実施するとの見方はほとんど変わらず

ECBの利下げ発表

  • 政策金利引き下げを決定
  • インフレ率が2%に向かって低下する一方で景気への懸念が深まる

アナリストの見解

  • サクソバンクの商品戦略責任者オレ・ハンセン氏:
    • ECBの利下げ、米失業保険申請件数の小幅増加、米PPIの小幅加速が金を新たな高値に押し上げるのに十分
    • 米国でも利下げサイクルが始まれば、金相場の支えとなる可能性が高い

投資家による金買い戻しの動き

  • 米CFTCのデータによると、ヘッジファンドのグロスショートポジションが4週間ぶりの高水準に

まとめ(解説)

ニューヨーク原油先物相場は続伸しました。ハリケーン「フランシーヌ」の影響によりメキシコ湾岸の原油生産に混乱が生じ、アルゴリズム取引による売りも一巡しました。アナリストは、現在の水準で悪材料が織り込まれ過ぎている可能性を指摘しつつも、中国経済減速のシナリオを確認しています。

金相場は反発し、スポット相場は最高値を更新しました。米インフレ指標が予想を上回る伸びを示し、ECBも政策金利の引き下げを発表しました。アナリストは、これらの材料が金を新たな高値に押し上げるのに十分だったと述べ、米国でも利下げサイクルが始まれば、金相場の支えとなる可能性が高いと指摘しています。