2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/14

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(13日)は金利低下、ドル横ばい、株高でした。

米国株式市場

株式市場は続伸

  • 大幅利下げ観測の台頭で、金融緩和の恩恵が期待できる銘柄へのローテーションが進んだ
  • S&P500種株価指数は週間ベースで今年ベストのパフォーマンス

景気に敏感な銘柄が好調

  • 小型株のラッセル2000指数は2.5%上昇
  • S&P500イコールウエート指数はS&P500種を上回り、株高の裾野が広がるとの期待

来週のFOMCに注目

50bpの利下げ観測

  • 来週のFOMCで50bpの利下げが決まる確率に変化があった
  • 50bp利下げを否定する理由は乏しい
  • 50bp利下げ以外なら市場は落胆する可能性

積極的な利下げに動く論拠は強い

  • FOMCが早めに味方につくのは好ましい
  • ただし、遅行性の数字にこだわる金融当局が50bpを決定するとは思えない

市場の関心事

ハイテク・通信からディフェンシブへのローテーション

  • トップ銘柄の増益率がなおも他の指数構成銘柄を上回ると見込まれている
  • 流動性トップ級の大型ハイテク株が再び買いを集める可能性

マグニフィセント・セブンの存在感

  • 法的係争や規制当局の調査といった課題はあるが、今に始まったことではない
  • マグニフィセント・セブンを悲観し過ぎるのは、ポートフォリオに大きなリスクをもたらしかねない

雇用統計の動向

  • 米雇用統計が明らかに強弱いずれかの兆候を示唆するまで株式相場は大きく動かない可能性が高い
  • 8月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比14万2000人増と、市場予想を下回った

まとめ(解説)

米国株式市場は、大幅利下げ観測の台頭により金融緩和の恩恵が期待できる銘柄へのローテーションが進み、続伸した。景気に敏感な小型株が好調で、株高の裾野が広がるとの期待が高まっている。

来週のFOMCでは50bpの利下げが決まる確率に変化があり、市場は積極的な利下げを望んでいるが、金融当局が50bpを決定するかは不透明だ。

市場の関心事としては、ハイテク・通信からディフェンシブへのローテーション、マグニフィセント・セブンの存在感、雇用統計の動向などが挙げられる。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 1回→55.00%(-10.00%)
  • 2回→45.00%(+10.00%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→0%(%)
  • 4回→41.79%(-15.62%)
  • 5回→58.21%(+15.62%)

米国債市場

50bp利下げ観測の復活

  • つい数日前に消えたと思われていた50bp利下げの観測が復活し、市場に織り込まれた
  • フェデラルファンド(FF)金利先物10月限の取引が活発になり、同年限としては過去2番目の出来高を記録
  • 市場が織り込む50bp利下げの確率は13日に40%に上昇(今週初めは4%)

国債利回りの低下

  • 米30年債利回り: 3.98% (-0.5bp)
  • 米10年債利回り: 3.66% (-1.9bp)
  • 米2年債利回り: 3.58% (-5.5bp)

来週のFOMCに対する見方

50bp利下げを支持する意見

  • TCWグループのブライアン・ウェーレン氏: 来週の利下げ幅が25bpなら、FOMCは後手に回っていることになる
  • 8月の小売売上高が予想外の弱い数字となれば、50bp利下げへのモメンタムは強くなる

25bp利下げにとどまる可能性

  • 25bpにとどまるなら、債券にはむしろ強気(FOMCがこの先もっと行動せざるを得なくなることを意味する)
  • 経済が引き続き底堅く、インフレ率はやや高止まりしているという最近の兆候を踏まえると、大幅な金利調整の必要性については懐疑的な見方が大勢

一時的に11月まで75bpの利下げが織り込まれた

  • 次回2回の会合で一度50bp利下げがあるというトレーダーの見方を反映

その他の材料

ダドリー前ニューヨーク連邀銀行総裁の発言

  • 17-18日のFOMCでFRBが50bpの利下げを実施する強い論拠があるとの認識を示した

WSJなどの報道

  • FRBの利下げ幅が25bpになるか50bpになるか予断を許さない可能性がある

まとめ(解説)

米国債市場では、50bp利下げ観測の復活を背景に国債利回りが低下した。来週のFOMCでは、50bp利下げを支持する意見と25bpにとどまる可能性が交錯している。

一時的には11月まで75bpの利下げが織り込まれるなど、市場参加者の間で大幅利下げへの期待が高まっている。

ただし、経済の底堅さやインフレ率の高止まりを踏まえると、大幅な金利調整の必要性については懐疑的な見方も根強い。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場

ドルの下落

  • ブルームバーグ・ドル指数は週間では2週連続の下落となる見通し
  • 市場では50bp利下げが確率40%として織り込まれた
  • FOMCが利下げ幅を25bpにするか、50bpにするか検討しているとしたWSJ報道がきっかけ

円の上昇

  • ドルは対円で一時1.1%下げて140円29銭を付け、今年の最安値を更新
  • 次は140円が節目となる
  • オプション市場では一部のヘッジファンドが円に強気のポジションを積み増している(円高ポジション)
  • 円は第3四半期に、世界の通貨の中で最高のパフォーマンス

来週のFOMCに対する見方

50bp利下げの可能性

  • 来週のFOMCで50bp利下げが決まれば、ドル円は140円を割り込む可能性(ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループのブラッド・ベクテル氏)
  • JPモルガン・チェースのエコノミストは来週の会合では50bpの利下げが行われるべきだとの見解を示した

日本銀行の金融政策決定会合

  • 日銀は19、20日の金融政策決定会合で、緩和的な金融政策を調整する方針を改めて示すと予想
  • 大半のアナリストは今回の金利据え置きを見込んでいるが、日銀当局者の発言は年後半の利上げがあり得ることを示唆

その他の通貨の動向

ユーロ

  • ユーロは対ドルで一時0.3%上昇し、1週間ぶり高値
  • 対ポンドではほぼ変わらず

スイス・フラン

  • スイス・フランは対円で6日続落し、約1年ぶりの連続安
  • 12月19日以来の安値となった

まとめ(解説)

為替市場では、来週のFOMCで50bpの利下げを予想した動きが顕著になり、ドルが下落した。

一方、円は今年の対ドル最高値を更新し、第3四半期に世界の通貨の中で最高のパフォーマンスを記録している。

来週のFOMCでは、50bp利下げの可能性が高まっており、ドルが140円を割り込む可能性もある。日本銀行も金融政策決定会合を控えており、年後半の利上げがあり得ることが示唆されている。

コモディティ市場

原油市場

ニューヨーク原油先物相場は反落

  • 暴風雨「フランシーヌ」が通過したメキシコ湾岸で、生産が再開されていることが材料視された
  • 週間ベースでは1カ月ぶりの上昇(フランシーヌに伴う生産混乱やリスク選好ムードを背景に、売られ過ぎの状況は和らいだ)

原油を圧迫する要因

  • 英石油大手シェルがメキシコ湾での生産再開を明らかにすると、下げに転じた
  • 石油掘削装置(リグ)の稼働数の増加が原油を圧迫(みずほセキュリティーズUSAのロバート・ヨーガー氏)
  • OPEC非加盟国の供給増加や需要低迷で、OPECプラスが計画通りに供給を増やす必要性は限られる(マッコーリーのアナリスト)

原油価格の動向

  • WTI先物10月限は、前日比32セント(0.5%)安の1バレル=68.65ドルで終了
  • 週間では1.4%上昇し、8月初旬以来のプラス
  • 北海ブレント11月限は0.5%下げて71.61ドルで引けた

金市場

金相場は続伸

  • スポット相場は連日で最高値を更新
  • 来週の米利下げが広く予想される中、買いが強まり、前日に2%近く上昇した流れが続いた
  • 週間での上昇率は3%を超える勢い

金価格の上昇要因

  • 米金融緩和観測を追い風に、金は年初から25%余り値上がり
  • 中央銀行による購入や、中東およびウクライナでの紛争を背景とした逃避需要にも支えられた
  • 個人投資家の関心も高まっている

来週のFOMC会合に対する見方

  • トレーダーの間では来週のFOMC会合での大幅利下げの見通しが復活(WSJの報道がきっかけ)
  • 政策当局者らは利下げ幅を巡り、0.25ポイントか0.5ポイントかで決めかねている
  • 市場は0.5ポイント利下げの確率40%と織り込む

金価格の見通し

  • 金利低下は利回りを生まない金にとって総じてプラスとされており、金の先高観は強い(トレーダー)
  • 50bpの利下げ観測が強まっていることと関連している(TDセキュリティーズのダニエル・ガリ氏)
  • 安全資産としての需要もある(RJOフューチャーズのボブ・ハーバーコーン氏)

金価格の動向

  • 金スポット価格は1オンス=2582.40ドル(前日比24.50ドル高)
  • 金先物12月限は2610.70ドルで引けた(30.10ドル上げ)

まとめ(解説)

原油市場では、メキシコ湾岸での生産再開や石油掘削装置の稼働数増加などを受けて、ニューヨーク原油先物相場が反落した。ただし、週間ベースでは1カ月ぶりの上昇となった。

一方、金市場では、来週の米利下げ観測を背景に金相場が続伸し、スポット相場は連日で最高値を更新した。トレーダーの間では、来週のFOMC会合で0.5ポイントの大幅利下げが行われるとの見通しが復活しており、金利低下は金にとってプラスとされている。