2024/10

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/10/18

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

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国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

米国株式市場:堅調な経済指標で株価上昇、ネットフリックスは時間外で乱高下

S&P500種株価指数

  • 終値: 5841.47 (-0.02%)

ダウ工業株30種平均

  • 終値: 43239.05 (+0.37%)
  • 過去5営業日のうち4営業日で終値ベースで最高値を更新

ナスダック総合指数

  • 終値: 18373.61 (+0.04%)

主要企業の動向

  • エヌビディア: 上昇 (台湾積体電路製造TSMCの強気見通しを好感)
  • トラベラーズ: 急伸 (四半期利益が前年同期の3倍に増加)
  • ブラックストーン: 増益決算 (クレジット部門に投資家の資金流入)

経済指標と市場の反応

シティグループの経済サプライズ指数米国版

  • 予想を上回る一連の経済データを受けて4月以来の水準に上昇
  • 実際の発表値とアナリスト予想の差に基づく

小売売上高

  • 9月の小売売上高: 前月比0.4%増 (エコノミスト予想の0.3%増を上回る)
  • 消費の堅調さを示唆

週間の新規失業保険申請件数

  • 市場予想に反して減少

市場関係者の見解

ブレット・ケンウェル氏 (eToro)

  • 強い経済データが続けば将来の利下げ見通しは後退する可能性
  • 企業決算と景気が株価を強力に押し上げている
  • これらの柱が健在である限り、株価には良好な状態が続く

ジョシュ・ジャムナー氏 (クリアブリッジ・インベストメンツ)

  • 堅調な経済指標により景気後退への懸念が和らぐ
  • 投資家が景気と企業業績の成長見通しを修正

まとめ

米株式市場は、ダウ工業株30種平均が上昇し、過去5営業日のうち4営業日で最高値を更新しました。小売売上高が予想を上回り、消費の堅調さを示唆する結果となったことや、台湾積体電路製造(TSMC)の強気な見通しを受けて、半導体株に買いが広がりました。

シティグループの経済サプライズ指数米国版は、予想を上回る経済データを受けて4月以来の水準に上昇しました。市場関係者は、強い経済データが続けば利下げ見通しが後退する可能性があるものの、企業決算と景気が株価を押し上げていると指摘しています。

 

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→34.68%(+28.83%)
  • 1回→65.32%(-28.83%)
  • 2回→0%(%)

年内利下げ確率

  • 1回→29.33%(+14.93%)
  • 2回→70.67%(-14.93%)
  • 3回→0%(%)

米国債:小売売上高の予想超えで利下げ見通し後退、利回り上昇

国債利回りの変化

  • 米30年債利回り: 4.40% (+10.1bp, +2.34%)
  • 米10年債利回り: 4.10% (+8.4bp, +2.10%)
  • 米2年債利回り: 3.98% (+4.1bp, +1.03%)

国債利回り上昇の背景

  • 小売売上高が強い数字となり、年内利下げ見通しが後退
  • トレーダーが予想する金融緩和ペースに疑念が生じた

市場の利下げ予想

金利スワップ市場の織り込み

  • 11月と12月のFOMCで合計42bpの利下げが織り込まれている
  • 来年1月会合では合計61bpの利下げが織り込まれている

市場関係者の見解

マシュー・ウェラー氏 (フォレックス・ドット・コム)
  • 11月の利下げ見合わせへの道は狭い
  • 今後の重要統計が全て予想より強い経済を示す必要がある
  • 2025年を見据えた今後の金利軌道は数週間前より高くなった
トム・ディガロマ氏 (カーバチャー・セキュリティーズ)
  • 市場は経済指標の軟化傾向が続くとみていたが、一貫したテーマになっていない
  • 11月会合では利下げの可能性の方が見送りよりも高いが、この見方は後退している
クインシー・クロスビー氏 (LPLファイナンシャル)
  • 小売売上高は予想を大きく上回り、弱い景気論を否定した
  • 景気の強さがインフレ上振れにつながるかどうかにFRBの懸念が集中する
  • 次回FOMCでは依然25bpの利下げが見込まれている

まとめ

米国債相場は下落し、国債利回りは軒並み上昇しました。小売売上高が強い数字となったことを受けて、市場では年内利下げ見通しが後退しています。金利スワップ市場では、11月と12月のFOMCで合計42bpの利下げが織り込まれていますが、利下げ見通しは不透明感を増しています。

市場関係者は、経済指標の軟化傾向が一貫していないことを指摘し、11月会合での利下げ見送りの可能性が高まっていると見ています。ただし、次回FOMCでは依然25bpの利下げが見込まれています。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場:ドル高円安、150円台に突入 – 米経済指標の好調とECBの利下げが要因

ドル/円

  • ドルが上昇し、150円台に乗せた (約2カ月半ぶりの高値)
  • 米国の個人消費と労働に関するデータを受け、利下げ観測が後退
  • みずほフィナンシャルグループ: ドルは152円に上昇すると予想
  • 三菱UFJ信託銀行ニューヨーク: 強い米経済データが続けば、円は今月中に対ドル153円を付ける可能性

ユーロ

  • ユーロは下落 (1.0811ドルまで)
  • ECBは政策金利を引き下げ、成長リスクを指摘

米国の経済指標

小売売上高 (9月)

  • 前月比0.4%増加 (市場予想は0.3%増加)
  • 自動車とガソリンを除いたベースでは0.7%増加
  • 13分野のうち10分野で増加
  • GDPの算出に使用されるコア売上高は0.7%増加 (3カ月ぶりの大幅な伸び)

失業保険の新規申請件数 (先週)

  • 予想外に減少 (前週はハリケーン「ヘリーン」の影響で急増)

市場関係者の見解

ジョーダン・ロチェスター氏 (みずほフィナンシャルグループ)

  • ドルは152円に上昇すると予想
  • 日本銀行が10月に動く可能性が低いこと、強い米経済統計を理由に挙げる

小野寺孝文氏 (三菱UFJ信託銀行ニューヨーク)

  • 強い米経済データが続けば、円は今月中に対ドル153円を付ける可能性

宮入祐輔氏 (野村インターナショナル)

  • トランプ氏が米大統領に返り咲く見通しも円には重要なリスク
  • トランプ氏当選の場合、ドルは反射的に対円で急伸する可能性

まとめ

外国為替市場では、ドルが上昇し、対円で150円台に乗せました。米国の個人消費と労働に関するデータを受けて、利下げ観測が後退したことが背景にあります。ユーロは下落し、ECBが政策金利を引き下げ、成長リスクを指摘したことが影響しました。

市場関係者は、ドルが152円から153円に上昇する可能性を指摘しています。日本銀行の金融政策や米国の強い経済指標がドル高圧力となる可能性があります。また、トランプ氏が米大統領に返り咲く見通しも円にとってのリスク要因として挙げられています。

コモディティ市場

原油市場の状況

原油価格の上昇

  • ニューヨーク原油先物相場は、5営業日ぶりに上昇。
    • WTI原油11月限は前日比0.4%高の1バレル=70.67ドルで終了。
    • 北海ブレント12月限は0.3%上昇し1バレル=74.45ドルで取引終了。

米国原油在庫の減少

  • 米政府の統計によると、米国の原油在庫は219万バレル減少
    • 業界団体の予想や、ブルームバーグの130万バレル増加予測を大きく上回る結果。
    • 原油在庫の減少は供給量が減る可能性を示し、価格を押し上げる要因となった。

中東情勢と供給リスク

  • イスラエルとイランの緊張が続いており、原油市場に不安定な影響を与えている。
    • イスラエルの空爆は強化されており、イラン支援の組織ハマスやレバノンが標的。
    • 米国も中東で軍事行動を展開し、イエメンで親イラン武装組織を攻撃。
    • 中東情勢の悪化が続けば、原油供給への影響が懸念される。

専門家の意見

  • レベッカ・バビン氏(CIBCプライベート・ウェルス・グループ、シニア・エネルギー・トレーダー)
    • 「原油市場は不安定で、中東情勢を市場は注視している」
    • 市場への影響: 中東での緊張が続く限り、供給リスクが高まり原油価格は上昇圧力がかかる可能性。

金市場の状況

金価格の上昇

  • 金スポット相場は3日続伸し、最高値を更新
    • 一時、1オンス=2696.78ドルを付け、取引終了時には2691.40ドルに。
    • 金先物12月限も0.6%上昇し、2707.50ドルで取引終了。

米経済データと金利政策の影響

  • 米経済指標は強弱混在の結果であったが、依然として市場は米利下げの見通しを維持。
    • トレーダーは、FOMC(米連邦公開市場委員会)が年内に少なくとも0.25%の利下げを行うと予測。
    • 金利が下がれば、金の保有コストが低くなるため、金価格は上昇しやすくなる。

中東情勢の影響

  • 金は、安全資産としても評価されており、中東情勢の緊張が続く中でその需要が増している。

専門家の意見

  • ボブ・ハーバーコーン氏(RJOフューチャーズ、シニアマーケットストラテジスト)
    • 「FOMCは年内に少なくとも0.25ポイントの利下げを行うだろう。これにより金利が下がり、金はさらに上昇するはず」
    • 市場への影響: 利下げが進めば金利の低下により、金価格が今後も高値を維持または上昇する可能性。

まとめ

  • 原油市場では、米国原油在庫の大幅減少と中東情勢の不安定さが価格を押し上げている。特に中東での供給リスクは今後も価格に影響を与える可能性が高い。
  • 金市場では、米経済データがまちまちながらも、利下げ予測が強まっており、安全資産としての金がさらに注目を集めている。
  • 専門家の見解は、どちらも中東情勢と金融政策が市場に与える影響を重視しており、投資家はこれらのリスクに注意を払うべき。