2024/12

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/12/19

【経済ニュースまとめ】

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

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株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米株式相場の続落とFOMCの利下げ決定

市場の反応

  • S&P500種株価指数は8月以来の大幅安、節目の6000割れ
  • ナスダック100指数は3.6%安と5カ月ぶりの大幅下落
  • ダウ工業株30種平均は10営業日連続の下落、1974年10月以来最長

FOMCの決定と見通し

  • フェデラルファンド金利を0.25%ポイント引き下げ、4.25-4.50%に
  • 2025年の利下げ回数予想を9月の4回から2回に減少
  • パウエル議長:政策金利のさらなる調整について慎重になることが可能

市場関係者の見解

  • スコット・ラドナー氏(ホライゾン・インベストメンツCIO)
    • ドットプロットはかなりタカ派的な予想
    • 「中立」水準到達までに時間がかかり、予測期間内は難しい
  • ホイットニー・ワトソン氏(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント)
    • 来年1月の利下げ見送りと3月の緩和再開を予想
  • エレン・ヘイゼン氏(FLパトナム・インベストメント・マネジメント)
    • 経済見通しの変更から、利下げ一時停止の可能性を示唆

その他の市場動向

  • 米10年債利回りは4.518%と5月末以来の水準に上昇
  • VIX指数は11.75ポイント上昇の27.62と4カ月ぶり高水準
  • S&P500の主要11セクターが軒並み下落、不動産や一般消費財が主導

まとめ

米連邦公開市場委員会(FOMC)は予想通り0.25%の利下げを実施したものの、2025年の利下げ回数予想を減らしたことから、株式市場は大幅に下落しました。

S&P500種株価指数は8月以来の大幅安となり、ナスダック100指数も5カ月ぶりの下げを記録しました。一方、米10年債利回りは5月末以来の水準に上昇しました。

パウエル議長は今後の政策金利調整について慎重になる可能性を示唆しましたが、市場関係者からは利下げペースの鈍化や一時停止を予想する声が上がっています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→
  • 1回→
  • 2回→

来年12まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 2回→
  • 3回→
  • 4回→

米国債利回り、FOMCの利下げペース鈍化示唆で急上昇

市場の動向

  • 短中期債を中心に売られる
  • 10年債利回りは一時4.516%と5月末以来の水準に上昇

主要な国債利回りの変化

国債 直近値 前営業日比(bp) 変化率
米30年債利回り 4.67% 7.9 1.72%
米10年債利回り 4.50% 10.5 2.39%
米2年債利回り 4.35% 10.1 2.39%

市場関係者の見解

  • マックス・ゴクマン氏(フランクリン・テンプルトン・インベストメント・ソリューションズ)
    • パウエル議長を「ハト派を装ったタカ派」と評価
    • ディスインフレの減速を深刻視しない一方、経済の勢いを誇示
    • 2025年の2回の利下げ予測は政策の景気抑制的な姿勢を示唆

FOMCの決定と市場の反応

  • フェデラルファンド金利を0.25%ポイント引き下げ、4.25-4.50%に
  • 来年の緩和ペース鈍化方針を受け、国債利回りが急上昇
  • 10年国債利回りは4.51%と5月下旬以来の高水準を記録
  • 30年国債利回りも上昇、一時4週間ぶりの高水準
  • 2年国債利回りは3週間ぶりの高水準を付け、2カ月以上ぶりの大幅上昇

まとめ

米連邦準備理事会(FRB)が0.25%の利下げを実施したものの、来年の緩和ペース鈍化方針を示したことを受け、米国債市場では利回りが急上昇しました。

特に短中期債を中心に売られる展開となり、10年債利回りは一時4.516%と5月末以来の水準をつけました。

市場関係者からは、パウエル議長が経済の勢いを誇示する一方で、2025年の利下げ予測は政策の景気抑制的な姿勢を示唆していると指摘する声が上がっています。

FRBの金融政策の方向性が市場の注目を集める中、国債利回りの動向は今後も重要なシグナルとなる

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

米ドル、FOMC利下げも長期化示唆で2年ぶり高値

主要通貨の動き

為替 直近値 前営業日比 変化率
ブルームバーグ・ドル指数 1301.07 11.59 0.90%
ドル/円 ¥154.69 ¥1.23 0.80%
ユーロ/ドル $1.0367 -$0.0124 -1.18%

FOMCの決定とドル高の背景

  • FOMCが予想通り利下げを実施したものの、来年の予想利下げ回数が2回に減少
  • 日本銀行が利上げを見送るとの観測を背景に円売り・ドル買いが進行
  • ドル指数は2022年11月以来、約2年ぶりの高水準を記録

市場関係者の見解

  • ボブ・ミシェル氏(JPモルガン・アセット・マネジメントCIO)
    • 利下げを急ぐ理由に疑問を呈す
    • 来年の利下げ予想が3回から2回に減ったことを歓迎
  • ジョーダン・ロチェスター氏(みずほセキュリティーズ)
    • タカ派的な利下げだが、市場の反応の持続性は予想困難
    • 年末までに10年債利回りが4.6%まで上昇すると予想
  • アクセル・メルク氏(メルク・ハード・カレンシー・ファンドCEO)
    • 市場はFOMCの決定をタカ派的と受け取り、ドルにプラス

その他の通貨の動き

  • ドル/スイスフラン:7月以来の高値を記録
  • ユーロ/ドル:3週間ぶりの安値
  • ポンド/ドル:3週間ぶりの安値
  • 豪ドル/米ドル:2022年10月以来の安値
  • NZドル/米ドル:2年ぶりの安値
  • ビットコイン:パウエル議長の発言を受け5.34%安

まとめ

米連邦公開市場委員会(FOMC)が予想通りの利下げを実施したものの、来年の利下げ回数予想を減らしたことを受け、外国為替市場ではドルが上昇しました。

ブルームバーグ・ドル指数は約2年ぶりの高水準を記録し、円やユーロ、ポンドなどの主要通貨に対してドル高が進行しています。

市場関係者からは、FOMCの決定をタカ派的と捉える見方が示される一方、日本銀行が利上げを見送るとの観測も円売り・ドル買いを後押ししています。今後の金融政策の動向や経済指標が為替市場に与える影響に注目が集まるでしょう

コモディティ市場

原油価格は小幅反発

ニューヨーク原油先物の上昇

  • カザフスタンがOPECプラスの生産枠順守を表明
  • 米国の原油輸出が増加し、世界的な需要の底堅さを示唆
  • 米国の原油在庫は4週連続で減少

主要な原油先物の価格変動

原油先物 価格 前日比 変化率
WTI先物1月限 70.58ドル +50セント +0.7%
北海ブレント2月限 73.39ドル +20セント +0.3%

需給引き締まり観測と利下げペース鈍化の影響

  • EIAのデータ:ディスティレート在庫が320万バレル減と市場予想に反して大幅な取り崩し
  • FRBのFOMCで0.25%の利下げ決定
  • 2025年の利下げ回数予想を9月時点の4回から2回に半減
  • 利下げペース鈍化による景気押し上げ効果の弱まりと原油需要減退の懸念

金はFOMCで続落

ニューヨーク金先物の下落

  • FRBの金融政策決定を控えた持ち高調整の売りで5営業日続落
  • 利下げペース鈍化の示唆で金の投資妙味が薄れる懸念
  • 金利高止まりに伴うドル高観も金の割高感につながる

金スポット価格の下落

  • FOMC政策発表後のドルと米国債利回りの急伸を受けて金売りが加速
  • スポット価格は前日比55.22ドル(2.1%)安の1オンス=2591.61ドル
  • 金先物2月限はFOMC発表前に8.70ドル(0.3%)安の2653.30ドルで引け

まとめ

原油市場では、カザフスタンのOPECプラス生産枠順守表明や米国の原油輸出増加を背景に、ニューヨーク原油先物が小幅反発しました。ただし、FRBが利下げペースの鈍化を示唆したことが嫌気され、上値は限定的となっています

一方、金市場ではFRBの金融政策決定を控えた持ち高調整の売りが優勢となり、ニューヨーク金先物は5営業日続落しました。FOMC政策発表後のドルと米国債利回りの急伸を受けて金売りが加速し、金スポット価格は2%を超える下落となっています