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目次
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一週間の通貨の動き(12/23~12/27)
一週間の為替市場 まとめ
12月23日(月)
ドル上昇・円が最も弱い通貨に
米政府機関の閉鎖回避が好感され、ドルが主要通貨に対して総じて買われました。
その影響で、円は対ドルで157円を超える水準まで下落し、主要通貨の中で最も弱い動きを見せています。
日銀のタカ派期待は肩透かし?
ジェフリーズのアナリストは、日銀が想定よりもタカ派(利上げ寄り)に転じなかったことが失望感につながり、円安の一因になっていると指摘。
一方で、依然として「円は調達通貨としての地位を失わない」との声もあるため、円の先安観がすぐに大きく変わるかは不透明です。
年末特有の値動きに注意
ホリデーシーズンかつ企業のリバランシングの時期でもあり、市場はやや薄商い。小さな材料でも相場が大きく動く可能性が高いとされています。
12月24日(火)
日本政府のけん制で円一時買い戻しも…
加藤勝信財務相が「為替市場の過度な動きには適切に対応」と発言し、円が一時的に買い戻されました。
しかし米国時間になると円売りが再燃し、再び157円台後半へ。
ドル小幅高の背景
FRBが他の主要中銀より利下げペースを緩やかに進める見込みが強い
薄商いの中でも「ドル高継続」の流れが断続的に続いている
次の注目点
トランプ次期大統領の発言や、就任後にどの程度積極策を打ち出すかが焦点。期待が裏切られれば、年明け以降に「トランプ・テーマ」の巻き戻しが起きるかもしれません。
12月25日(水)
欧米休場
クリスマスホリデーで主要市場は休場。大きな値動きはほとんどありませんでした。
12月26日(木)
ドルが5カ月ぶりの高値水準、円は一時158円台
欧米休場明けに市場が動き出すと、ドル買いが再加速。
ドル/円が158円08銭まで上昇し、7月17日以来の円安水準に。
背景には、植田日銀総裁が追加利上げに慎重な態度を示したとの解釈があり、円売りが膨らんだとみられます。
専門家の見通し:円はさらに下落?
ふくおかFGのストラテジストは、「FRBは利下げをすでに終えた」との見方を前提に、構造的な要因で2025年末までに170円に到達する可能性に言及。
ただし、年末年始の薄商いゆえ、価格のぶれも大きい状況です。
米指標も後押し
この日公表された米新規失業保険申請件数が減少。米労働市場が依然堅調と判断されたことで、ドル買い材料となりました。
12月27日(金)
加藤財務相のけん制再び、円買いも一時的
朝方は財務相の円安警戒発言で、157円35銭まで円高方向に振れましたが、ニューヨーク時間には157円90銭台と再び円安に。
日銀会合の議事要旨:意見は割れる
「基調的な物価が底上げされており、利上げ判断は近い」との声
一方で「米国経済の不透明感が晴れていないため、まだ様子見が必要」との声も。
結果として、市場は“本格利上げはしばらく先か”と判断しやすく、円安圧力が続く構図が浮かび上がりました。
市場参加者が注目する円買い介入リスク
みずほセキュリティーズのアナリストは、円がもし160円、さらに162円に向かうような急落(円安)になった場合、円買い介入が現実味を帯びると警告しています。
現時点では政府が様子見姿勢を示すものの、投機的な動きが急速に進めば介入があり得る、という見方です。
ドル指数は高止まり、他通貨も弱含み
年間を通してドルは約6%以上の上昇ペース。ユーロやポンドも対ドルで軟調推移となっており、2025年までの長期的な米金利優位観測が続く限り、ドル高地合いはそう簡単には崩れないとのムードがあります。
まとめ
週前半(12/23~24)
- 米政府機関の閉鎖回避やFRBの利下げペースの緩やかさを背景に、ドルが主要通貨に対して上昇。
- 日本政府のけん制発言はあるものの、円は下落傾向が続きました。
週中盤(12/25~26)
- 25日はクリスマス休場で閑散取引
- 26日は一転、円が約5カ月ぶりの安値(158円台)を記録。日銀の慎重姿勢があらためて確認され、ドル買い・円売りが進みました。
週後半(12/27)
- 加藤財務相の発言で一時円が買われるも、結局157円台後半まで下落。
- 日銀会合の「利上げは近い」vs「まだ様子見が必要」という綱引きを受け、マーケットは総じて円安持続を意識。
- 政府・日銀による円買い介入の可能性を警戒しつつも、現状はドル高・円安基調が変わらないまま年末入りとなりそうです。