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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説
経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き
米国株式市場:インフレ鈍化を背景に大幅高
1米国株市場は大幅に上昇、主要株価指数は年初来の下落を埋める展開となりました。昨年12月の消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化が示されたことが市場に安心感をもたらし、FRBの早期利下げ期待が再び高まりました。
主要株価指数の動き
指数 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 5949.91 | +107.00 | +1.83% |
ダウ工業株30種平均 | 43221.55 | +703.27 | +1.65% |
ナスダック総合指数 | 19511.23 | +466.84 | +2.45% |
- S&P500種:1.83%の上昇は、米選挙後の大幅上昇以来の最大の上げ幅。
- ナスダック総合指数:2.45%の上昇でハイテク株が主導。
- 恐怖指数(VIX):この日、年初来最大の下げ幅を記録し、市場のリスクテイクの動きを反映。
CPIとPPIの結果:インフレ懸念が緩和
12月のCPI
- 総合指数:前年比+2.9%(前月比ではやや加速)
- コア指数(エネルギー・食品を除く):前年比+3.2%(前月の+3.3%から鈍化)
12月のPPI
- 前日の発表で市場予想を下回る上昇率となり、CPIと合わせてインフレ懸念を和らげる結果に
市場の反応:安心感と利下げ期待
- スワップ市場:7月までの利下げを完全に織り込み。
- 債券市場:10年債利回りが5%に接近する懸念が後退。
- リスク選好:株式と債券の両市場で買いが広がり、特にハイテク株が上昇を牽引。
専門家のコメント
スティーブ・ソスニック氏(インタラクティブ・ブローカーズ)
「CPI後の上昇は、市場の神経質なセンチメントを反映した強い動きだった」と指摘。
クリス・ザカレリ氏(ノースライト・アセット・マネジメント)
「コアインフレの減速は市場を勇気づけた。これにより株式市場と債券市場の圧力が緩和された」と述べ、インフレ懸念が緩和されたことを評価。
ラジーブ・シャルマ氏(キー・ウェルス)
「CPIデータが予想通りだったことは市場に安堵感をもたらしたが、FRBが雇用市場の強さを無視することはないだろう」と指摘。
さらなる利下げ回数を市場が期待するには、より明確なインフレ緩和が必要と分析。
今後の展望
1. 金融政策の行方
FOMCの注目点
インフレデータが利下げ期待を高める一方で、雇用市場の強さがFRBの判断を左右。
短期金融市場では、7月までの利下げが完全に織り込まれる一方、3月利下げの可能性も浮上。
2. 投資戦略
ハイテク株の恩恵
金利低下局面では成長株が恩恵を受けやすく、ナスダック主導の上昇が継続する可能性。
債券市場の動向
債券利回りの安定化が株式市場の安心感を強化。
3. 長期的リスク
FRBの次の一手
利下げが急がれるとインフレ再加速のリスクもあり、慎重な政策運営が求められる。
まとめ
- 米国株市場はインフレ鈍化の兆しを受けて大幅上昇。特にハイテク株が市場をけん引しました。
- CPIとPPIの結果を受け、FRBの早期利下げ期待が高まり、債券市場と株式市場に安定感が広がっています。
- 今後の焦点は、雇用市場の動向とFRBの金融政策に移り、経済指標が引き続き市場を左右する見通しです。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日
昨日
2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
※1回⇨0.25%
- 0回→97.33%(0%)
- 1回→2.67%(0%)
年内12月まで利下げ確率(回数)
※1回⇨0.25%
- 1回→43.52%(-34.47%)
- 2回→56.48%(+34.47%)
米国債市場の動向:CPI鈍化を受けて利回りが大幅低下
14日の米国債市場では、消費者物価指数(CPI)の結果を受けて債券が買われ、利回りが大幅に低下しました。特に10年債利回りは4.63%まで低下し、米雇用統計発表の前日以来の水準に戻りました。
主要国債利回りの動き
国債 | 直近値 | 前営業日比 (bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.88% | -9.7 | -1.95% |
米10年債利回り | 4.65% | -13.9 | -2.91% |
米2年債利回り | 4.26% | -10.3 | -2.36% |
CPI結果の影響
CPIデータ
- 総合指数:前年比+2.9%(前月の+2.7%から加速)。
- コア指数(エネルギー・食品を除く):前年比+3.2%(前月の+3.3%から鈍化)、前月比+0.2%(予想+0.3%)。
この結果、物価上昇圧力がやや緩和されつつあることが示唆され、FRBの早期利下げ期待が再び強まりました。
市場の反応と背景
- 利回り低下
- 10年債利回り:4.81%付近から4.63%まで急低下し、1日の下げ幅としては昨年11月以来の大きさ。
- 2年債利回り:9.7bp低下し、4.26%に。
- 30年債利回り:9.7bp低下し、4.88%に。
- 利下げ期待の高まり
- スワップ市場では、年内利下げ幅が38bp(前日は26bp)と織り込まれる状況に。
- FRBが今月末のFOMCで政策金利を据え置き、年後半に利下げに転じる可能性が意識されています。
- 利回り曲線のフラット化
- 2年債と10年債の利回り格差は38.7bpに縮小(前日は42.3bp)
- アナリストは、この動きをトレンドの変化ではなくポジション調整とみています。
専門家の見解
ジャック・マッキンタイア氏(ブランディワイン・グローバル)
「CPI結果はFRBの次の動きが利下げであることを裏付けた」と指摘。
10年債利回りは4.5%~4.8%の範囲で安定する可能性があると予測。
ジョン・ブレイディー氏(RJオブライアン)
コアCPIが市場予想を下回ったことで、国債相場は強気に転じたと分析。
マイク・サンダース氏(マディソン・インベストメンツ)
「ショートカバーが今回の大きな変動を引き起こした可能性がある」とし、金利の変動幅が大きすぎることを指摘。
今後の展望と焦点
1. 金融政策
利下げ見通し
今月のFOMCでは金利据え置きがほぼ確実視されていますが、年内に38bp(0.38%)の利下げが織り込まれています。
7月以降の政策金利動向に市場の注目が集まります。
2. インフレ動向
CPIやPPIでインフレ圧力が緩和されつつある兆候が見られる一方で、雇用市場の強さがFRBの判断を複雑化しています。
今後発表される雇用データや個人消費支出(PCE)デフレーターが重要な判断材料となります。
3. 債券市場
短期的には債券利回りの下落が続く可能性が高いですが、中長期的にはFRBの政策とインフレ動向次第で再び変動するリスクがあります。
まとめ
- 米国債利回りは、CPI結果によるインフレ懸念の緩和を受け、大幅に低下しました。
- 市場はFRBの早期利下げ期待を織り込みつつありますが、利下げ回数についてはまだ議論の余地が残っています。
- 債券市場の動向は引き続きインフレ指標や雇用市場のデータに左右される見通しです。
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑