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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米国債利回り上昇:英財政不安と米減税法案が市場を圧迫
現在の利回り状況
- 30年債利回り:4.80%(前日比+3.8bp上昇)
- 10年債利回り:4.28%(前日比+3.7bp上昇)
- 2年債利回り:3.79%(前日比+1.4bp上昇)
※ベーシスポイント(bp):金利の単位で、1bp = 0.01%
英国財政懸念の波及
英国債売りの影響
英国ではリーブス財務相の辞任観測が広がり、財政見通しの悪化への懸念から英国債が大量に売られました。この売り圧力が米国債市場にも波及し、両国の長期債利回りを押し上げる要因となっています。
市場の専門家は「英長期債が売り込まれており、市場の流動性が低いため、すべての長期債利回りを押し上げている」と分析しています。
米国の財政懸念
トランプ大統領の減税・歳出法案
米国でも財政への懸念が高まっています。上院で可決されたトランプ大統領の大型減税・歳出法案により、今後10年間で公的債務が約3兆4000億ドル(約490兆円)増加すると予想されています。
この法案は現在下院に送られ、共和党は7月4日までの成立を目指しています。
雇用統計と金融政策への影響
ADP民間雇用統計の結果
ADP民間雇用統計が予想外の減少となったことで、労働市場の軟化が懸念されています。この結果を受けて、FRB(連邦準備制度理事会)による利下げ観測が高まりました。
今後の注目点
- 6月の米雇用統計(3日発表予定)が重要な指標となります
- 雇用統計も弱い内容となれば、FRBによる利下げが早まる可能性があります
- 市場では年内に少なくとも2回の利下げを予想
- 今年最初の利下げは9月が有力視されています
市場関係者の見解
専門家は「焦点は再び財政赤字とインフレ上昇の可能性に移っている」と指摘しています。また、減税法案について「投資家に確実性を与えるためにも、法案を可決させる必要がある」との声もあります。
まとめ
✅ 米国債利回りは英国財政懸念と米国の減税法案による財政悪化懸念で上昇
✅ 長期債利回りの上昇が特に顕著で、30年債利回りは4.80%まで上昇
✅ ADP雇用統計の悪化でFRB利下げ観測が高まり、9月利下げが有力視
✅ 3日発表の雇用統計が今後の金融政策を左右する重要な指標となる
✅ 財政赤字拡大とインフレ懸念のバランスが市場の焦点となっている