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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米国債利回り急上昇:インフレ懸念で2週連続安、年末利下げ予想も市場は慎重
米国債市場では、インフレ懸念の再燃により国債利回りが軒並み上昇しました。国債相場は週間ベースで2週連続の下落となっています。
現在の利回り水準は以下の通りです
- 30年債利回り: 4.95%(前営業日比+8.2bp)
- 10年債利回り: 4.41%(前営業日比+6.1bp)
- 2年債利回り: 3.89%(前営業日比+1.7bp)
※bp(ベーシスポイント)とは、金利の変動を示す単位で、1bp=0.01%のことです。
インフレ懸念が市場を圧迫
利回り上昇の背景
10年債利回りは6月中旬以来となる4.42%を記録しました。月初からは約20bp近く水準を切り上げており、市場では以下の要因が懸念されています
- トランプ大統領の関税政策による物価への影響
- 原油価格の上昇
- 財政支出拡大への懸念
専門家の見解
TDセキュリティーズのモリー・ブルックス氏は「この日の売りは主にインフレ懸念によるもの」と分析しています。一方で、「金利は年末までに下がるはずで、FOMCは10月に利下げに踏み切るだろう」との見通しも示しています。
※FOMC(連邦公開市場委員会)とは、アメリカの金融政策を決定する機関です。
今後の金融政策の見通し
利下げ時期の予想
金利先物市場では、以下の予想が織り込まれています
- 年末までの利下げ幅: 49bp
- 利下げ再開時期: 7月ではなく9月と予想
注目すべきポイント
来週発表される6月の米消費者物価指数(CPI)が重要な指標として注目されています。この結果により、FRBの金融政策の方向性がより明確になると考えられます。
市場の変動要因
政治的要因の影響
今年上半期の米国債相場は5年ぶりの堅調さを見せましたが、以下の要因により大きく変動することがありました
- 貿易相手国に対するトランプ氏の威嚇
- 財政支出拡大への懸念
ボラティリティの状況
一方で、市場の変動性は低下しており、ICE・BOFA・MOVE指数は2022年1月以来の水準まで低下しています。
まとめ
✅ インフレ懸念の再燃により、米国債利回りが軒並み上昇し、2週連続で国債相場が下落
✅ トランプ政権の関税政策と原油高が物価圧力への懸念を高めている
✅ 市場では9月にFRBが利下げを再開すると予想されており、年末までに49bpの利下げを織り込み
✅ 来週発表される6月CPIが今後の金融政策を占う重要な指標として注目されている
✅ 政治的要因による変動はあるものの、全体的な市場のボラティリティは低下傾向にある